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- / ISBN・EAN: 4988003830212
感想・レビュー・書評
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あいまいな夏のひととき
真夏と晩夏のはざま
現実と現実のはざま
子供と大人のはざま
優しさと偽善のはざま
恋人ではない
家族ではない
友達でもない
好きそうだけど好きでもない
映画の中の全てのことが「あいまい」なのが、なんともいえない
ちょっとでもバランスを崩したら、すぐに上手くいかなくなりそうな、微妙な関係性
いくつもある長回しの役者まかせの会話シーンが、ふわふわゆらゆらした「あいまい」さそのものだなと思った
崖っぷちみたいなはっきりくっきりした境界線じゃなくて
ゆらゆらした境目があいまいなのが「ほとり」なんだなと
見終わってからタイトルのことを思った詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
わたしにはよくわからなかった。
地震の後に福島出身って言うだけで、まわりから心配されたり哀れむような目で見られたりするのが嫌な感覚はわかるけど、それが言いたかったのか、何が言いたかったのか、 -
なんだかよくわからない魅力があるんじゃないかなぁ。
疎外感、自分が中心にいない感じ。の人たち。すごく好きなタイプの映画かも、また、夏に見たい。
こんにちは赤ちゃんが最高だった(笑) -
2015/9/12
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二階堂ふみは愛らしいのだが、
「普通の子」はなんだか物足りない。
時々見せる表情と、
ねっとりとした発語はさすがなのだが。
細かな心情を配し、
よくある田舎の蓋を開ければ訳ありの、
少し苛立つ人間模様と台詞とが、
題材としてはつまらなくもないはずなのに、
この終始漂う何かが違う感は何なのか。
もっと色合いも、カメラワークも、
面白くできたのではないか。 -
なぜか二度観た。
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★★★☆☆
ステレオタイプに風穴を開ける!
【内容】
朔子(二階堂ふみ)は叔母(鶴田真由)とともに、海辺の町にやってきて一夏を過ごすことになった。
【感想】
説明調のセリフとか、登場人物の心の声を一切入れない作品。でも表情とか声の質で感情が判断できるようになっており大変よく出来ております。
ちょこちょこと、"反原発"的な描写が出てきて、「作品を台無しにしてるなー」って思っていたのですが、誤りでした。
後半に強烈なパンチを浴びることになります。
大学教授だから聖人なのか?
福島だから可哀想なのか?
僕らは、知らず知らずに思い込んでしまっている。それは一人ひとりの人を見てるのではなく自分しか見ていないのだ。
朔子は「さくこ」と読みます。 -
これは…いい映画…好きだ…まったり系なんだけど飽きずに見られるなあ。俺のふみがとても可愛い。普通の浪人生なんだけど服装が刺激的でな…化粧の感じも若者らしくてな…ふふ…ぶっとんだ役とかエロい役よりも、こういう自然体の女の子の役の方が似合ってるな〜
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まず、人を選ぶ映画だと思う。
いかにもミニシアター向きというか。
淡々と日常を切り取っていくのかな?と思っていたら、震災とか
原発事故とかのハードな話題が出てきてビックリ。
事件らしい事件は起きないけど、こういうのも良いと思う。
こういうタイプの映画を成立させることが出来る若手は少ないと思うので
二階堂ふみも大賀も好演している。
案外ヒロインは、門脇麦とかでも良かったかも。
そして、撮影時期が『脳男』と近いのか、二階堂ふみの、
まゆ毛がほぼ無いのが若干気になる。 -
見始めて、あちゃー、と思った。息つまるようなセリフのやりとりも不自然で嫌だったのだけれど、見るのを止められない力があった。だんだんと、その不自然さがリアルに感じられてきて。それに、控えめではあるけれど、終始ユーモアが失われなかったから。
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それ蚊にさされまくりですよね!?が最初の感想。笑
全体的にリアルじゃなくてなんだかなぁ…。すごくもったいない感じ。
二階堂ふみの不思議さとか、どうしたいのー?みたいな。 -
2013年 日本+アメリカ
監督:深田晃司
出演:二階堂ふみ/鶴田真由/太賀/古舘寛治
http://sakukofilm.com/
とりあえず二階堂ふみちゃんが可愛かった。エキセントリックな役柄の多い彼女だけれど、この映画では、とてもふつう。大学受験に失敗して浪人中、やりたいことがわからないふわふわした十代の女の子を年齢相応の自然体で演じていて眩しかった。水着姿はそれほど魅力的でもなかったけれど(こら)普段着のファッションが原色でレトロ風の可愛さがあり、現代っ子らしく脚の長い彼女にとてもよく似合っていました。緑色の川辺に真っ赤なワンピース(ミニ)で佇む姿の絵になることったら!目の保養になりました。
しかし海辺のスローライフ(ってわけでもないか?)にレトロっぽいファッションなどの印象でつい昭和の映画のような錯覚に陥っていたら、いきなり原発、福島、放射能などという単語が飛びかいだして「あれ?」と現実に引き戻される。そうかこれ、311以降の映画なのね。いまだ「想像ラジオ」を読んでしくしく泣くことしかできない自分にとっては、どう受け止めていいかわからない問題で、個人的には映画の中に特定の思想が混入してくるのは好きじゃない・・・。もちろん逃げずに考えなくてはならない問題だとわかってはいるのだけれど、少女の成長物語のなかに突然ぶっこまれてきたのには困惑しました。
基本的にはひと夏の少年少女のスタンドバイミー的な成長譚。そこに絡んでくる大人たちは滑稽だったり最低だったり愛おしかったり色々だけれど、淡々と日常的な会話中心で進むドラマはそれなりに面白かったし、最後にきちんと主人公が前向きになれるところも良かったです。 -
映画館で観ました。
(明確には言ってないが)パンフにも書かれているとおり、何かメッセージ性を持った映画というわけではなく、観終わった後に何かが残れば、、、という映画。そういう意味ではその通りに出来ていると思う。
以下、雑感。
頬にキスで救われる。それがあるかないかは大きく異なる。
福島のスピーチのシーンは、必要だったかどうかは疑問。
二階堂ふみは、不機嫌な表情が似合う、というか特徴的。 -
こういうなんにも起きない映画が好きだけど、それで傑作にするって難しいことなんだと思った。二階堂ふみさんは好き、だけど演技をしない演技には向いてないように感じた。ヒミズとか地獄でなぜ悪いとか日々ロックとか、ああいうのはすごくよかっただけに。
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お互い言いたいことあるけど、普段は本音を隠して暮らしてる人たちが、いつその抑えを外して本音をぶちまけるんだろうっていう緊張感が、居ても立ってもいられなくなる。
観客はみんなの事情を知ってる特権的な立場だけれど、そのせいで余計に緊張する。その意味で映画的。 -
朔子は叔母の海希江と共に 旅行で家をあける伯母水帆の家で夏の2週間をすごすことにする。
大学受験に失敗し目標を見失っていた朔子は海希江の友人 兎吉、娘の辰子、甥の考史と出会う。
親元をはなれ兎吉のホテルで働く考史と朔子は惹かれあっていく。
ゆったりとした自然と時間が癒してくれる事ってあるよね。
こういう期間って必要だよね。