聲の形 コミック 全7巻完結セット (週刊少年マガジンKC)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 54
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感想・レビュー・書評

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  • アニメ映画が公開中
    娘に薦められて読みました
    このコミック、たくさんの人に読んでもらえるといいですね
    いろんなキャラクターが登場して
    読んでいると心が疲れます
    でも目が離せない
    障害と向き合うことはなんて重いのでしょうか
    まわりも……
    ちょっとつっこみたくなるところもありましたが
    私が歳食ってるからでしょう
    二十歳になったところで終わっています
    どんな人生を乗り越えていくのでしょうか

    ≪ それぞれの 声の形を 見極めて ≫

  •  最近のコミックは絵・内容ともにリアルすぎる。風潮なのでしょうか。無知な子供の行動に拍車をかける大人が悲惨な状況を生み出し、不安定な子供がそのまま青年となり不安定な大人になる。
    でもこの作品には不安定だった子供たちが少年・青年期にそれぞれにぶつかりあって、みんなで軌道修正していこうとするわずかな光が見てとれたので、読んでいて少し救われた気がしました。

  • 実はそんなに好きじゃなかったんです…。でも、テーマが
    「人と人とが互いに気持ちを伝えることのむずかしさ」
    「人が人を知ろうとすること、関わろうとすることの尊さ」
    であることに気付き、そんな目線で読んでいくと本当に素晴らしい作品だと気付けました。
    最後はハッピーエンド・・・なのかは分からないですが、未来の可能性を感じさせてくれます。
    みんな幸せになって欲しい!(´Д⊂

  • 最近の平和なストーリーばかりの中に珍しく、いじめを正面からとらえている。
    障害に関してはきっかけとしてうまく取り込んでいる感じはする。

    考えても考えてもこんなに割り切って成長していくのは難しいし、正論ばかりではあるけれども、それはそれでまっすぐにうまく描いているので最後まで一気に読めた。

    身につまされる部分もあって、痛々しくてつらい内容が多いけども、それでも読んでしまうおもしろさはある。
    子どもは残酷なことを平気でするし、教師は大人になれないろくでなしばかりだ。

    私の周りは、まだ×ばかりついている。

  • 前半は色々リアルっぽくて好きだったし5巻くらいまでは将也なりに考えての現実的な償い方、自らの腹の括り方を見せてくれそうだったのだが、最後2巻で急に置いてかれた感。
    所詮いじめの償いは、自らの命を賭して相手を救うくらいのビッグイベントをやらかさないと足りないのか。でも現実じゃまず無理ですから。最後将也がふっきれるのも「そりゃそんだけ成し遂げた感があればすっきりできるんだろうけどさ…」と思ってシラけてしまった。
    そんな絶好の帳消しチャンスなんかあるわけない我々は、過去の過ちをどう償っていけばいいんでしょうね。
    植野さんは将也いじめに加担してたくせに硝子に辛辣なのが理不尽で大嫌い。
    島田は最後まで話に深入りしてこなくて拍子抜けした。

  • 好きかどうかで言うと、正直好きではないです。
    しかし、読まないよりは読んだ方がいいだろうとも思う。

    担任教師の気持ち悪さが際立っていた。
    そこはリアルだと思う。

  • 評判を聞いて読もうと思っていたのを、アニメの上映ぎりぎりで読む。障害者に対するいじめから始まる物語だが、その虐めも単純なものでなく子供なりのエゴなもので、虐めた者も気づかないといった複雑なものに、物語は終始噛み合わない感情が入り乱れ、物語もかなり乱暴なものに感じられた、萩尾望都や吉田秋生に書かせたらもっとスマートなものになったんじゃないかと思ったりした。しかしこの複雑な話を京都アニメーションが取り組むなんて、かなり冒険だと思うが、その実力が問われる。鑑賞メーターで感想を書きたいが閉鎖状態なのが残念だ。

  • この本を読んで、胸が痛くなる。いったい自分はどれだけの人と向き合おうとせず生きてきたのか。仲違いし疎遠になった友人、ただ苦手と決めつけて関わろうとしなかったひと。きちんと向き合えば仲の良い友人になれたのではないかと悲しくなる。人の想いはそれぞれ違うけれど、人は向き合うこと、お互いを認めることで心穏やかに過ごせるのだと痛感した。

  • 聴覚障害者の転校生がやってきた小学校で、ガキ大将だった主人公は他の児童を煽るように率先して彼女をいじめた。
    小学生にいかにもありそうな陰湿ないじめ。
    補聴器をいくつも壊し、投げ捨てる。彼女が学校に来なくなった時、主人公はいじめの首謀者として今度はいじめられるようになる。
    中学でも一人孤独を貫き、高校に入って彼女と再会。
    深い後悔を背負って生きてきた彼はなんとか挽回しようとするが、、、。
    いじめている者、はやし立てる者、見て見ぬ振りをする者。
    それぞれの思いが綺麗事だけではなく描かれている。

  • 「退屈」が嫌いな小学6年生、石田将也。好奇心の赴くままに、仲間とつるんで、いたずらし放題。そんな将也のクラスに、耳の聞こえない少女西宮硝子が転校してくる。興味津々で、ちょっかいを出し続ける将也を笑って受け入れる硝子。いつしか、将也のいたずらは限度を越え、それはクラスを巻き込んだ“いじめ”へと発展していくのだった。
     やがて、問題が表面化し、将也は窮地に立たされる、そしてクラスの“いじめ”は将也へと向かっていくことに……。

     聴覚障害者への「いじめ」の話と聞いて、心して読むことに。物語は、主人公の将也が高校生となり、ある目的で小学校時代にいじめていた雨宮硝子を訪ねるところから始まります。
      硝子へのいじめをきっかけに崩壊していくクラス、そして数年後、高校生となった彼らは、偶然に、あるいは意図して再会を果たします。それは、それぞれが苦い過去と向き合うことにもつながるのですが……。
     いい人、悪い人とステレオタイプに描いてないところが、とてもリアルで身につまされました。

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著者プロフィール

岐阜県生まれ。2008年、『聲の形』で、週刊少年マガジン新人漫画賞に入選。2009年『マルドゥック・スクランブル』(沖方丁/原作・『別冊少年マガジン』連載)でデビュー。『聲の形(全7巻)』は入選作をリメイクした形で2013年から『週刊少年マガジン』に連載され、大ヒット。『このマンガがすごい!2015』(宝島社)のオトコ編で1位に選ばれ、2016年には劇場版アニメに。2014年、大垣市文化連盟賞(生活文化部門)受賞。2015年、 手塚治虫文化賞新生賞受賞。第12回 大垣市民大賞受賞。現在、『不滅のあなたへ』を『週刊少年マガジン』に連載中。

「2019年 『小説 聲の形 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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