君よ憤怒の河を渉れ (徳間文庫) [Kindle]

  • 徳間書店 (2014年12月5日発売)
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  •  1976年、佐藤純彌監督によって高倉健主演で映画化された。この作品は1979年に『追捕』のタイトルで中国でも公開され、観客動員数8億人を超える大ヒットを記録した。

    ──ともかく、酒井はそいつを利用したのです。三日前にクモを放って、殺害する晩の三時前に、話に疲れたという口実を設けて、庭に出た。十匹の鬼グモはあちこちに巣をかけている。低いところの巣を二つばかり選んで、クモを殺し、アトロピン液をかける──ちょうど夏から秋にかけては露の溜まりやすい気候です。そのときには、夜空に残ったスコポラの巣は見えなかった。関西産のクモだから毎朝回収していると、酒井は思い込んでいた。──翌朝早く、朝雲は日課の猿の運動をさせる。猿と朝雲が夜露だと思ってアトロピンを飲んで死ぬ。破れ残った巣は、刑事が処分してくれるとみた……」

    東京地検のエリート検事・杜丘冬人は、新宿の雑踏で突然、見知らぬ女性から強盗殺人犯だと指弾される。濡れ衣を着せられたその日から、地獄の逃亡生活が始まる。警視庁捜査一課・矢村警部の追跡は執拗だった。杜丘は真相を求めて能登から北海道へ、そしてまた東京へ。自分を罠に陥れたのは誰なのか。滾るような憤怒を裡に、警察の大規模捜査網をかわし、謎を追い求め続ける。
     ハードロマンの代名詞的存在にして著者の記念碑的出世作。

  • 昭和51年に映画化された作品の原作。高倉健演じる主人公が無実の罪を着せられ、北海道まで逃亡してきます。事件の真相を追うべく、様似にいる事件関係者の元へたどりつくのですが・・・。様似の集落や川の名前も出てくるためとても身近に感じられるかも?実際に映画の撮影も町内でやっており、様似にとって思い出深い1冊です。(様似町)

  • 冤罪を免れるため逃亡した検事が、逃避行を続けながら事件の真相を暴いていく。著者も書いているように冒険小説だと思うが、その内容がすさまじい。ただし、スケールは大きいのだが、小説としての完成度は低い気がする。結局は推理小説に戻ってしまうオチも不満だ。高倉健さんの映画は未見、ジョン・ウー監督作は3度チャレンジしたが、30分ともたなかった(-_-;)。

  • 西村寿行の作品を初めて読みました。勝手にミステリをイメージしてましたが、著者によるあとがきにもありましたが冒険小説だったんですね。ハリウッドのスパイ・アクション映画をほうふつとさせる内容でした。映画化はされたとのことなのでウェブで調べてみると1976年公開時には中国で一大ブームとなり今年中国で作成されたリメイク版も公開されてますね。小説の文体はハードボイルドですがやり過ぎ?とも思えるシーンも多々あるので、どのように映像化されてるか新旧両作品とも興味あります。

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著者プロフィール

1930年11月3日年香川県出身。ハードロマンと呼ばれる作風で人気を得る。1969年にデビュー後、動物小説、社会派ミステリ、アクション小説(バイオレンス小説)、パニック小説など幅広い作品でベストセラー作家となる。代表作に、映画化もされて大ヒットした『君よ憤怒の河を渉れ』『犬笛』など。

「2020年 『癌病船応答セズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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