本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (322ページ)
感想・レビュー・書評
-
酔っぱらい文学を語るときには必ずと言っていいほど参照される表題作が読みたくて読んだ一冊。幻のデビュー作『蜘蛛の巣』、中期のそれぞれに特色のある中編を 3編、遺作となった『聖なる酔っぱらいの伝説』を収め、ヨーゼフ・ロートの全体像をとらえる編集となっている。
『聖なる酔っぱらいの伝説』は流石の面白さで、なるほどこれは名作という感じ。他には、中年の思いがけない恋愛を描く『ファルメライヤー駅長』が気に入った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
収録作品は以下の通り。
蜘蛛の巣
4月、ある愛の物語
ファルメライヤー駅長
皇帝の胸像
聖なる酔っぱらいの伝説
ヒトラーのドイツ支配を予言した「蜘蛛の巣」は不気味。
映画にもなっているらしい「聖なる酔っぱらいの伝説」もいいけれども、軽妙な「ファルメライヤー駅長」と「4月、ある愛の物語」が気に入りました。
全3件中 1 - 3件を表示