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- / ISBN・EAN: 4988104083609
感想・レビュー・書評
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映画館
「才能とは何か」を皮肉的に描いた作品。バンドをやっていれば起こりそうなアクシデントを、ものすごく大げさにして詰め込んだ感じ。
フランクの母親が「この子の音楽の才能は元々あったのよ。精神疾患とは全く関係が無いわ」と言ったのが印象的だった。
UKサウンド(USバンドだけど)に包まれてカオスの中に入り込めれば良かったんだけど、映画の中の人達クレイジーすぎてちょっと置いていかれてしまった。
あと、テキサスのライブで主人公がオリジナルソングを突然やったのには、スクリーンを飛び越えてドン引きした…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シュールでクレイジーな作品に見せかけて実際のところすごい繊細。評価が難しい作品。
ひょんなことから実力派のバンドに入ることができたジョンはとにかく才能がない。努力だけでどうにかなる問題でもないのだ。そんなジョンが入ったバンドには常にしっかりとした被り物をしているフランクがいた。フランクは紛れもなく天才。バンドメンバーはどこか壊れていて社会性に乏しく、ジョンは精神的に健康ではあるもののやはり才能が皆無。
バンドでやっていくにはどちらもが大事で、その有能と無能との差を実に巧妙に描いている。
フランクが舞台上でぶっ倒れて、ジョンにお前の歌クソだなみたいに言い放つシーンはなかなかのクレイジー。クララもおかしいし、ジョンの前のキーボードの自死も。
ラストがこの映画のすべてをまとめている。被り物がとれてしまったフランクがみんな愛しているって歌う静かなシーン、好きだな -
最近観た映画の中で、断トツに面白かったのが本作です。
張りぼての被り物を決して脱がない、ミュージシャン・フランクのお話なのですが、このフランクの被り物がなんとも妖しくユーモラスなので、どんなコメディなんだろうと思って観たのですが。。。
ただのコメディだけでは終わらない奥深さのある作品でした。
コメディである反面、とても真面目で真摯であったり、とても切なかったり。
何とも言えない不思議な魅力があって、どこがどう良いとうよりかは、直感的に「好き」と感じる作品でした。
(2014年 イギリス/アルランド) -
対人恐怖症なのかPTSDなのかわからないけど、とにかくマスクを被ったままのボーカリスト。絵面がシュールですが、音楽もかなりシュール。なんだ、この暗い前衛プログレは…。
映画としては、凡人が変人に振り回されて七転八倒するという、よくある話型です。いちおう感動的なラストなのでしょうが、あまりピンと来なかったなぁ。 -
サリエリとモーツァルトって感じかなあ。
凡庸な音楽家の肖像。 -
Instagramで見かけてずっと気になっていた、しっかりした被り物をした彼のこと。
同じような家が並ぶ住宅街、平凡で変わらないけど何かが始まることを待っている毎日。
突然の出会いがあるなら、作り上げた先にある別れも突然。
何やってもメンタルイルネスで説明がつくからそこが都合がよくって、すんなり見守っていられる終盤。(皮肉ではない)
『音楽を作る』作品の中で、ONCEとBegin Againに続いて好きな1作。
#nomnomnomを使いたい。
フランクの「僕史上、最も愛される曲」で笑った人と友達になりたい。
ところどころ変てこで、そこがとても面白かった。
エンドロール後すぐに、Chris Sieveyのことを調べました。