- Amazon.co.jp ・雑誌 (452ページ)
- / ISBN・EAN: 4910049010167
感想・レビュー・書評
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上田岳弘『双塔』
小山田浩子『名犬』
高橋弘希『短冊流し』
藤野可織『ネグリジェと世界美術大全集』
若手の短編が素晴らしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高橋弘希著「短冊流し」読了。母の入院時を思い出す。話しかけたい気持ち、目が覚めていたような錯覚、病院の人たちの様子。このあと、良くなってくれることを願うのみ。
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綿矢りさ「手のひらの京」
京都の土着感と、姉妹それぞれの話で、なんとなーく海街感もただよったが、昨今のウォークイン〜よりずーっとおもしろかった。
その他掲載短編、いくつもおもしろい号。 -
創作特集は読み応えがあった。
綿矢りささんの 300 枚『手のひらの京』は、
なんか今までの彼女じゃない上手さを感じた。
朝吹真理子さんの新連載も今後が楽しみ。
小山田浩子さんの『名犬』は最後の 1 行に「ひっ!」と声が出た。
滝口悠生さんや藤野可織さんも読ませるなあ。
田中慎弥さんの『死体』は彼の政治的思想が背景にあるのだろうが、
眼が腐りそうになった。 -
■■ 創作特集 ■■
想像力の新しいパースペクティブ
手のひらの京(みやこ)[300枚]/綿矢りさ
主人公は三姉妹、そして京都。深い想いを込め、古都に流れる時、人生の息吹を描く力作長篇
TIMELESS[新連載]/朝吹真理子
いま。四百年前。百年先。幻視された無‐時の海に、ひとはたゆたう。著者五年ぶりの最新作
双塔/上田岳弘
人類を含む全知的生命体と「塔」をめぐる秘史
〈ゲンジ物語〉の作者、〈マツダイラ・サダノブ〉
/円城 塔
源氏から千年。この〈小説〉は事故か事件か
名犬/小山田浩子
孕み産む生物の王国へ。夫婦の奇妙な温泉行
短冊流し/高橋弘希
娘の脳に何が起きたのか。親と子の絆の行方
文化/滝口悠生
晴れの特異日の居酒屋に流れゆく「意識」の宴
死体/田中慎弥
作家は死体に語る。時代の毒に抗う文学の毒
ネグリジェと世界美術大全集/藤野可織
美術史に終わりはない。では私の人生は……
率直に言って覚えていないのだ、
あの晩、実際に自殺をしたのかどうか/山下澄人
未来は見えず、死は近い。青春の痛切な感触
□□ 創作 □□
胡同(フートン)のジャスミン/金井美恵子
リヒャルト・ワーグナー通り/多和田葉子
批評の魂[新連載]/前田英樹
白鳥と小林。身ひとつで為される批評の誕生
□□ 特別原稿 □□
メルヴィルとクウェスト、それにピンチョン/池澤夏樹
宋澤莱――台湾の黙示録作家/四方田犬彦
神話的秩序の切れ間から/山城むつみ
虚構外存在の哀しみ ――筒井康隆『モナドの領域』論
/佐々木 敦
無垢と経験のはざまで ――川上未映子『あこがれ』論
/中条省平
■本
・星野智幸『呪文』/想田和弘
・瀬戸内寂聴『わかれ』/中上 紀
・森田真生『数学する身体』/三浦雅士
・加藤典洋『戦後入門』/吉川浩満
・松浦寿輝『黄昏客思』/鷲田清一
■■ 連載小説 ■■
岩場の上から(二)/黒川 創
籠の鸚鵡(五)/辻原 登
光の犬(五)/松家仁之
土の記(十二)/高村 薫
荒れ野にて(十二)/重松 清
長流の畔(十七)/宮本 輝
名誉と恍惚(十八)/松浦寿輝
◆第48回《新潮新人賞》応募規定