全滅領域 サザーン・リーチ① [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 少しホラーっぽいですよね。しかし、未知の領域に踏み込む人たちの心の中の葛藤に引き込まれます。しっかし、こんな領域が現れたら怖くても、首を突っ込まずにはいられない。人間の知的好奇心てやつは止まれません。

  • 一人称で綴られた物語。つまり、事象に対して全体像を多面的に把握するのではなくある一側面、ある部分しか捉えていないという事である。しかし、それでもこの物語に引き込まれる、あるいは共感できるのは、結局人間は個人個人で限られた側面でしか世界を把握できないからだろう。内面的描写も、構成する世界観も想像の範囲を超えている。人を個人として維持している根幹や人間の脆弱性、世界の非情さ、人としての世界の捉え方。それらがすべて内包されており、かつ、崩壊している。Netflixの「Annihilation(アナイアレーション)」を観て、その映像の美しさと、内容の難解さに惹かれて原作を読んでみようと思ったのがきっかけだった。映画は解釈が難解であり、原作を読めば少しは理解できるかなっと思っていたが、かえって混乱度が増してしまった。凄い世界を見せてくれた本だった。

  • 異世界に出かけ、そのまま帰って来れなくなる物語。
    ソラリスやストーカーのように、記憶や意識が溢れ出している空間。ねばねば「塔」の内部の空間、変容した怪物との対決、うずたかく積み上げられ底辺から腐っていく日誌、等々、映像化には向いているだろうと思われるたくさんのシーンが印象的。

    本書は三部作の一作目。続きを読むかと言われると、正直ちょっと迷います。

  • 謎の土地を探る歴代の調査員達。
    待ち受ける謎と、隠された真実は。。。
    予想通りの展開でした。

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著者プロフィール

1968年ペンシルヴェニア州生まれ。フロリダ大学在学中に短篇集を出版、その後、クラリオン・ワークショップで創作を学んだ。2001年に発表した短篇集City of Saints and Madmenで一躍注目を集め、長篇Veniss Underground(2003)は、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞ほか各賞の候補となった。アンソロジストとしても知られており、米ジャンル・フィクション界のキーパーソンの一人である

「2019年 『ワンダーブック 図解 奇想小説創作全書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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