日本銀行と政治 金融政策決定の軌跡 (中公新書) [Kindle]

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  • 中央公論新社
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  • バブル崩壊後の不良債権処理を遅らせたつけが日本経済の低迷の理由の一つであるが、バブ
    ル発生を警戒する日銀の消極的な金融政策にも多くの批判が世論から出た。

    黒田前総裁以前の日銀はバブルを予防することに配慮した金融政策を実施するが、FRB は
    金融危機が発生すると、その対処として今後のバブルの発生を受け入れて、市場にお金を大
    量に放出する政策を行う。

    日銀より FRB のほうが機動的であるのは確かであるような気がする。景気回復の利益を得るがショック時には大きな損失が出るのでトレードオフである。

    安倍前総理の実施したアベノミスクはクルーグマンや米国政府が長年、主張してきた要求に
    沿うものであり、米軍駐留を前提とした集団的自衛権の主張も合わせて考えると米国の意向に忠実な人物であったのだろうと思った。それで仮に日本が実利を得ているとしたら国益に沿うものであったのだろう。私はよくわからない。

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著者プロフィール

大阪大学教授

「2020年 『政治経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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