生物に学ぶイノベーション 進化38億年の超技術 (NHK出版新書) [Kindle]

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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (179ページ)

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  • 絶妙なバランスで地球はまわっている。そのリズムを崩しているのは人間。人間は偉そうにしているけれど、どんな生物にも敵わない。もっと謙虚に生きよう・・・(と思いました。)

  • ・生物から着想を得た技術である「生物模倣技術(バイオミミクリー)」についての事例紹介。
    ・想像以上にたくさんの奇抜な技術が出てきて楽しい。
    ・こういうアイディアを思いつくには日頃からの膨大な生物観察が必要なんだろうなあ。

  • 昆虫や魚の群れなど自然の

  •  生物の体や生物が作った物を人間が利用することは昔から行われているが、近年はさらに積極的にその機能や仕組みを理解し、工業的に応用する取り組みが行われている。本書はその実例を豊富に挙げて研究開発の最前線を紹介している。

     興味深い事例も多いのだが、次から次へと各種の研究を紹介しているため、個々の内容に関する掘り下げが深いとは言えない。そのため、通読しても結局印象に残ったものは多くない。どちらかと言えばこの分野のガイド本的な位置づけとみなすべきだろうか。

     気になるのは最終章でも触れられている、人間が生物に手を加えることによる自然界への影響についてだ。自然界はすべてお互いに影響しあっている複雑系であり、1ヶ所を変えたことによって何にどう影響するるか予測が困難だ。

     遺伝子組換えなどは今のところ極めて厳重に管理された場所で行われているが、将来的に不測の事態が起こらないとも限らない。38億年かけて培われた生物の仕組みに対して、人間が理解している範囲はまだほんのわずかだという謙虚な姿勢を失わないようにすべきだと思う。

  • 生物進化から学習した知見を基にした製品、工業品等の解説本。DNAすら合成できない人類が真に学ぶべき対象は、生物進化のプロセスなのかもしれない。こういったことは組織のポリティクスにも当てはまるだろう。

  • 何故か「生物を38億年かけてイノベーションを繰り返しながら進化してきた。その仕組み=超技術を学ぶ」という趣旨だと思い込んで手に取った。よくタイトルを見れば完全に勘違いだし、商品紹介見れば更に一目瞭然だ。しかし、勘違いとはいえ、僕の期待はそこにあったので、「進化して素晴らしい仕組みや構造等を持った現在の生物の、その仕組み自体を研究して産業に活かしてイノベーションに繋げる」ということ自体の重要性は分かるものの、事例が続くのはちょっとしんどかった。へーと思わされる事例も少なくないけどね。

    Amazon内容紹介
    やっぱり生物はすごい!
    厳しい生存競争を勝ち抜いてきた生物たちの超技術を、研究・開発に活かす動きが近年急速に盛り上がっている。真正粘菌からハダカデバネズミまで、38億年の進化の過程をとおして、驚くべき技術を身につけてきた生物たちは、まさにイノベーションの先生だ。この分野を長年見てきた著者が、生物進化の不思議を読み解きながら、「新発想のヒント」を記す。

    [目次]
    序章 生物から学べることは無限にある
    第1章 生物の形をまねる
    第2章 生物の仕組みを利用する
    第3章 生物がつくったものを活用する
    第4章 生物そのものを扱う
    第5章 生態系に寄り添う
    終章 生物の進化が教えてくれること

  • amazonで安かったので購入。
    生物の特徴や性質を研究して新たな製品を作れる。
    まだまだ地球内を観察していくと面白いね。
    蝶の廃熱システムが印象に残った。汗かきとしては。

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著者プロフィール

ユニバーサルデザイン総合研究所代表取締役所長。著書に『自然に学ぶものづくり』(東洋経済新報社)などがある。

「2013年 『CSV経営』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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