オリエント急行殺人事件 ブルーレイBOX [Blu-ray]

出演 : 野村萬斎  松嶋菜々子  二宮和也  杏  玉木宏  沢村一樹 
  • ポニーキャニオン
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  • / ISBN・EAN: 4988632149136

感想・レビュー・書評

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  • 新年に民放で放映していた「三谷幸喜」脚本の『オリエント急行殺人事件』を観ました。

    -----story-------------
    「三谷幸喜×アガサ・クリスティー」夢のコラボレーションが実現!
    フジテレビ開局55周年企画の大きな目玉「三谷幸喜」版
    『オリエント急行殺人事件』2夜連続放送決定!

    民放ドラマ初主演・フジテレビドラマ初出演の「野村萬斎」が演じるのは、日本版名探偵「ポアロ・勝呂武尊」。
    共演者は、人気・実力共に兼ねそろえた、ドラマ・映画史上かつてない豪華な顔ぶれが勢ぞろい。
    大ヒット推理ドラマ『古畑任三郎』を創り出した「三谷幸喜」が、「クリスティー」の世界的名作に挑む。

    今回の舞台は、昭和初期の日本。
    昭和モダンが花開いた時代の超豪華列車。
    第1夜は、可能な限り、原作を忠実に映像化。
    第2夜は、時間と空間を広げ、犯人の視点から事件を再構築。
    それは、原作をこよなく愛する「三谷幸喜」しかなし得ない、驚きの展開。
    こうして、世界の誰も見たことのない『オリエント急行殺人事件』が誕生した。


    昭和8年2月。
    下関港に一人の小柄な男がいた。
    「勝呂武尊(すぐろたける)(野村萬斎)」。
    日本全国を震かんさせた『いろは殺人事件』を解決し、一躍有名人となった名探偵である。
    小倉の軍事施設で起きた殺人事件を解決した「勝呂」は、これから下関駅に向かい、特別急行東洋に乗ろうとしていた。
    特急東洋は、下関と東京を結ぶ日本初の寝台付き列車。
    皇室関係者や政府の高官も利用する最新鋭の超豪華列車。

    ところが2月だというのに、特急東洋の寝台は満席。
    たまたま下関で再会した鉄道省の役人「莫(ばく)(高橋克実)」の計らいにより、「勝呂」は無理やり一等寝室を確保してもらう。

    朝、下関を出発する特急東洋。
    東京に着くのは翌日の朝である。
    食堂車で「勝呂」は、実業家「藤堂(佐藤浩市)」から身辺警護を頼まれる。
    だが彼の横柄な態度に「勝呂」は申し出を拒絶した。

    翌朝、関が原付近で、大雪のために列車は身動きが取れなくなっていた。
    その中で、「藤堂」が客室内で他殺体となって発見される。
    「莫」は、「勝呂」に協力を依頼。
    状況証拠から、犯人は寝台車の乗客の中にいると判断した「勝呂」は、線路が復旧するまでに事件を解決してみせると約束する。

    「勝呂」は、犯人の動機は、5年前に起こった「剛力家」の悲劇に始まり、その「復讐」であると推理する。
    「剛力大佐(石丸幹二)」、その夫人「曽根子(吉瀬美智子)」、メイドの「小百合(黒木華)」を襲った不幸。
    その敵討を仕掛けたのは誰なのか。

    「勝呂」は、「莫」と医師の「須田(笹野高史)」を助手代わりにし、車掌の「三木(西田敏行)」を使って、寝台車の乗客12人を1人ずつ尋問していく。

    その12人とは、身分も職業も全く違う人々。
    被害者「藤堂」の秘書「幕内(二宮和也)」、執事「益田(小林隆)」、おしゃべりなマダム「羽鳥夫人(富司純子)」、教会で働く「呉田(八木亜希子)」、「轟侯爵夫人(草笛光子)」、外交官の「安藤伯爵(玉木宏)」、「安藤伯爵夫人(杏)」、「能登陸軍大佐(沢村一樹)」、万年筆の販売員「羽佐間(池松壮亮)」、博多の輸入自動車のセールスマン「保土田(藤本隆宏)」、家庭教師の「馬場(松嶋菜々子)」、「轟侯爵夫人」のメイド「昼出川(青木さやか)」。

    この中に犯人は必ずいる。
    警察の助けは一切ない。
    科学捜査もなかった時代。
    「勝呂」は、容疑者たちの証言だけを頼りに、次第に真相へと近づいて行く。

    長い尋問が終わるころ、灰色の脳細胞を駆使し、名探偵「勝呂」は、ある解答にたどり着く。
    それは、誰もが想像し得なかった驚くべき結論。

    そして、第2夜は、「三谷幸喜」のオリジナル。
    犯人の視点で再び事件を振り返り、犯行に至るまでの経緯を丹念に描く。
    それは綿密な犯罪計画に裏打ちされた、驚愕の復讐の物語だった。
    -----------------------

    「アガサ・クリスティ」の本格推理小説『オリエント急行の殺人』は、大好きなミステリー作品のひとつ、、、

    その「三谷幸喜」版ということで愉しみにしていた作品です。


    設定が昭和初期の日本に変えられていますが、、、

    第1夜は原作の雰囲気をそのまま活かしてあり、安心して観れましたね。

    第2夜は「三谷幸喜」版オリジナルで、犯人たちの視点で犯行(復讐)に至るまでの経緯が描かれている作品、、、

    仲間を集めたり、なかなか復讐が実行に移せないことから仲間割れが起きそうになったり… と、『忠臣蔵』っぽいイメージで、これはこれで愉しめましたね。


    豪華なキャスティングの中で驚いたのは元アナウンサーの「八木亜希子」… 地味な役だったので、最初、気付かなかったのですが、意外と印象に残る役柄と演技でした。


    他の「アガサ・クリスティ」作品の「三谷幸喜」版も作ってもらいたいなぁ。


    -----staff/cast-------------
    原作:アガサ・クリスティー
       「オリエント急行の殺人」
    脚本:三谷幸喜
       『古畑任三郎シリーズ』
       『王様のレストラン』(1995年)
       フジテレビ開局50周年特別企画『わが家の歴史』(2010年)
       映画「THE有頂天ホテル」(2006年)
       「ザ・マジックアワー」(2008年)
       「ステキな金縛り」(2011年)
       「清須会議」(2013年)他
    音楽:住友紀人
       『やまとなでしこ』 映画「沈まぬ太陽」「テルマエ・ロマエ」 他
    演出:河野圭太
       『古畑任三郎』『わが家の歴史』『マルモのおきて』
       『フリーター、家を買う。』 他
    制作協力:共同テレビ
    制作著作:フジテレビ
    出演:
     野村萬斎
     松嶋菜々子
     二宮和也
     杏
     玉木 宏
     沢村一樹
     吉瀬美智子
     石丸幹二
     池松壮亮
     黒木華
     八木亜希子
     青木さやか
     藤本隆宏
     富司純子
     高橋克実
     笹野高史
     小林 隆
     草笛光子
     西田敏行
     佐藤浩市

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著者プロフィール

野村萬斎(のむら・まんさい):1966年東京生まれ。狂言師。祖父、故六世野村万蔵および父、野村万作に師事。重要無形文化財総合指定者。東京藝術大学音楽学部卒業。三歳で初舞台後、国内外で多数の狂言・能公演に参加、普及に貢献する。また、現代劇や映画、テレビドラマなど多数の作品に主演、古典の手法を駆使した作品の演出も多数手がける。1994年に文化庁芸術家在外研修制度により渡英。芸術祭優秀賞、紀伊國屋演劇賞など受賞多数。2002年から22年まで世田谷パブリックシアター芸術監督。現在、東京藝術大学客員教授、石川県立音楽堂邦楽監督、全国公立文化施設協会会長。主な著書に、『萬斎でござる』(朝日文庫)がある。

「2023年 『狂言サイボーグ 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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