さよならの手口 (文春文庫) [Kindle]

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (287ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 若竹七海、女探偵・葉村晶シリーズ第三弾。
    またもや順番を間違えたらしく、第二弾を読む前にコッ
    チを読んじゃったのはご愛嬌、ということで。

    こちらは長編。「依頼人」ではギリギリ20代だった主人
    公・葉村晶も介護保険の徴収対象に(^^;)。環境も完全に
    現代になっており、この年代の女性らしく近代機器(^^;)
    のスマホ操作に四苦八苦。探偵は一時休業しており、現
    在の立場はミステリ専門書店のアルバイト。シェアハウ
    ス住まいの独身、というのが初期設定。

    書店でのアルバイト中、文字通り「降ってて沸いたよう
    な不幸な事件」に巻き込まれ、入院したのが運の尽き(^^;)。
    同室の老婆から調査を依頼され、渋々ソレに首を突っ込
    んだところ、これがあまりに深い事件で・・・といった内容。

    とにかく感心したのは、ありとあらゆるミステリの手法
    が百科事典の如く登場してくること。そして長編らしく
    伏線も随所に散りばめられ、ラスト近くでほぼ一気にそ
    れが回収されている、という、ミステリファンにとって
    の「爽快」を感じさせてくれる物語。決して大ハッピー
    エンドではなく、扱われている事件もやや暗めなのだが、
    前述の通り読後感は決して悪く無いのだから凄い。

    短編で感じた「中途半端さ」は見事に消え、全てがスッ
    キリするミステリーの王道と言って良い内容。このシリ
    ーズ、僕にとっては“長編≧連作短編”なのかもしれな
    い。

    こうなったら順番関係無く、しばらく葉村晶にハマって
    みるつもり。取り敢えず、次はどれにしようかな?

  • 所属していた探偵事務所が閉鎖され、馴染みの古本屋を手伝っていた葉村晶は、遺品整理屋から呼び出された家の敷地内で床下に隠された頭蓋骨と対面するはめになる。
    その際に負傷し、入院生活を余儀なくされた晶は、事情を聞きに来た刑事に事件解決に鍵となるアドバイスをする。
    その様子を聞いていた同じ病室の老婦人から人探しを依頼されることになるのだが……。

    2017年7月19日、電子書籍にて読了。
    シリーズ物と知らず、タイトルに惹かれて購入。
    女性探偵が主人公のハードボイルド系で、主人公の晶はなかなか魅力的でしたが、いくつもの事件が絡み合い、それぞれの関係者の悪意が凄まじく、読んでいてかなりキツかったです。お腹いっぱい、という感じです。

  • 2016/12/25

  • 主人公の、独り言ブツブツ的一人称主観描写が小気味良い。
    あと、踏んだり蹴ったりのてんこ盛り具合も。

    誰に「さよなら」なのかと思ったら、ナルホドね。

  • ハードボイルド感が出るくらい、サバサバした女探偵。
    次から次に巻き込まれる非運さもハードボイルド。
    犯罪者達がどこかダメダメなのもこの作家さんの特徴。

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プロフィール

東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒。1991年、『ぼくのミステリな日常』でデビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。その他の著書に『心のなかの冷たい何か』『ヴィラ・マグノリアの殺人』『みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない』などがある。コージーミステリーの第一人者として、その作品は高く評価されている。上質な作品を創出する作家だけに、いままで作品は少ないが、受賞以降、もっと執筆を増やすと宣言。若竹作品の魅力にはまった読者の期待に応えられる実力派作家。今後ブレイクを期待出来るミステリ作家のひとり。

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