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- / ISBN・EAN: 4988104095930
感想・レビュー・書評
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今作も4Kデジタル修復版での鑑賞。
昨日観た悪魔の手毬唄に比べるとストーリー的にもなんか物足りない。
安定の常連組が出てくるとテンションも上がります。
三木のり平、坂口良子は親子で出演笑
大好きな大滝秀治も♪
大原麗子の綺麗なこと!あんな可愛かったか‼︎
あとは女王蜂と病院坂の二作品…
原作読みたくなりますねぇ‹‹\(´ω` )/››
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市川崑監督、石坂浩二主演の金田一シリーズ4作目。
これは原作と犯人がちょっと違うんですよね。東宝の担当者が横溝正史先生のところに「こういう理由で、この人物を犯人にさせてください」と事前に許可を貰いに行き、その筋道通ったやり方に納得した横溝先生が許可を出したとか。
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昭和21年 岡山県から瀬戸内海の小島獄門島に渡った金田一耕助。戦地で病死した鬼頭千万太(チマタ)の最後の手紙を了然和尚(佐分利信。存在感凄い)に渡しに来たのだ。
しかし本当の目的は、千万太の遺言「おれが死んだら三人の妹たちが殺される」という言葉を心配して調査に来た。
獄門島では、一番大きな家の跡取りだった千万太の戦死の知らせと同時に、分家の息子の一(ヒトシ)が復員してくるという知らせが入る。
さらに、戦時中に国に金属回収された獄門島のシンボル的な釣鐘が戻ってきた。
戻れない者、戻った物、これから戻って来る者。
獄門島の中心は鬼頭家で、本家は本鬼頭(ほんきとう)、独立した家は分鬼頭(わけきとう)と呼ばれ、さらに跡取り以外の兄弟は分家する。そんな入り混じった島血縁の中で、本家の跡取り息子千万太が亡くなったため、跡取り問題が勃発している。
本鬼頭は、島に君臨していた先代鬼頭嘉右衛門(東野英治郎。水戸黄門様!)の死後、力を失いかけている。現当主であるはずの鬼頭与三松(内藤武敏)は精神錯乱で座敷牢に閉じ込められている。
そんな本鬼頭の家には、先代からずっと仕えている女中の勝野(司葉子)がいる。
そして鬼頭与三松の面倒を見るのは与三松の死んだ弟の娘の鬼頭早苗(大原麗子。芯の通った美しさ)。早苗は兄のヒトシが復員してくるのを待っている。
本鬼頭には、与三松の娘で、千万太とは母親違いの妹である三人娘がいる。
この三人娘の月代、雪枝、花子は、精神障害者で、状況を理解せず場違いに着飾り場違いな笑い声を立てている。
この三人娘の母は、与三松の後妻で女歌舞伎のお小夜(草笛光子。怪演)。本鬼頭に居座ったお小夜は祈祷師になり、最期は座敷牢で狂死したらしい。
この三人娘に取り入り、婿として本家に入ろうとしているのは復員兵の鵜飼章三(ピーター)。
鵜飼を操るのは、分鬼頭の当主儀兵衛(大滝秀治)の妾である巴(太地喜和子)で、鵜飼を使って本鬼頭を乗っ取ろうとしている。
冒頭に出てきた了然和尚は獄門島のご意見番的存在で、先代鬼頭嘉右衛門とも繋がりが深かったため、鬼頭家の行く末を案じている。
なお、了然和尚の弟子の坊主の了沢役が俳優で声優の池田秀一!言われてもシャア少佐だとはわからなかった!まだ若い声だからかなあ。
そんな状況のもと、本鬼頭の跡継ぎとしてヒトシの帰ってくるのを待つ島の人々の前で、恐ろしい連続殺人が起こるのだった。
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この金田一シリーズでは同じ俳優さんたちが出てくる。
シリーズほぼ皆勤賞の俳優さんたちの今回の出番はこちら。
岡山県警等々力警部には加藤武。シリーズ全部に警部役で出てくるんだけど毎回金田一とは初対面扱いで「どこかで会ったっけ?」という状態。
分鬼頭の現当主で本鬼頭没落をのんびり待ってる儀兵衛に大滝秀治。鬼頭家下男の竹蔵役で小林昭二。彼らは映画の都度違う役回りで、犯人ではないし殺されない事もわかってるので、視聴者としては「出てきたー」という感じ。
床屋の清十郎には三木のり平、娘のお七は坂口良子。彼らは他の映画でもちょっと息抜き的な役割り。
本鬼頭没落の原因を作った女お小夜の草笛光子も毎回出てくる。お小夜は妖婦扱いだが(舞台姿は妖艶だし、気合で出産日コントロールしたり確かに凄いんだけど)、彼女もこの男社会で必死で生き延びようとしていたのだと描かれる。
三人娘の鬼頭月代に浅野ゆう子、勝野の若い頃の役は荻野目慶子と荻野目洋子だったようだがよくわからなかった…。了然和尚の弟子の了沢坊主はシャア少佐の池田秀一さんだ!
またミュージカルでも活躍されている上條恒彦が島の清水巡査役。大きな体にヒゲモジャの丸顔でそそっかしいんだけど素朴で可愛らしい。
映画では「キチガイ」という言葉が解決のキーワードなんだけど、映画で使われていたのは精神障害者を示す言葉としてではなくて、「俳句の季語違い」の「季違い」だったというのが謎解きキーワード。
でもやっぱり放送禁止用語なので「キ」だけ音消しされて「『チガイ』だがしょうがない」と音声処理されていた。解決のためにはこの言葉自体をまるごと削除するわけには行かなかったんですね。(※精神障害である与三松が犯人なら「キチガイ”だから”しょうがない」になるはずなのに、なんで「キチガイ”だが”しょうがない」になったのか?という疑問を金田一耕助が抱いたことが解決の糸口)
※※※以下ネタバレ※※※
今回は俳句に見立てた連続殺人。
場違いに着飾った雪月花三人娘が次々に殺され、遺体は先代鬼頭嘉右衛門の残した俳句の「釣鐘、うぐいす、萩と月」に見立ててられる。
昔見た時には、金田一シリーズはただただ怖くておぞましいと思っていたんだが、今見ると派手な演出にはむしろあっぱれ!と思う。
殺人動機は故人の鬼頭嘉右衛門の妄執だった。彼は死の床で了然和尚と村長さんと島の医師に「本家跡取りの千万太が戦死して分家のヒトシが戻っているようなら家はヒトシに継がせたい。だが順番では三人の狂った娘の婿が跡取りになってしまうので、それを阻止するために三人娘を殺せ。俳句に見たて美しく殺せ」という遺志を残していた。原作では了然和尚、村長、医師がそれぞれの犯人。
でも映画では、花子殺人は了然和尚だけど、月代と雪枝を殺したのは女中の勝野さん。実は勝野さんは嘉右衛門に手篭めにされていて、生まれた子供がヒトシと早苗だった。勝野さんやお小夜は、戦争を挟んだ男社会の狭い島の混乱した血筋の一族の中で生き抜くには体を削るしかなかったのだ。
勝野さんは嘉右衛門の遺書を聞いたときは阻止しようとチマタに手紙を書いたけれど(それで金田一耕助が獄門島に調査に来た)、チマタは死に、ヒトシは帰ってくることになり了然和尚が花子を殺したため、次の二人は勝野さんが実行した。
そもそも嘉右衛門の遺言は、複数の条件が重ならなければ実行されないはずだったのに、すべての条件が揃ってしまったことで宿命のように実行せざるを得なくなってしまった。
さらに最後になって、実はヒトシはとっくに戦死していて、復員の知らせは詐欺だった(戦友と言って飲食集る復員詐欺)と明かされる。それなら三人娘は殺される必要はなかった。ひどいひどい運命の皮肉。
今回の事件は、女も男も哀しく、自分ではどうしようもないなにかに突き動かされ、更にやったことは無駄だったという、なんともやりきれない話。
残った早苗さんが実にしっかり自分の足で獄門島を歩いていたことで、過去の因習は解かれて新たな時代が作られるのだと思いたい。 -
市川崑監督・石坂浩二さんコンビの金田一耕助作品は全部観たつもりでしたが、この作品は観ていませんでした。印象は安定しているなという感じ。加藤武さんの等々力警部、いつものポーズ。坂口良子さんのおきゃんな娘さん。いろんな役者さんが演じていますが私的には金田一耕助は、やはり石坂浩二さん。この作品は登場人物が多くて、混乱しそうですが、面白く鑑賞できました。大原麗子さん、美しい。個人的には「居酒屋兆治」の儚い美女が一番好きですが。理由は分からないですが横溝正史作品の舞台が岡山が多いのは理由があるのでしょうか。佐分利信さん、重厚とはこれだと言う演技。流石です。今や鬼籍に入られてしまった名優達の演技が観れるのは嬉しい限りです。
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1977年 日本
監督 市川崑
石坂浩二、司葉子、大原麗子
何度もそして、何人もが演じてきた横溝正史原作の探偵金田一さん。
でもやっぱり石坂浩二と古谷一行がいいですね。なのでこの77年78年あたりの二人の作品を制覇しようと少し前に思い立った(笑
そしたらCSで放送してたので録画視聴。
昔の作品はとにかくセリフが聞き取りにくい。なんて言うたんやろうってところが何か所もあって苦労しました(笑
すごく有名な作品だし、テレビ版で観てると思ったんだけど、全然内容を覚えていなかったので、観てないのかなぁ?
全く犯人を知らずに新鮮に観れました、人間関係が超ややこしかったですね。とにかく黄門さま(東野英治郎)がクソみたいな爺ちゃんだった模様。
後で調べたところによると原作とは犯人がそもそも違うらしくって(テレビ版は原作通りだとか)違う出来なんでしょうね。(覚えてないから一緒やけど)
昔の作品を観ると「えええ、こんな人が出てるんだ」ってびっくりすることがよくある。
大原麗子が若く、綺麗だった。
浅野ゆう子、どこに出てんやって思ったら月代(3姉妹の長女)だった、、マジ?
ピーター、ピーターって名前やったね(笑
勝野(司葉子)の少女時代を荻野目慶子、洋子の2人で演じてたらしい。
石坂浩二、若いねぇ、イケメンやったんね。イケメンで頭良くて金持ちで。申し分なかったのね、そしてうまく年取りはったね。
そして、一番びっくりしたのが了然和尚(佐分利信)からお寺を任される了沢さんが、なんと、びっくりすることに、シャアの声優さんでした(池田秀一)シャアっすよ、ガンダムのシャア!!赤い彗星、シャア!! (しつこい?笑) -
横溝作品の常として登場人物が多い! もともと登場人物が多い作品が苦手なのに加え、酒呑みながら観てることもあり途中からはもうストーリーを理解することを放棄(笑)。
石坂浩二の金田一はやはりハマリ役だなー。もちろん古谷一行もこれはこれでまたいいんだけど。
大原麗子がなんとも可憐で美しくてグッド。
瀬戸内の小さな島に残る因習とか、お屋敷内の黒光りする廊下ややたらと広い大広間とか、そういう昭和の香りがたっぷりで観ていて飽きない。ストーリーや謎解きは理解できなかったけれど、それでも十分に楽しめた。
何気にBGMがメロウでかっこよかったな。 -
「獄門島」観る。やっぱ石坂浩二のが好きだな。「きちがいじゃが仕方がない」が好きな台詞である。草笛光子が怪演。司葉子目立たない。
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大原麗子がキレイだなーと。
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今から40年前の作品。原作からの映画化は2度目。1949年、片岡千恵蔵 主演で公開されたそうです。
原作の小説は1947〜48年に発表に発表されました。
この映画も相当古く感じましたが、それ以上に古い。メインの俳優も大半が鬼畜に入られている。その分、重厚に思えるけど今までの金田一作品に比べると薄さも感じる。
一つ気になったことが、東野栄次郎。ゴウツクな爺さん、村一番の権力者。この爺さんの死後に事件は起きる。全てがこの爺さんが事件の発端となっている。この映画の時って、『水戸黄門』をやっていたのでは。好々爺の黄門様とは真逆の役をこなしている。 -
やはり「悪魔の手毬唄」を観た後では相当見劣りする。佐分利信、司葉子、大原麗子らの演技は良かったが、脚本が悪いとしか思えない。同じ久里子亭なんだが。
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動機が分からない。昔の人には分かるのだろうか。
表紙が怖いんだよね。
さすがにもう覚えてないや(笑)
表紙が怖いんだよね。
さすがにもう覚えてないや(笑)