神様の御用人2 (メディアワークス文庫) [Kindle]

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  •  神様の御用人シリーズの2巻目。

     主人公の萩原良彦は24歳のフリーター。社会人野球の選手だったが膝を壊し現役を断念。会社もやめてフリーターに。
     神様からの用事を言いつかる御用人として,金欠気味だけどあちこちへ奔走。
     方位の吉兆を司る方位神の黄金(こがね)は,もふもふの狐神。
     このコンビで2巻でもあちこちの神様のところへ。

     2巻では,少彦名神(すくなびこなのかみ),窮鬼(きゅうき),泣沢女神(なきさわめのかみ),須勢理毘売(すせりびめ)の御用を果たすためあれやこれやします。
     フリーターで頼りない良彦だけれども,話が進んでいくごとに野球選手の道を断たれたショックから少しずつ立ち直りつつあるのかなと感じます。
     良彦の幼馴染で,大主神社に務める権禰宜の藤浪孝太郎も良きかな。良彦との腐れ縁だからこその遠慮のない物言いがとてもいい。

     それからもふもふの狐神,黄金がとにかく可愛い。神様のくせに甘党スイーツ好き。良彦には厳し目だけれども,その実良彦の人の良さを一番わかっているのも黄金かな。

     この巻から,大主神社宮司の娘,穂乃香が登場します。神様が見える『天眼(てんげん)』であり,その力ゆえ,学校では無口で孤立気味。彼女と泣沢女神の人間と神様を超えた友情がものすごく心に沁みました。

  • 神様の御用人第2巻は、名湯に浸かりたい少彦名神、憑りつき先を見つけられない貧乏神、井戸から出たい泣沢女神、夫の浮気に悩む須勢理毘売が依頼神。神や精霊、霊魂などを見ることができる「天眼」能力を持つ美少女、穂之香も登場。

    ワンパターン化してる(日常のドタバタの域を出ない)。神話の要素をストーリーにもう少し取り入れたらいいのにな。

    美少女キャラも出てきたし、本作、アニメ化されてないのかな?

  •  前回までは黄金と主人公だけでしたが今回からは新しいキャラクターも増えて賑やかになってきました。特に女神と人間の交流を描き、エゴと献身について書かれた編が好きです。あとオオクニヌシが意外ながらも納得のいくキザなナンパ男かつ愛妻家というキャラ付け、そしてその性格の理由が子孫繁栄を司る神としての性質に由来し変えれるものではないと言う設定には納得してしまいました。神様の性格は意外と人間っぽくも不可思議なので納得いく理由があるのは結構しっくりくるものがあります。

  • 今回も面白うございました。

    子供向けに18禁要素は省いてあったと思うけれど、初めてギリシア神話を読んだ時、解説で、ギリシャの神様の人間臭さの魅力に触れられていました。

    まぁ、日本の方も、糞尿まき散らしとか、どんちゃん騒ぎでストリップとかは、はっきりとは書きませんけど。

    日本の神様たちにも、色々な思いがあるのかもと空想するのは、なかなかよいものです。

  • シリーズ第二巻

    今回も良彦とモフモフのコンビで、問題解決していく御用人。
    主人公の良彦が等身大で描かれており、背伸びしていないところに好感がもてる。
    連作短編で話が進んでいくのでとても楽しい。個人的には貧乏神の章で疫病神との掛け合いが特に楽しかった。
    新しくヒロインが出てきたので、次の展開も興味深い。

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著者プロフィール

第17回電撃小説大賞で<メディアワークス文庫賞>を受賞。「空をサカナが泳ぐ頃」でデビュー。

「2023年 『神様の御用人 継いでゆく者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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