- Amazon.co.jp ・電子書籍 (269ページ)
感想・レビュー・書評
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読み終え、なんとも言えない感情
スポットにはならないような、目立たない主人公が
仕事に恋愛に友情に感情を揺さぶられていく日々。
成長していくのかと思いきや、お酒と出会い、
アルコールが無いと好きな人ともまともに目を見て話せなくなるようになる
どこを切り取っても綺麗なものではなくて
誰もが経験するであろう人に話せないような恥ずかしいことも含め、全てがリアルだった
自分で選んで生きてきたと思えば流されてきた人生なのかもしれない。
でも結局その道を自分が選んでるのであって
自分が軸となって選ぶ道も
他人きっかけで繋がった道も
どちらも真っ当だと思うな
ご縁があったのだと思うな。
聖は同性からは妬まれやすい性格だけど
人にどう思われたりだとか
好かれたり嫌われたりを気にしない性格で
他人に幸せにしてもらおうともしない
誰もが持ちたくても持てないような
そんな芯の強さとか
道を自分で切り開ける強さがある
私の憧れの女性だった
そんな対照的な主人公と聖
どちらも違う意味で世の中に上手く溶け込むのは
下手くそだけど
その2人が涙ながらにぶつかり、心を通わせたラストは感動した。
でもまだこの描写は、シーンは
何の為だったのか、どういう伏線なのか理解できないところがあって
また読み直したいなっておもった
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とにかく、なんでもいいから、恋愛小説がどうしようもなく、読みたかった。
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私にはまだはやかったと思う。
主人公の不器用さというか不甲斐なさというか、生きることの下手くそさにいらいらしてしまった。
時々ある「何をしても上手くいかない日」が永遠と続いていて、それを読んでいるような感覚になる。全体を通してうっすら憂鬱なほか、読んでいて起こる感情の揺れがほとんど無く退屈してしまった。
強いてあげるなら、恭子さんとお茶する場面と聖が家に来て話す場面は気持ちが動いた。
表現や言葉が綺麗なのは良かった。 -
表現 描写がとても素敵
ただ 陰 -
冬子は自分の気持ちや考えを表現すること、自分で主体的に何かを選択することなく生きてきた。行きづらい人生を送ってきたがふと出会った男性に恋らしきものをして自分の気持ちをことばにしてから、遠慮しながら付き合っていた友人にも思っていることを口にすることができた。結局その男性は自分のついていた嘘を謝り冬子の前から消えた。しかし彼女の明るい人生はそこから始まった。これからは昼間の恋ができるのだろう。