結婚詐欺師(下)(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 面白くて1日で。というか2、3時間で聞き終わってしまった。捕まってよかったけど、なんか最後の刑事さんの気持ちも切なかったなぁ~あるよね、差が。結婚の実際と夢見ている時の結婚した時のイメージって。今はみんな結婚を迫るって前ほどないかもしれないけどみんな玉の輿にはのりたいんだよね。

  • 乃南アサは人物造形がうまく、テンポも良いので、土曜ワイド劇場(昭和すぎるか?)でも見ているような感覚になって本を置けなくなるのだが、この小説もなかなか良かった。

    しかし、乃南アサの小説は読み終わるたびに後味が悪く、「ああ、読まないとよかったかも」とさえ思うのだが、この本も同じだった。普通の人が実はかなり愚かであること(自分も含めて)を見せつけられる感じ。ただ、結婚詐欺師の華麗な騙しっぷりが大変勉強になった。嘘でも大きくそして繰り返して言えば真に聞こえるということだ。結婚詐欺師を横文字て言うとライフスタイルコーディネーターとは、よく考えたものだ。みんな愛し愛されて、そこに豊かな暮らしがあればもっと素敵。そんな夢を売る仕事。宗教もそんなに変わらないかも・・・ということはあれも一種の詐欺なのか。

    ちょっと不思議だなと思ったのが、本のあとがきで、なぜか編集部がお勧めの詐欺師語録を紹介している。なんでこんなのが必要なんだか、よくわからない。こんなあとがき初めて読んだ。甘い言葉に気を付けろってことじゃなくて、甘い言葉がいかに口説き文句として使えるかって視点だった。そんなのに引っかかるのかね?!

  • 自称コーディネーター。心豊かに日々を暮らせる様に女性の人生をコーディネートする、『結婚詐欺師』橋口。詐欺にあったとわかっても『そんなことする人じゃない』と言わせるその実力。
    テクニックが気になる方は巻末に『詐欺師の口説き文句〜つかみの研究』レポートが付いてますので、参考にされると良いかもしれません。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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