- Amazon.co.jp ・電子書籍 (285ページ)
感想・レビュー・書評
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■印象に残った点
●ゼロベース思考のポイント
・自分の狭い枠の中で否定に走らない
・顧客にとっての価値を考える
●仮説思考のポイント
・アクションに結び付く結論を常に持つ——結論の仮説
・結論に導く背後の理由やメカニズムを考える——理由の仮説
・「ベスト」を考えるよりも「ベター」を実行する——スピードを重視
●問題の根っこにある具体的な原因を突き止めるには、ロジックツリーを使用して
WHY(どうして)を自問自答する--WHYツリー
●ロジックツリーを使って問題の解決策を具体化するには、SO HOW(だからどうする?)を何度も何度も繰り返して深めていく--HOWツリー
●SO WHAT(だから、何? つまり? それで、何が言いたいの?)→WHY(どうして)→SO HOW(だからどうする?)の順で問題の原因を探り、解決策を模索する
●分析というのは、ある仮説を持ったときに、事実を読み込んだ結果出てくる意味合い( SO WHAT?)を指すのであって、事実の羅列ではない。
●情報収集の基本は、欲しい情報が大事な情報、価値のある情報であり、
かつ世の中に存在しない情報は自分で作る、というスタンスで臨むべき
■総括
問題解決に必要な思考と具体的な実践方法(フレームワーク)を学べる。
各章で著者の過去の実践例を提示ながら、各手法を説明してくれるため非常にわかりやすい。
全社会人、職種問わずおすすめしたい一冊詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どのようにすれば、様々な問題を解決することができるのか。コンサルタントとして多くの問題を解決してきた著者が、その経験を通して培ってきた問題解決のための思考技術を披露する書籍。
問題解決のための思考技術は、体系化することができる。
すなわち「2つの思考」と「2つの技術」
そして、それらを駆使した「実践的プロセス」の5つに集約できる。
問題解決のための思考は、次の2つである。
①ゼロベース思考
いつもと同じ枠の中で考えるのではなく、「既成の枠」を取り外して考えること。
ポイントは、次の2点である。
・自分の狭い枠の中で否定に走らない
・顧客にとっての価値を考える
②仮説思考
時間や情報が限られていたとしても、必ずその時点での結論を持ち、実行に移すということ。
ポイントは、次の3 点。
・アクションに結び付く結論を常に持つ
・結論に導く背後の理由やメカニズムを考える
・「ベスト」を考えるよりも「ベター」を実行する
問題解決のための技術は、次の2つである。
① MECE
モレがなく、ダブリもないかをチェックする。
②ロジックツリー
ツリー状の図を使い、「WHY?」「SO HOW?」と自問自答し、問題の根っこにある原因や解決策を探る。
上記の思考と技術を使い、効率的に問題解決を行うプロセスを「ソリューション・システム」と呼ぶ。
これは、
①課題を設定する → ②「解決策の仮説」を立てる → ③解決策を検証・評価する、
という3 つのプロセスからなる。 -
ゼロベース思考
仮説思考
ロジックツリー
MECE
を使う普遍的な解決手法