友情について (岩波文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 1.この本を一言で表すと?
    友情は善き人生に必要だと言うことを説いた本。

    2.よかった点を3~5つ
    ・わしには、友情は欠乏からというより人間の本性から生まれるもののように見える。
    (p31)


    ・備えはただ一つ、早まって愛し始めるな、値せぬ者を愛するな(p66)
    口が酸っぱくなるほど言わねばならぬことだが、愛してしまってから判断するのでなく、判断してから愛さなければならない。(p69)
    →友達選びは慎重になれと言うことだと思う。

    ・概して友情というものは、才能や年齢がしっかりと固まってから判断すべきものだ。若い頃に狩猟やボール遊びに熱中していたとしても、その頃熱烈な遊び仲間として好きだった人を親友にしなければならぬいわれはない。(p63)
    →昔から付き合いがある人間が、本当の友人であるかどうかは考え直す必要があると言うことだと思う。

    ・友情に値する者とは、愛される理由を備えている人のことである。(p66)
    →友情とは損得感情抜きに成り立つものであると言うことだと思う。

    2.参考にならなかった所(つっこみ所)
    ・ところが大抵の人は、恥知らずにも、とは言わぬまでも理不尽にも、自分ではなれないような友人を欲しがり、こちらからは与えられないものを友人から期待する。まず自分が善い人間になって、それから自分に似た人を求めるのが順当なのに。(p67)
    秀れた人々の中にしか友情は有り得ない。(p22)
    →あまりにもストイックすぎる考えではないだろうか?この考えだといつまでたっても友人はできない気がする。

    3.実践してみようとおもうこと
    ・自分自身の徳を養うこと。

    5.全体の感想・その他
    ・この本で言う友情は、あまりにも理想を求めすぎたものではないだろうか?
    ・この本の教えに従うとするならば、私は友人を見つけるのは昔そうである。

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著者プロフィール

前106-43年。共和政ローマ末期の政治家・弁論家・哲学者。代表作は、本書所収の二篇のほか、『国家について』、『弁論家について』、『トゥスクルム荘対談集』など。

「2019年 『老年について 友情について』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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