ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) [Kindle]

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  • 集英社
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感想 : 70
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感想・レビュー・書評

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  • 連休中なんとか全話読了。
    アイヌの残した金塊争奪戦

    アイヌだけでは無い北海道の文化
    アクション、ホラー、サスペンス、エロ、グロ、ギャグ、サバイバルなどに元ネタがなんとかわかる名作映画の要素を入れた作風。ごった煮のコースを食べ終えた感…

    ネタが細かい、扉絵で小ボケ入れるのが定番化してくるのは良かった。

    思っていたよりも人を選びそうな作品なのだが「食」として命を身体に取り込む。敵も味方も関係なく生き延びる為(または本当にただ食べたいから)に食事をする要素が
    挟まれる為アクションだけで退屈にならなかった。
    食事シーンになるとキャラクターに関係なく知能が低下してギャグの空気になるのが面白い。
    登場人物の背景は皆重たいものを背負っているのだが、作者が耐えられないらしくどんなにシリアスでも定期的にギャグが入り良いリズムを生んでいる。(キャラ崩壊してても躊躇なくいく姿勢がすごい)
    なかなか人におすすめしづらい要素も多いけど面白かった。

    変態が多すぎる(褒め言葉)

  • ずっと気になっていた漫画
    なかなかな残酷な場面があるが、スイスイと読めた。
    あっという間に読み終わってしまい、、、2巻を購入しようか迷い中。
    それとも25巻まで一気買いしちゃうかな。。。

  • 日露戦争後の北海道が舞台の、アイヌ文化や狩猟グルメがよくわかる・・・いやグルメマンガというわけではないな・・・アイヌから奪った金塊を隠した男が監獄に収監され、金塊のありかを囚人数人の背中に入れ墨にして記したことから、いろんな人たちが金塊を巡ってバトルを繰り返すバイオレンスマンガ・・・?
    とにかくいろんな要素がつまっています。
    主人公「不死身の杉元」が出会ったアイヌの女の子・アシリパさんの山の生活の知恵もめっちゃ参考になります。

    アイヌ人の考え方や教えもなるほどと思うことが多いです。
    特にヒグマについて。
    「ヒグマは一度人間を殺すと、罰として人間しか食えなくなる。山にはおいしいものがたくさんあるのに。人間を恐れない凶暴で危険なウェンカムイ(悪い神)になる」というのがアイヌの教えで、シサム(アイヌ以外の人間)の思考だとそれが「人間が弱いことがばれちまった」になるんですね。でもこのアイヌ人の考え方は好きですね。

    このマンガ、もともとはヤンジャンアプリの一日1話無料で読めるサービスを利用して読んでました。でも・・・じれったくなったのでゲオで借りて読むことに。
    今の時点では22巻まで出ているんですよね。頑張って読もう♪

  • 203高地奪取戦を生還した杉元佐一は戦死した友達の妻・梅子の視力を回復させるため、一攫千金を狙う。

    アイヌの埋蔵金を奪った男は網走刑務所に収監されるが、そこで囚人たちの体に暗号の入れ墨を掘る事で、外部の人間に埋蔵金のありかを伝えようとする。これを知った屯田兵たちが入れ墨の囚人たちを刑務所の外に連れ出すが、囚人たちは隙をついて脱走。

    埋蔵金の本来の所有者であった男を父に持つアシリパは、埋蔵金を奪った男たちに復讐するために杉元とともに入れ墨の囚人たちを探し出す。

    時代考証も北海道の自然の特徴もしっかり押さえているし、確かに人気になるだけはある。羆のくだりでは昔読んだ吉村昭の『羆嵐』を思い出した。

  • ヤンジャンアプリにて連載版を最後まで読了。
    ※最終話まで踏まえた感想。ネタバレ注意。

    思った以上に血なまぐさい作品。コメディとウィットで紛れてはいるけれど、暴力が極まってグロテスクな場面もあるうえに、人間の暗部も見え隠れするので、子供や精神的に不安定な時にはおすすめできない。
    とはいえ、アイヌを始めとする少数民族や新時代といったキャッチーさの加算を抜きにしても、これは一度は読んでおくべき!と言いたくなるくらいにはよかった。
    何よりキャラクターが魅力的。次から次へと出てきて混乱するものの、少しずつ背景が掘り下げられて心情が浮き彫りになる場面は緻密で心にぐっとくる。じわじわと好きなキャラクターが増えていく仕掛け。
    物語としては、序盤はアイヌ文化やクマの生態を紹介するノンフィクション要素が強くゆるゆると進んでいくが、中盤からは事態が一気に動く場面も増え、緩急の付け方が見事ではやる胸の内を抑えるのは難しかった。

    すばらしい物語にはすばらしい悪があるもので、一筋縄では行かない鶴見篤四郎中尉の不気味な人間的魅力はいうまでもないのだが、個人的には単純にも見える天才的スナイパーの尾形百之助とマタギの谷垣源次郎がお気に入り。後半にいくにつれて、鯉登音之進少尉と月島基のペアも好きになった。
    尾形は最後まで付き合えば単純なのだが、画風も手伝ってずっと真意が読みとれないミステリアスな存在で、孤独なヒールに救いあれと願わずにはいられなかった。阿仁マタギの谷垣はその実直さも、インカㇻマッを始めとする周囲との関係も癒やし。鯉登と月島ペアは自分の中で初めは鶴見中尉を深く描くためだけのキャラクターという位置づけだったのに、どんどん個性の頭角を現すものだから、ついにはふたりの今後をあれこれ思い描いて声援を送りたい登場人物同率第1位となった。
    他にも、決める時は決める主人公の杉本佐一、無意識に「好き」がダダ漏れのヒロインのアシㇼパ、めんどくさいのに憎めない脱獄&脱糞王の白石由竹、気持ち悪いのに憎めない牛山辰馬など、面白いキャラクターが勢ぞろいで人と感想を言い合うのにもネタは尽きない。

    アイヌに関しては不勉強で、このテーマそのものをどう受け止めていいか心の置所に困るというのが正直な感想。自分は本州の人間であり、迫害した側の後継という意識が強いから。またディズニー版のポカホンタスと同じで、なぜか少数民族の女性は前向きに文化の橋渡しを担う使命を担わされるのだなと複雑な気持ちになったり。それと同時に、東京で育った自分にとって京都や山梨といった他地域の文化に純粋な好意や関心があるように、本作に描かれるアイヌ文化にも純粋に魅せられた。

    今回読んだのは連載版であり、連載版ならではの粗や勢いもあるが、その分、作者の描きたいものが強烈に迫ってくるようだった(ただし、真意を探るような読み方はしておらず、単純に楽しんだ)。
    冷静になってみれば、あれほどの経験をした後で「大団円」はありえないだろうとツッコみたくもなるが、いや、「大団円」だからこそ繰り返し読みたくなる清涼さが担保されているんだと自分に言い返したくなった。

    同日追記∶初恋が実らないリアル。

  • 友達に勧められて読んだらめちゃくちゃ面白かった!
    道民なので、ヒグマも第七師団も大変身近で嬉しいですな。キャラクターが魅力的だし、絵も力強くていい。
    一巻しか読んで無いとは思えないくらい、濃い話です。
    続き早く読みたい

  •  漫画本を全集買おうかな…と思ってメルカリなどを見ていたら,アプリを使えば期間限定で全巻が読めるらしいことを知った。ということで,早速,第1話から読み始めたら,これが予想どおり楽しい,おもしろい,カッコイイ。
     アイヌのお転婆なお姉ちゃんが出てきて,曰くありげな男たち(仲間になった)にいろんな知識を与えて行く。このあたりが,アイヌの伝統文化を知る上では,とても勉強になるし,わたしの好奇心をくすぐってくれるところだ。
     話の内容は「金塊探し」を軸として進んでいくのだが,それも敵味方が入り乱れて,先が見えない。
     今のところ,第38話まで読んだ。単行本にすると第4巻に当たるようだ。
     ますます面白くなってきたよ~。
     無料で読めるのは,9月中ごろまでのようなので,みなさん,お早めに。

  • 人気コミックスの第1巻。
    舞台は日露戦争後の北海道である。
    主人公の杉元は、日露戦争で死地をくぐり抜け、「不死身の杉元」と呼ばれる。なぜ不死身かと言えば、「殺されるくらいなら躊躇なく殺す」を貫いてきたためだ。そうした生き方を選んできたのは、おそらく、彼の家族にまつわる壮絶な過去が影響している。
    満期除隊したが、惚れた女を救うため、金が要る。
    砂金目当てに北海道に来たが、知り合った男から金塊に関する噂を聞く。「のっぺら坊」と呼ばれる男がアイヌを惨殺してその金塊を奪った。「のっぺら坊」は網走の監獄に収監されたが、金塊のありかを頑として白状しない。彼は、看守の目を掻い潜って同房の囚人たちに暗号を託し、外の仲間に伝えようとしている。暗号を託された囚人たちは集団脱走した。彼らを捕まえ、暗号を解けば金塊のありかがわかる。
    杉元は囚人たち、そして金塊を追うことにする。

    旅の途中で、杉元はアイヌの少女アシ(リ)パ<*()内はアイヌ語仮名の小書き文字を示す>と知り合う。彼女も金塊には因縁を持っていた。
    さらには金塊を狙うものは彼らだけではない。
    囚人たちに託された暗号を手に入れ、それを解くことができるものは誰か。
    1巻はまだ導入で、物語の全貌を掴むのは遠そうだ。

    メイン・ストーリーに加えて特徴的なのは、本作がアイヌ文化や食、当時の北海道の風俗も描き出しているところだろう。
    毒を塗った矢じり、くくり罠の仕組みや仕掛け方といった狩猟の細部、マキリ<小刀>やタシロ<山刀>などの用具、チタタ(プ)<刃物で叩いた挽肉>やオハウ<汁物>などのアイヌ料理等、読ませどころは多い。
    戦闘能力の高い元陸軍兵と、利発なアイヌの少女という異色のコンビもおもしろい。
    ただ、バイオレンス描写はかなり容赦ない。金塊を巡るドロドロした顛末も爽やかさとは程遠い。このあたりは合う合わないはありそうだ。全年齢向けというよりは青年漫画と承知した上で読んだ方がよいというところだろう。

  • キャラクターよし。関係性よし。感情闇鍋ウエスタンのキャッチフレーズの名の通り、目紛しく移り変わる協力者と対立構造。その関係性が織りなす感情の渦は31巻分ずっとジェットコースター。
    でもこの作品がもっとも素敵なのはタイトルの説得力。アイヌ文化の紹介漫画的な側面はただの文化紹介グルメエンタメなんかではなく、タイトルが象徴する架空の概念の実在感を感じさせる強い根拠になっている。この漫画の旅で辿ってきた積み重ねこそがタイトルの本質なのだという事が判明する終盤のタイトル回収のシーンでこの作品が傑作だと確信した。

    週刊漫画らしく、キャラクターのポジションやメタ的な扱いが180度以上に変遷していくライブ感を強く感じさせつつも、その過程がキャラクターたちの末路を決定していく様な因果だらけのクライマックスの畳み方は職人芸。その1つ1つが長期連載に付き合ってきた読者に対して見事に期待に応えてくれるものばかり。
    その上で、最終的な物語の軸は最初から一切ブレていない。暴れ馬に跨って必死に食らいついていたらいつの間にか目的地に寸分の狂いなく着いていた、そんなマンガだった。最高。

  • 連載初期の頃は読んでいて、終わると聞いて一気に最後まで読んだけども、面白かった。アイヌへの愛とリスペクトを感じることができたのも良かったし、登場人物がみんな魅力的なところが素敵だったな。

    土方歳三も鶴見中尉も言っていることは分かるし、それぞれの背景や考えは仲間や部下から支持されているところも良い。

    そして、言うまでもなく、杉元、アシリパ、白石の3人の結束が最高だった!

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