悟浄出立 [Kindle]

著者 : 万城目学

• 新潮社 (2014年7月22日発売)

感想・レビュー・書評

[yasu2411さんの感想 · 2015年6月21日]

これまでの作風とはずいぶん違う、純文学風の短編集。中嶋敦へのオマージュなのだろうか（読んでないけど）。視点が独特で面白い。
なかでも良かったのは虞美人の話。四面楚歌は余りに有名な話だが、虞姫の視点というのはユニークだと思う。

著者プロフィール

万城目学（まきめ・まなぶ）
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』（第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞）でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」