ヒトのオスは飼わないの? (文春文庫) [Kindle]

著者 :
  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 終生ヒトのオスは飼わずの方を先に読んでしまったけどこっちから先に読めばよかった。でも逆にもっと米原さんの猫や犬のことがわかり良かったかな。

    猫への愛情と、野良犬を飼ったりする米原さんの行動はなかなかいつも奮闘している感じが読み取れて楽しかった。

  • ペットの犬猫たちとの日々。溺愛するペットたちが主人公だけに他の米原エッセイと比べ毒舌は控えめに感じられるけど、これくらいがちょうど良いかも。
    どこまでホントなの?と思わされる数々のエピソードと、それらをしつこいくらい詳細に語る書きっぷりは、文句なしに楽しい。
    文庫本の表紙を開くと、まずはカラーページでメンバー紹介。これを絶対に載せたかったんだろうな。

  • 私はこの著者の「終生ヒトのオスは〜」の方を先に読んでしまったので失敗だった。
    今から読む方は、ぜひこちらを先に読んでください。
    そして読後はぜひ「終生〜」も読んでいただければ、面白さ3倍増しです。
    もうほんとに大好き!

  • ロシア語通訳第1人者米原万里さんのエッセイ集。米原さんらしいユーモアと動物愛に溢れた作品で、楽しく読めた。

  • 続編にあたる終生ヒトのオスは飼わず、の方を先に読んでしまったので、登場する犬・猫たちが亡くなることも、飼い主である米原万里さんが亡くなることも知ったうえで、ああ、ゲンってこんな犬だったんだなとかそれぞれの猫たちはこんななれそめがあったんだな、と思いながら読んだ。ユーモアの力があるから、少し悲しい気持ちになりながら、楽しい時間を持つことができた。

  • 犬や猫の好きな作家さんが描く動物愛。これってノンフィクションなのかな。

  • 米原万理さんが一緒に暮らした、ネコや犬の来歴と日々の暮らしをつづったエッセイ。

    ネコも犬も遠い地で出会い、米原家の一員となる。
    道中の困難なんてものともせず、
    みてみぬふりをしない一直線さがかっこいい。

    バリバリの仕事人がこよなく愛する、動物たちへの
    まなざし。犬猫好きなら共感せずにはいられない
    愛らしエピソードが満載である。

  • バイタリティー溢れる著者の愛猫・愛犬とのエピソードをユーモアある文章で軽快に読ませてくれます。笑える話も泣ける話も、とにかく豪快!題名ですでにユーモアの片鱗がうかがえますが、猫・犬の名前もユーモアのセンスが光ってます。どっぷり犬派の私に猫を飼うなら、「無理」と「道理」と名付けたい!と言わせた本です。

  • 飼っているのはペットショップで出会った犬猫ではなく、拾ったりして出会った犬猫たち。
    作者は忙しい仕事で時間に追われる毎日。その中に、ペットに振り回されるこんな楽しい日常が!
    動物を縛らず、こんな自由な同居の仕方いいな。犬猫の姿形声まで目に浮かぶ温かい素敵なエッセイ。
    生き物には死があり、また誰もが動物が好きとは限らないので辛く悲しくなるシーンもあります。

  • 米原万里さんがこれまでに飼った猫や犬との、出会いや日常生活、そして別れを綴った一冊。
    飼っている犬猫たちだけではなく、本当にあらゆる動物たちを愛している米原さんの愛情が満載です。
    動物を飼ったことがない私にも、犬猫との生活ってこんなに楽しくてこんなに大変なんだなぁと、ハラハラドキドキ追体験させてもらいました。
    米原さんってとっても舌鋒鋭く社会を切っていたイメージが強いのですが、この本ではとっても心配性で優しくて可愛らしい一面も覗かせていて、ますます彼女が好きになりました。
    本当に早世が悔やまれてなりません。。

  • 万里さんの語り口に乗せられ楽しく読み進め、最後は少し切ない気分に。政治や社会を見る目は鋭く不合理や不正には厳しく対する万里さんもネコやイヌに優しく溺愛する様が可笑しくも胸を打つ。冒頭のアメリカ、ロシア、ウクライナそして日本(万里さん)の4人が2匹の捨て猫媒介に心通わす姿が微笑ましい。

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。作家。在プラハ・ソビエト学校で学ぶ。東京外国語大学卒、東京大学大学院露語露文学専攻修士課程修了。ロシア語会議通訳、ロシア語通訳協会会長として活躍。『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川文庫)ほか著書多数。2006年5月、逝去。

「2016年 『米原万里ベストエッセイII』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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