柘榴坂の仇討 [DVD]

監督 : 若松節郎 
出演 : 中井貴一  阿部寛  広末涼子  中村吉右衛門 
  • バンダイビジュアル
3.31
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569646583

感想・レビュー・書評

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  • 浅田次郎さんの短編時代小説を映画化したものです。中井貴一さんと阿部寛さんがカッコイイです。時代劇で表現される言葉無くても分かるような、あの感じのシーンがとても良いです。この二人の俳優の存在感も良いのですが、やはり中村吉右衛門さんの存在の大きさ、俳優としてのオーラはすごかったです。

    映像で作品を堪能するのも良いのですが、やはり浅田次郎さんの作品は読んでこそのよさがあります。どちらが先でも良いですが、原作を読んでない方には、絶対原作を読んで欲しいです。

  • 時代劇たまにみたくなる。
    多くを言わなくても分かるあの感じが何とも好きです。

    • 9nanokaさん
      まだ時代劇の良さはわかりませんが、ファンタジーを見尽くしたら時代ものに移ろうとは思っています。そのときはおすすめを教えてください(^^)
      まだ時代劇の良さはわかりませんが、ファンタジーを見尽くしたら時代ものに移ろうとは思っています。そのときはおすすめを教えてください(^^)
      2017/04/29
  • 藤竜也がいい味を出している。
    あと千代坊役の子供がかわいい。

  • 先日、BSテレ東で放映していた『柘榴坂の仇討 /2014』を観ました。

    -----story-------------
    「浅田次郎」の同名短編時代小説を『壬生義士伝』の「中井貴一」と『テルマエ・ロマエ』の「阿部寛」主演で映画化。
    江戸から明治へと時代が大きく変わる中、武士の矜持を捨てることなく、桜田門外の変で失った主君「井伊直弼」の仇を追い続ける男と、武士を捨てて車引きとなり孤独に生きる刺客の最後の生き残りの男が、暗殺から13年後に迎えた邂逅の行方を描く。
    共演は「広末涼子」、「中村吉右衛門」。
    監督は『ホワイトアウト』『沈まぬ太陽』の「若松節朗」。

    安政七年(1960年)。
    時の大老「井伊直弼」に仕える彦根藩士の「志村金吾」。
    桜田門外で暗殺者集団の襲撃を受けた際、「直弼」の警護役を務めながらその命を守りきることができなかった。
    その失態を恥じた両親は自害するも、自身は切腹を許されず、逃亡した水戸浪士を討ち取れとの藩命が下る。
    以来、献身的な妻「セツ」に支えられ、仇を捜し続ける日々を送る。
    それから13年、時代は明治へと変わり、武士の世は終わりを告げ、彦根藩もすでにない。
    にもかかわらず、「金吾」の仇討ちへの執念は揺らぐことはなかった。
    そしてついに、18名の刺客の最後の生き残り、「佐橋十兵衛」の居場所を知る「金吾」だったが…。
    -----------------------

    「浅田次郎」の短篇小説を映画化した作品… 原作は、以前読んだことがあるのですが、その際、武士としての美学、男として生きるための美学を感じさせる作品だったので、機会があれば観てみたかった作品です。


    安政七年(1860年)… 彦根藩士「志村金吾(中井貴一)」は、時の大老「井伊直弼(中村吉右衛門)」に仕えていたが、雪の降る桜田門外で水戸浪士たちに襲われ、眼の前で主君を失ってしまう、、、

    両親は自害し、妻「セツ(広末涼子)」は酌婦に身をやつすも、「金吾」は切腹も許されず、仇を追い続ける… 時は移り、彦根藩もすでに無い13年後の明治六年(1873年)、ついに「金吾」は最後の仇「佐橋十兵衛(阿部寛)」を探し出す。

    しかし皮肉にもその日、新政府は「仇討禁止令」を布告していた… 「直吉」と名を変えた「十兵衛」が引く人力車は、「金吾」を乗せ柘榴坂に向かう、、、

    そして運命の二人は13年の時を越え、ついに刀を交えるが……。


    明治維新により役割を失ってしまった侍の葛藤や、明治維新を経た後も、ひたすら仇を探し続けてきた執念、そして、雪の降り積もる高輪の柘榴坂で交錯する二人の男の運命… 仇討という自分の気持ちの整理のために妻や、色々なものを犠牲にした「金吾」が選んだ道は!?

    終盤、新橋で「金吾」と「十兵衛」が再開し、お互いを確認し合い、それぞれが13年の人生を語る緊迫感溢れるシーンが印象的でしたね… 「中井貴一」と「阿部寛」の演技が素晴らしかったです。


    -----staff/cast-------------
    監督:若松節朗
    製作:川城和実
       大角正
       米山久
       神原秀明
       イグナシオ・ワダ・アギレラ・カストロ
    企画:小滝祥平
       嘉手苅理沙
       河野聡
       秋元一孝
       甲斐輝彦
    エグゼクティブプロデューサー:吉田正樹
                   山本昌仁
                   山口太二朗
                   井上高志
                   岡村幸彦
    プロデューサー:加藤悦弘
            芳賀正光
            井上学
            武部由実子
            谷光
            佐倉寛二郎
    原作:浅田次郎
        『柘榴坂の仇討』(『五郎治殿御始末』所収)
    脚本:高松宏伸
       飯田健三郎
       長谷川康夫
    撮影:喜久村徳章
    美術:小川富美夫
    編集:阿部亙英
    音楽:久石譲
    録音:小野寺修
    照明:長田達也
    製作統括:木下直哉
    装飾:中込秀志
    殺陣:宇仁貫三
    助監督:山田敏久
    出演:
     中井貴一 志村金吾
     阿部寛 直吉(佐橋十兵衛)
     広末涼子 セツ
     高嶋政宏 内藤新之助
     真飛聖 マサ
     吉田栄作 財部豊穂
     堂珍嘉邦 稲葉修衛門
     近江陽一郎 小野寺覚馬
     木崎ゆりあ ユキ
     津嘉山正種
     並樹史朗
     江藤漢斉
     峰蘭太郎
     宮田圭子
     藤竜也 秋元和衛
     中村吉右衛門 井伊直弼

  • 淡々とした中、色々考えさせられる余白があって良い作品。

  • 浅田次郎の原作だからなあ、と思って見ていると、果たして浅田次郎的結末。まあいいけど。幸せになってねお二人さん。

    2014公開
    2021.4.10BSテレ東

  • TVにて
    中井貴一はさすがの巧さで,単調で盛り上がりのない作品をじっくり見せて,妻役の広末涼子もぴったりの雰囲気で良かった.

  • 私も時間が止まってる。

  • BSプレミアム録画>原作:浅田次郎だけあってやっぱり地味…(;´∀`)。47人赤穂浪士討入りの生き残り達:末裔のお話とも似てる。自害する事叶わず、仇討ちをする事の為だけに13年も…生き地獄で辛い。
    でもまぁ、時代が変わりゆく中で、今も心の中で生き続ける武士の魂とは?みたいなもんを見せて貰った。

  •  井伊直弼の近習(警護役)となった男が桜田門外の変以降敵討ちを命じられ13年の間、仇を追い続ける。明治となり命令した藩もなくなり、敵討ち禁止令も出る中、ついに男は仇に巡り合う。。。

     これは中井貴一の持つ力の大きさが光る映画。相手役の阿部寛もいい。
     時代が変わる中で一途に一つの道を歩み続ける。でもそれは命令だからでもあり、迷いもある。それを支える女性の苦悩も描いている。
     最後の人力車に乗るシーンが素晴らしい。二人の顔つきがたまらない。すぐに相手が仇討ちであることを察して、お互いがお互いを武士としてリスペクトしてることが伝わってくる。これは日本映画史に残る名シーン。
     最後まで見ててこうなってほしいというラストに落ち着くのもよかった。殿の言葉というその理由づけもなるほどと思った。

     武士とは身分ではなく心の在り方にある。
     

  • 『壬生義士伝』では佐藤浩市、『柘榴坂の仇討』では阿部寛が相手役を務めてます。共に熱演でお互いがお互いを引き立てています。

    良かったと思います。ただ、レビューを見ると厳しい意見もあります。悪くは思わなかったですが、厳しい意見を見るとなるほどなと頷いてしまう所もあります。


    主演、原作者 脇に広末 藤、中村ら役者を見れば、これだけで期待値は高くなってしまいます。

    そこからくるガッカリ度もあるのではないでしょうか。


    江戸から明治。藩はなくなる。髪もマゲを落とす。スッパトと割切る。新しい時代に適応とする人々。

    納得出来ないながらも形は変える、それでも武士にこだわりを持つ人々。その両者が入り混じりながら新しい時代に進んでいく。その辺の描き方が中途半端な気もしました。


    原作は短編小説です。2時間の映画化にするにあたり、色々と話を膨らませ過ぎや付け加え過ぎたかと感じました。


    映画自体は悪くないです。楽しめました。

  • 「桜田門外の変」の後日談。これが全部創作だというのだから浅田次郎の想像力はすごい。

    主人公は君主への忠誠心から仇討ちに執念を燃やすが、明治維新とともに価値観が覆ってしまったわけで、時代の波に翻弄された彼は実に気の毒。でもここに古い価値観と新しい価値観とが交錯する「明治」という時代の面白さがあって、従来の仇討ち物語なら主人公は絶対最後に切腹したはずのところ、夫婦が手をつないで歩いていくというありえないエンディングが。きわめてモダンです。

  • 今で言うところのテロに近いのかもしれませんね。。。
    身内や大事な人をなくした後の行動ってのはこういう風にやりたくなってしまうのが心情なのかもしれません。。。

  • 2016/07/10
    中井貴一と阿部寛が素晴らしい。
    音楽もいいなぁと思っていたら久石譲か。

  •  原作を読んで2年、映画を見るチャンスを逃していましたが、やっとビデオで観ることが出来ました。
     桜田門外の変で、井伊大老を護ることが出来なかった武士の中井貴一にはなぜか感情移入出来ませんでしたが、維新後も彼を支える妻の広末涼子に感動しました。最後のシーンには涙してしまいました。

  • 武士を高潔の士のように描くいつもの時代劇と思いつつ、ついうかうかと見てしまう。明治時代に入って、果たし合いをする話は他のドラマでも見たことがある。モチーフとしてはドラマになりやすいのだろう。それでも、車夫に身をやつして、二人が会話しながら敵対しながらも同士と認識する件はうまい設定だと感心する。
    また、武士道とは死ぬことなり という話はよくあるが、ここは寒椿を契機にして、生きるほうに舵を切る。これもよかったですね。
    ただ、藩主が敵であっても聞き入れる考えだったのでそれに従うって理屈はちょっと無理がある。少しずっこけた。
    二人の人物は架空なんだそうで、かご回りの警護が仕事なのに敵を深追いしてしまうのは非難されてもしかたがないと思う。

  • 仇討OKの時代。

  • 中井貴一がよいなあ。阿部寛は脇役感がぬぐえないが、そこそこいい味だしていた。テーマは仇討ちが法律で禁止されるぎりぎりでの仇討ちの(こころの)旅なのだが、暗殺も仇討ちも前時代のものなので、当時の武士の気持ちをおもんばかって感情移入してみていた。妻役の広末もいい味出して糟糠の妻なのである。来世はこういう妻を持ちたいと思った(無理だと思うが)

  • 時代は変わる。そして、時代に対応していかないと取り残される。
    古き良き武士道、古く残念な武士道。
    色々な観方があるでしょう。
    時代の端境期には、こういうことが起こるのであろうな。

  • まあまあ。
    主人公の行動は侍としての主君への忠義を守るためだけではなく、個人的な思慕の情も絡まっていて、そこのところがよくある時代劇ものとはちょっと違う。ただいかんせんキャストが豪華すぎてあまり作品内の世界にのめりこんでいけない。そして阿部寛は時代劇にもかかわらずしっかりその肉体美を見せつける。
    ストーリー自体は悪くない。また、幕末から一気に西洋化する町並みは見ていておもしろい。ただ、なにかいまひとつだった。

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著者プロフィール

テレビドラマの演出家、映画監督/秋田県出身。日本大学藝術学部放送学科卒業。 テレパックのテレビドラマのAD・演出補などを経て、1986年に共同テレビ入社。共同テレビジョン役員待遇エグゼグティブディレクターなどを歴任し、現在はフリー。主な作品に、ドラマ『しゃぼん玉』『振り返れば奴がいる』『やまとなでしこ』など多数。映画『ホワイトアウト』(第24回日本アカデミー賞 優秀監督賞)『沈まぬ太陽』(第33回日本アカデミー賞 優秀監督賞)『空母いぶき』ほか。

「2020年 『Fukushima 50 オフィシャルフォトブック CD付き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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