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感想・レビュー・書評
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1976年、佐藤純彌監督によって高倉健主演で映画化された。この作品は1979年に『追捕』のタイトルで中国でも公開され、観客動員数8億人を超える大ヒットを記録した。
──ともかく、酒井はそいつを利用したのです。三日前にクモを放って、殺害する晩の三時前に、話に疲れたという口実を設けて、庭に出た。十匹の鬼グモはあちこちに巣をかけている。低いところの巣を二つばかり選んで、クモを殺し、アトロピン液をかける──ちょうど夏から秋にかけては露の溜まりやすい気候です。そのときには、夜空に残ったスコポラの巣は見えなかった。関西産のクモだから毎朝回収していると、酒井は思い込んでいた。──翌朝早く、朝雲は日課の猿の運動をさせる。猿と朝雲が夜露だと思ってアトロピンを飲んで死ぬ。破れ残った巣は、刑事が処分してくれるとみた……」
東京地検のエリート検事・杜丘冬人は、新宿の雑踏で突然、見知らぬ女性から強盗殺人犯だと指弾される。濡れ衣を着せられたその日から、地獄の逃亡生活が始まる。警視庁捜査一課・矢村警部の追跡は執拗だった。杜丘は真相を求めて能登から北海道へ、そしてまた東京へ。自分を罠に陥れたのは誰なのか。滾るような憤怒を裡に、警察の大規模捜査網をかわし、謎を追い求め続ける。
ハードロマンの代名詞的存在にして著者の記念碑的出世作。
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冤罪を免れるため逃亡した検事が、逃避行を続けながら事件の真相を暴いていく。著者も書いているように冒険小説だと思うが、その内容がすさまじい。ただし、スケールは大きいのだが、小説としての完成度は低い気がする。結局は推理小説に戻ってしまうオチも不満だ。高倉健さんの映画は未見、ジョン・ウー監督作は3度チャレンジしたが、30分ともたなかった(-_-;)。
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西村寿行の作品を初めて読みました。勝手にミステリをイメージしてましたが、著者によるあとがきにもありましたが冒険小説だったんですね。ハリウッドのスパイ・アクション映画をほうふつとさせる内容でした。映画化はされたとのことなのでウェブで調べてみると1976年公開時には中国で一大ブームとなり今年中国で作成されたリメイク版も公開されてますね。小説の文体はハードボイルドですがやり過ぎ?とも思えるシーンも多々あるので、どのように映像化されてるか新旧両作品とも興味あります。
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