ディアスポラ [Kindle]

  • 早川書房
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本棚登録 : 72
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (393ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 難解なSFの代表と言われる本作。まさにその通りと思います。以下、もともと理系で雑誌ニュートンやブルーバックスの類が大好き、大学は専門ではないものの基礎講座で量子力学や数学を履修していたステータスの人間の感想です。
    基本の筋は、人類のほとんどが肉体から脱しソフトウェアから生み出されるデジタルな存在となった未来を舞台に、主人公の発生から成長、冒険、そしてその最後までを描き切ったスペースオペラです。ストーリーはしっかりありますが、途中で理論的な話が長々と展開されることが数回あり(そのうち1回目は冒頭にある)、そこが難解とされている理由かと思います。それを脱線と言うのであれば、脱線部分は読み飛ばしてもらえれば、少し難しい言葉を使った面白いストーリーのSFとして普通に読めると思いますし、それでも十分本作の味わい深い芯の部分に触れられると思います。
    「脱線」部分については、自分自身は、フィクションの部分はここだろうな、と当てがつくレベルで、所々置いていかれることもありましたが、大枠はなんとかついて行きながら楽しめました。
    ストーリーは本当に壮大で、確かに難解な部分はありますが、ストーリーの筋を我慢強く追っていけばきっとセンスオブワンダーを得られるはずなので、ぜひ読んでみて欲しいです。僕自身は、ラストでたまにしか得られないレベルの深い感動を覚えました。

  • 読了。さまざまな数学の理論が、実在のものと架空のものが分け隔てなく出てきて、かつそれが小説そのものの主眼になっているという、とにかく難解だった。

  • 【ノート】
    ・hontoの早川書房セールで39%オフ。これはBookoff Onlineの中古価格より安いし、20%クーポンも使えたし、1,000円以上買うとエントリーされるキャンペーンもあったから。とは言え、もちろん、電子書籍で読んでもいいかも、と図書館からの本を読んでて思ったのが大前提。ハードSFなのでWebで調べられたら便利そうという期待もある。



    【目次】

  • でも、ぼくの夢をだめにしたものを、それが輝かしい啓示かなにかのようにうけいれられるとは思わないでくれ

  • 2015/8/7読了。
    書いてあることが半分もわからなくて、さすがに笑った。物語のスケールがあまりに壮大すぎて、これも笑った。わかる/わからないと、面白い/面白くないは別なんだな。
    イーガンでは『順列都市』で「仮想現実環境にコピーされたソフトウェア生物としての人間の意識」の描写を読んで衝撃を受けたものだが、今回の衝撃は「仮想現実環境に意識が発生する過程」の描写、すなわち冒頭のヤチマ誕生のくだり。実際の赤ん坊が自我を持った存在に成長していく様子を思い合わせると、なるほどあれを空想数学小説的に描くとこうなるか、と感じさせるところがあって面白かった。

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著者プロフィール

1961年、オーストラリア西海岸パース生まれ。SF作家。西オーストラリア大学で数学理学士号を取得。「祈りの海」でヒューゴー賞受賞。著書に、『宇宙消失』『順列都市』『万物理論』『ディアスポラ』他。「現役最高のSF作家」と評価されている。

「2016年 『TAP』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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