Memory Man (Amos Decker series Book 1) (English Edition) [Kindle]
- Macmillan (2015年4月23日発売)
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感想・レビュー・書評
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アモス・デッカーはNFLの初めての試合でひどいタックルを受け生死の境をさまよう。その時の脳のダメージが元で、以来全ての記憶が蓄積される特殊能力を得る。選手は諦めた後、地元の警察官として優秀な実績を残すが、ある日自宅に戻ると妻子が惨殺されていた。犯人はわからずアモスの生活は荒れて転落し、今は探偵として生活している。事件から16カ月後、男が自分が犯人だと出頭し、アモスは久しぶりに警察署に行く。その日高校で乱射事件が発生。8人が死亡。高校で使われた銃とアモスの妻が射殺された銃が同じだった事から、アモスは再び捜査に参加する。
非常によく練られたプロット。小さな出来事がアモスの記憶力により事件解決の鍵となり、特殊能力が主人公ではなく作家にあると思わせる。さすがバルダッチ!文章のリズムも相変わらず素晴らしい。底なしの記憶は一方で恐ろしい災禍でもあり、アモスの人間性も深く描かれる。脇役たちはもう少し改善が必要かも。
バルダッチはこれまで色々とユニークな主人公を生み出しシリーズ化してきたが、間違いなくアモス・デッカーに続編が期待される。とても楽しみ!!詳細をみるコメント0件をすべて表示
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