奇跡の人 The Miracle Worker [Kindle]

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  • 双葉社
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感想・レビュー・書評

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  • 原田マハさんが真価を発揮する美術モノじゃないけど あの「奇跡の人」に倣った日本版フィクション。去場 安(サリバン)がいきなり出てきて笑ってしまったけどその後は真顔になって読んだ。ヘレンケラーとサリバン先生がちゃんと和製になって読ませてくれたから。

  • とてもよかった。ヘレン・ケラーとサリバン先生の物語を、明治時代の津軽を舞台にして置きかえた話で、ヘレン・ケラーの物語そのままなのに、ちゃんと日本の津軽の話になっているところがすごいと思った。津軽三味線の話とからめてあるところもいい。
    奇跡の人、っていうくらいだし、奇跡など起きない普通の状況だったら、そんなにいろいろうまくいくわけはないとかって思ってしまうけれど、奇跡を信じてひたすら前を見て進んでいくような去場安(さりばあん)先生の姿は、希望があって、読んでいて明るい気持ちになれるところもいい。

    前後して読んだから、なんだか「櫛挽道守」の主人公と去場安を比べたりしてしまう。ふたつとも明治時代初期の日本の地方の話で、女性が自由や自立を求め、苦労しながら前に進んでいく話だけれど、生きるのに不器用で、努力してもなかなか道がひらけない「櫛挽道守」の主人公に比べて、去場安はまわりの人の助けを得てどんどん道がひらけていくように見える。人にうまく自分の思いを伝えているというか。それはやはり富とか教育の違いなのかなあとか思ったり。。。

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著者プロフィール

原田 マハ(はらだ まは)
1962年東京都生まれ。小6から高校卒業まで岡山で育つ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部美術史学専修卒業。
馬里邑美術館、伊藤忠商事株式会社、森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館での勤務を経て、2002年よりフリーのキュレーターとなる。
2005年小説化デビュー作の『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。2012年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞、『キネマの神様』で第8回酒飲み書店員大賞をそれぞれ受賞。2013年には『ジヴェルニーの食卓』で第149回直木賞候補、2016年『暗幕のゲルニカ』で第155回直木賞候補となる。2017年『リーチ先生』で第36回新田次郎文学賞受賞となり話題になった。

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