風土-人間学的考察 (岩波文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ある日の日経新聞の「春秋」にてこの本の一節が引用されており、なるほどなかなか鋭いことをおっしゃるということで読んでみた。
    会社でグローバル化が推し進められている中、やってることって結局欧米のシステムを取り入れているだけに過ぎないと感じる今日この頃。人間の歴史と精神における「風土性」との連関を論じるこの書は、グローバル社会における我々日本人の特性理解と、これからの社会における他民族との関わりにおいて重要な示唆を与えてくれること間違いなし、と思う。是非、グローバル化に悩む日本企業の皆さんに読んでもらいたい、自分も買っとこうかなー。
    自然、風土をどのように分けているのかよく読まないと混乱する。風土が文化や精神に与える影響を考えるのではない、あくまで人間存在の契機としての風土性、歴史性を考えるってのがなかなかに最初は理解しづらかった。寒さの例を挙げての説明で確かになんとなくわかったけど、自分で説明しろって言われたら無理かな笑

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著者プロフィール

和辻哲郎

明治二二(一八八九)年、兵庫県に生まれる。哲学者・文化史家。大正元(一九一二)年、東京帝大文科大学哲学科卒業。一四年、京都帝大助教授、昭和六(一九三一)年、同大教授。八年には、東京帝大倫理学科教授となり、戦後の昭和二四年に退官する。二五年、日本倫理学会初代会長、三〇年、文化勲章受章。三五(一九六〇)年没。主な著書に『古寺巡礼』の他、『日本古代文化』『風土』『倫理学』(全三巻)『鎖国』『日本倫理思想史』など、また『和辻哲郎全集』(全二五巻 別巻二)がある。

「2020年 『和辻哲郎座談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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