ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンII (電撃文庫) [Kindle]

著者 :
制作 : さんば挿 
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • ファンタジー戦記の第2弾。本作では、若き帝国騎士イクタとその仲間たちが北域鎮台という新たな舞台で厳しい試練に立ち向かうことになります。彼らの目指す地は、カトヴァーナ帝国の歴史上一度も外敵に侵されたことのない、大アラファトラ山脈に守られた軍事拠点。しかしながら、そこで彼らを待ち構えていたのは、単なる訓練ではなく、過酷な現実の戦場でした。

    本物語の核心となるテーマは「成長」と「現実と理想の衝突」です。イクタたちは戦場での経験を通じて、自らの理想と現実の隔たりに直面し、その過程で成長を遂げていきます。彼ら一人一人の内面的な葛藤や困難に立ち向かう姿勢が描写されることで、物語に深みが加わります。

    特筆すべき見どころは、登場人物たちの心理描写と戦略的な戦闘シーンです。イクタの独創的な視点から描かれる戦闘の場面では、物語世界に深く引き込まれます。また、シナーク族や野盗といった多様な敵との対峙も、非常にスリリングでした。

    総評すると、宇野朴人氏の筆致はこのファンタジー世界へ読者を一員にするほど鮮明であり、物語の展開は予測不可能なほど巧妙です。イクタたちの旅はまだ始まったばかりであり、彼の成長と帝国の運命がこれからどう展開するのか、引き続き見守りたいですね。

  • 「読書など金持ちの道楽」
    子どもの頃に周りにいた大人はみんなこんな感じだったなぁ。
    見習ってたら、いつまでも肉体労働の日銭稼ぎから抜け出せなかったよ。

    相手の言い分に関係なくただ謝罪を繰り返すのは相手をバカにしているのと同義なのでは?
    「あんたの考えなんか知らないけど、頭下げときゃいいんだろ」
    って、感じ。
    それで悦に入れる支配階級がいるのなら、まあ、どっこいどっこいのレベルだよね。

    自分もたいがい脳筋だけど、だからこそ言える。
    脳筋は指揮官になるべきじゃない!
    1人で戦局変えられるほど強いならべつだけど、そうでないなら無駄死にする部下が増えるだけ。
    脳筋は局地戦に突っ込ませて勝手に暴れてさせて英雄になってればいいんだよ。

    何かを作り出すときに必要不可欠なもの
    怠け心と問題意識と創造力。
    人は誰でも怠けたい、楽したいんだよ。
    だから頭使って仕組みや物を作る。
    最初の感情は怠けたいなのに、それが認められない人って結構多いよね。

    変に意地張ってムダな労力と時間費やして「自分頑張ってる!」っていうのは自己満足だけで終わらせてほしいよ。
    つまり、さっさとAIなりITなり何でも使って人が仕事しなくていい世の中にしてくれ、と。

    窮地のときこそ自分で判断したくならない?
    頼れる人がいるなら全面的に任せるけど、そうでないなら自分で考えて行動したほうが安心できるでしょ。
    たとえ失敗しても全部自己責任ってことで諦めもつくし。
    誰かを逆恨みするなんて無様もさらさなくてすむからね。

    狙って騎士役やったのならファインプレーだけど、天然だと掃き溜めに鶴って感じるなぁ。
    今更だけど映画プラトーンのトム・ベレンジャーが演じてた方の言い分がちょっとわかったような気がする。

    生命の危機ほど子孫を残したくなるとは言うけれど、結構ギリッギリの行軍だったのに猥談になるようなシチュあったのか?
    作戦内容よりそんなの余裕があるほうが驚きだよ。

    アドレナリンドバドバ状態にはご注意を。
    身を滅ぼします。

  • 扉絵に描かれているキャラクターが容赦無く死んでいく、ラノベにしてはハードな展開が多かった。

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著者プロフィール

2010年に「神と奴隷の誕生構文」(電撃文庫)でデビュー。「スメラギガタリ」シリーズ(メディアワークス文庫)、「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」シリーズ(電撃文庫)を刊行。

「2023年 『七つの魔剣が支配するXII』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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