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感想・レビュー・書評
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京都学派の哲学者、西田幾多郎の個人的な読書論です。
全集等は持たず読まず、少ない読書で著者の思想や骨子を理解することの重要性と効率性が語られています。
確かにそれによって他者としての思考が可能になりますが、読解力を有することが前提です。
努力あるのみでしょうか。
短い一冊ですが、今後の読書の参考になりました。 -
例えば、アリストテレスならアリストテレスに、物の見方考え方というものがある。そして彼自身の刀の使い方というものがある。それを多少とも手に入れれば、そう何処までも委しく読まなくとも、こういう問題は彼からは斯くも考えるであろうという如きことが予想せられるようになると思う。私は大体そういうような所を見当にしている。
哲学書を読んだときにどうしたら読んだと言えるのかの一つの目安が分かった。 -
意外に思ったが、西田氏は多読ではなかったらしい。特定の人の書物を研究的に読むことはしなかったらしい。
西田氏の読書論が短いけれどもなるほどの説得力で書かれているのでとにかく一読されたし。 -
その作者の骨を理解できたなら、細かく読む必要は無い
細かく、というのはその作者の全集を買い込んで隅から隅まで読む必要は無いってこと
骨を理解することが重要で、理解できたなら、というのが前提ですが
実践的で身になる読書のススメ、という感じでしょうか?
よく、何か知りたいことを身に付けるにはそのジャンルの本を最低5冊は読めと言われるけど、知りたい事柄の内容や、理解度によって必要な冊数は変わる。
肝心なのはいくら読んだかでは無く、その本質をどれだけ知ることができたか。
読書術の本好きでちょこちょこ読むのですが、その基本がもうこの時代にさらっと書かれている。というか普遍的なものだってことなんですね。 -
2017.9.9 読了
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