外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」~ (光文社新書) [Kindle]

著者 :
  • 光文社
3.97
  • (35)
  • (38)
  • (23)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 401
レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (280ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • インプットやアウトプット等、知的生産の技術についての本。
    一つ前にレビューした本(武器になる哲学)と並行して読んでいたのだけど、やけに似てる記述が多いなと思ったら著者が同じだった。著者名は気にしてなかった。
    知的生産の初期段階では、顧客を明確にしたうえでどういう付加価値を感じてくれるかをはっきりさせることが重要というのは、確かにそうだろうなと思う。このへんは、顧客を明確化しようとするドラッカーにつうじるところがあるように思う。
    なお、管理職については、どこまでやると及第点なのがはっきりさせておくのが重要とのこと。たまに、曖昧にしか指示してくれない人っているしね。そういう時は、何をどこまでやればいいのか分からなくなる。
    ちなみに、考えるということは長い時間できるようなものではなく、たまに「一日考えてみたのですがよく分かりませんでした」という人がいるが、それは「考えている」のではなく「悩んでいる」だけとのこと。確かに、それは一理あるよね。だいたい、5分考えて分からないことは、何もしないでずっと考えていても(悩んでいても)、分からないものだと思う。手を動かすのが重要ということか。
    後、ロジカルシンキングのような論理思考は確かに重要だけど、意思決定においは感情は積極的にとりいれられていくべきとのこと。このへんは意外なような気もするけど、あくまで論理的に間違っていないかがあったうえでのことだろうから、逆に感情論だけではダメということなのだろうなと思う。自分も、へんに感情を押し込めずに、論理的にかつ感情も交えた発言ができるようになりたい。
    ちなみに、筆者の経験では、本当にイノベーティブな会社は「イノベーションを起こそう」と思って事業を起こしているわけではないらしい。だいたい、イノベーションを起こそうとしている企業であるほどイノベーションランキングの順位は下の方になるらしい。イノベーションをかかげる企業ということは、逆に普段からそういう取り組みができてないことの裏返しと考えられるかららしい。分からなくはないけど、そう簡単にイノベーションなんて起こせるものじゃないのだろうなと思った。

  • 自己啓発書、ビジネス書を普段読むことはほとんどないが、これはかなり的確に心に刺さる読書になった。知的生産を生業とする者にとって、啓示的な言葉がいくつもあった。
    より自分の価値を高められるように、今後の指針が見つかった気がする。

    気になる言葉はいくつもあったが、一つ挙げると"知的生産に貢献する実質的な知的ストックを作るという文脈であれば、どんなに評価が高く、多くの人がほめちぎっている本であっても、自分自身が心底面白いと思えないのなら、その本には一ミリの価値もないのだ、と断定するくらい独善的でいいと思います。"という言葉。
    この「独善的でいい」というスタンスが痺れる。

    もともと唯我独尊的な性格ではあるが、より"独善的"に進んでいこうと思う。

  • 簡単なようで、実際に回すとなると難しいことについて、内省しながら一つ一つ確認していくことができる。目新しいことはないが、改めて気付かされる点は多い。

  • 知的生産に必要な事実、認識、行動が書かれている。
    漠としたロジカルシンキングやその他の点でしかない知識ではなく、どのようにして、バリューを出すか。を考える。

    顧客との知識の差別化を意識する
    期待値のずれはすぐに調整する
    質問は紙に落とし、インプットの前にアウトプットイメージを持つ
    学習のS字カーブを意識する。業界本はせいぜい3-5冊。
    インタビューガイドを忘れる
    強いのは一次情報
    長く考えるのではなく、何度も考える
    わからない、という勇気を持つ
    知的ストックを厚くする。知のいけすを作る。情報を高効率で検索できるようにする。

  • 電通→BCGで鍛え上げられた山口さんの知的生産性を高めるためのノウハウ(行動指針)を99個にわたり紹介されている。
    全てをやるのはハードルが高いと思うが、特に重要だと感じた下記について、実践していきたい。

    問いの形で指示をだす(行動指示ではだめ)

    客先訪問する際には質問リストを紙に書きだすこと。明文化されることで、語尾を曖昧にしなくなるのでQualityがアップする。

  • 他人を巻き込む時のリアクション

    共感×面白い
     →いいね!やろうやろう!
    or
    共感×つまらない
     →わかるけど、つまらん!
    or
    違和感×面白い
     →わかるけど、何か引っかかる
    or
    違和感×つまらない
     →それはだめでしょー

  • 考え方と具体例が明確でしみじみしていて
    特に管理職として勉強になることが多い。
    いくつかをメモ

    ・・・・・・・

    1.摩擦を恐れない
    ■ポジションを取る
    →論点に対して自分の意見を明確化する
    →対立する人と摩擦が起こる
    →→それで良い
    →→知的生産物のクオリティは、異なるポジションを、取る人と摩擦を起こすことで初めてたかまるから

    電通の鬼十則の中にも
    「摩擦を恐れるな、摩擦は進歩の母」というのがある

    異なる見解がぶつかり合うことで初めて知性は進化する(ヘーゲル)

    2.プロフェッショナルというのは 8 0 %の力でクライアントを継続的に満足させられる人のこと
    →100%常にやるのはアマチュア
    →例えば、高校球児とプロを考えてみれば良い
    毎日やることを100%ではできない

    3.「指示は 、 『行動 』で出すのではなく 、 『問い 』で出す 」

    まず、「問い 」を明確化する

    〇〇についての資料をできるだけ集めておいて
    ではなく
    「 ○ ○に関して 、この四つの問いについて答えが出せるような資料を集めておいて 」
    と指示を出さなくてはいけない

    →「イメージが湧く」ことが大事
    →心理的な安心感を与える

    4.期待値のズレはすぐ調整する
    →上司やクライアントと一番話したくないときこそ 、本当は一番話さなければならないとき!!!(気が重くてもやらないといけない

    調整するときは
    納期 ・クオリティ ・コスト
    どれを妥協できるかという話になる
    →状況は分かったけど、とりあえず進めてくれ、と言われて進めることになったとしても無駄骨ではない
    →→期待値の調整になっているため。

    知的生産における成功 ・失敗は 、あくまでも 「顧客の期待値と実際の成果物とのギャップ 」によって決まります 。

  • レビューはブログに掲載→ 行動の技術として知的生産術を学べる『外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」』 | 1分で読める書評ブログ
    https://1mbookreview.net/20191217-chitekiseisannogijyutu/

  • 帯にもあるように思考のための行動術がてんこ盛り。
    様々な引用から著者の言葉が裏付けされ、一見してそれが正解のようにも思えてしまうところは流石の文章力。

    コンサルに限らず、何かを生み出す1つの方法論として非常に面白い内容。
    そしてその行動術も具体的で多岐に渡っている。

    惜しむらくは情報量が多過ぎる点。
    同じ内容が頻繁に出てきたような気がする。

    果たしてその辺りに「問い」を持てれば、本書の目的は半ば達成されたと言ってもいいのではないだろうか。

  • 「よいアウトプットを出すための行動様式が学べる本」との上司推奨で手に取った。情報収集の指示は「問い」で出す、インタビューでは「わかったふり」を決してしない、は鉄則だが実際は守れていないと反省。学習のS字カーブを意識して、5冊程度読んでも進展なければ、アプローチに無理があると疑ってみる視点は是非取り入れたい。最初からポジションを取って仕事を進めていくことは今後実践したい。立場と論理をゴッチャにせず、自分の社会的立場を守るために故意にねじ曲げられた情報を生み出さないは強く意識したい(やってしまいがち)。ストックを厚くすべき分野等、キャリア形成に関する内容は自分視点で落とし込んでいきたい。スキル/立場によって刺さるポイントが異なるはずなので、一度読んだことがある方にも再読をおすすめする。

全49件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

山口周(やまぐち・しゅう)
1970年東京都生まれ。独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。ライプニッツ代表。
慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科修了。電通、ボストン コンサルティング グループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事。
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でビジネス書大賞2018準大賞、HRアワード2018最優秀賞(書籍部門)を受賞。その他の著書に、『劣化するオッサン社会の処方箋』『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術』『グーグルに勝つ広告モデル』(岡本一郎名義)(以上、光文社新書)、『外資系コンサルのスライド作成術』(東洋経済新報社)、『知的戦闘力を高める 独学の技法』(ダイヤモンド社)、『武器になる哲学』(KADOKAWA)など。2019年7月4日、『ニュータイプの時代』(ダイヤモンド社)刊行。

外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」~ (光文社新書)のその他の作品

山口周の作品

外部サイトの商品情報・レビュー

外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」~ (光文社新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする