マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法 [Kindle]

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想・レビュー・書評

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  • マーケットで生きてきたと思われる著者がわかりやすい例や文体でマーケットとの向き合い方を書かれている本。ここにはない価値は何なんだろう。自分の欲している欲求は何?まずはそこを考えることから始めたいと思う。

  • 自分が新卒で地方公務員に就職し、
    その後の転職先も「公益財団法人」。
    しかも都心ではなく、地方の都市。

    周囲の人の感覚が世間ズレしていることが多くて、やりにくい…と感じていました。
    何か新しいことをすると
    「あの人は自分が特別だと思ってる」と言われる。
    「若いから」とくくられる。

    ずーーっと感じていたモヤモヤを
    ズバリ言語化してもらった一冊でした。

    モヤモヤしたのは、マーケティング感覚が乏しくて、規則でしばることしか考えていない人達ばかりだったから!
    なるほど。

    変われないものは、とって替わられる!

    私には関係なさそう…と思う人ほど、読んで欲しい一冊です。

  • 慈善活動の分野においてもマーケティングが重要。たとえば「カンボジアの子供支援」だと資金が集まりやすい。この気付きがぐさっと刺さった。

    良い商品ではなく、需要に対して供給が足りていない商品がよく売れる。

  • マーケット(市場)感覚を身につける。
    論理思考だけでは辿り着けない社会の問題に、マーケット感覚も合わせて考えることで答えに近づくことができる。
    マーケット感覚は、個人の生活をそのまま想像することや、人との距離が近い職場に身を置くことで鍛えられる。
    本書では、コンビニなどで働くのもいいとされている。これからの時代、リモートワークなどの流れで家の中で過ごすことが多くなる。それなら、マーケット感覚を鍛えるにはデイサービスや家庭教師、家事代行サービスなどの仕事をしている人は最強か。
    もしくは、ぞくに「引きこもり」と呼ばれる人たちこそ生活の監視者であり、あらたなサービスや価値を見出すかもしれない。

    別の視点からみると、引きこもりやニートの価値がこれから急増する可能性があり、介護が必要なお年寄りにとっては、自分の息子や孫ほど、信頼のおける安上がりな介護者もいないだろう。
    また、2人目や3人目の子供が生まれた時、ある程度成長した長男が引きこもりになっていれば、家で子供の面倒を見続けてくれるかもしれない。
    これらにはプライシング(お金の価値)はついていないが、価値があるものかも。

  • ■要約
    ・マーケット感覚とは
     ・価値を認識する能力、売れるものに気づく力

    ・なぜマーケット感覚が大事か
     ・そもそも「マーケット(市場)」とは価値交換の場
     ・ITによりあらゆるマーケットが巨大化
      ・そのため自分が今参加している巨大マーケット(モノの購入や集団への所属など)の中で、マーケット感覚がないと生き残れなかったり搾取されたりする
      ・またマーケット感覚が養われると、自分の強みが活かせる別マーケットへの参加が合理的という考えも思いつく

    ・どうやってマーケット感覚を養うか
     ・利用目的や利用場面を想像する
      ex)ANAの競合は同業の航空会社だけでなく、テレビ会議システムも
     ・自分基準で妥当な値段をつける
     ・自分の欲望(「不」を解消したいと思う気持ち)にセンサーをつける
     ・市場性の高い環境に身を置く

  • マーケット感覚(マーケットの知識ではない)をつけようという本。
    環境は変化しているよ、それを感じとって考え方から変化していこう、ということを例をとって書いてくれています。
    ただ具体策がないのでどうすれば?と悩む私はすでに既定路線思考のアホなんでしょうか?うーん。

  • 市場の考え方がよく理解できました。

  • 市場化が進んでいくこれから、マーケット感覚が大切であることがわかった。

  • こんな人におすすめ
    ・今後どんな風に学校やキャリアを選んでいけば良いんだろう?と思ってる人

    所感
    ・会社選びや資格選びのような狭い領域に囚われない価値観が学べる
    ・発行年的に例などは少し古いが、今の時代でも十分通用する内容
    ・具体例が多く読みやすいので、本を読み慣れてない人でも入りやすい

  • audiobookではちきりんさんボイスが聴けます。

  • くっそ良書。社会人三年目の早い段階で読めてよかった。


    1年目の時に、プロジェクトチームのリーダー(技術力はない)に
    「リーダーは開発ができる訳では無いですよね?自分とリーダーにある差ってなんなのでしょうか?」
    と聞いたことがあった。(こんな失礼な聞き方では無いけど)

    この本を読んで、そのうちの一つがマーケット感覚だと気づいた。
    そのリーダーは明らかに市場を理解し、先を見ていた。そして、それを伝えるのが上手かった。

    開発ばかりしていると、システム的に実装レベルが高いものを顧客が欲しがるだろうと思いがちになる。
    実際、1ヶ月くらい考えて作ったものより、1行コードを追加してできるものの方が求められることもあった。


    視野が狭まっていく前に、このような俯瞰できるきっかけをくれた本。

    実にいい。

    そういう意味ではこのブクログというシステムも、インセンティブを刺激されてインストールしたな。

    ホント、よくできてる世の中だ。

  • 折々で読み返す本。
    新年であたらめてピックアップしました。
    変化を恐れたり、変わらない日々にぬくぬくとしてしまう気持ちを消せます。清々しくこの先を考えられる良書。

  • 新卒の頃、先輩に勧められてブログを読んでいました。
    7年前の本なのに、まだ新しいと感じさせる。
    本当にちきりんさんはすごい。
    マーケティングの考え方を柔軟にほぐしてくれます。

  • 同じモノが、見る人によって全然違うものに見える。そこから感じる価値に差がある。その価値を感じる力がマーケット力。

    →身近なところで言えば、お客さんとの会話の中でビジネスになるネタを拾えるかどうか、それは成功体験を伝えていくことで広めていく。

    そのマーケット力はセンスではない、磨くことができる。
    ファッションセンスと一緒。

    シリコンバレーでは失敗していない人を全く評価しない。
    失敗していない=挑戦していない
    →行動量ファースト

    ↓メモ
    ★あるときふと自分の足もとを見ると、そこに大きな金塊があったとします。大人なら誰でも、びっくり仰天するでしょう。慌てて家族や友人を呼んだり、スマホで写真を撮ったり、持ち上げて重さを確認したりと大興奮しますよね。なぜなら私たちは、「金塊には価値がある」と知っているからです。 ところが幼児や動物の足もとに金塊を置いても、それは単に、キレイな石に過ぎません。

    その人に足りないのは「価値ある能力」ではなく、「価値ある能力に、気がつく能力」です。

    ★マーケット感覚の有無によって、同じモノが、同じ人が、そしてまったく同じ環境が、「なんの取り柄もないモノ」に見えたり、「大きな価値のある、これからの世の中で強く求められるモノ=売れるモノ」に見えたりします。

    ★同様に、マーケット感覚のように一見「センス」系に見える能力も、必ずしも一部の人だけが持つ天賦の才ではありません。洋服のセンスがとても素敵な人は、小さい頃から洋服選びに長い時間や思考シェア(モノを考えている時間のうち、洋服について考えている時間の比率)を割き、おこづかいの大半を被服費に投じて、他の人の何倍も多くの失敗を経験したうえで、周囲から一目置かれるセンスを獲得したのです。それらは決して「生まれつきのセンス」などではありません。

    市場化が進む社会で高く売れるのは、「よい商品」ではなく、「需要に比べて供給が少ない商品」

    大きな枠組みとして「お金を使う世界」と「お金を貯める世界」の競争がある。

    ★特に若い人は、むやみに貯金ばかりしていては、将来に向けて必要な経験が得られません。今年100万円分の貯金が増えたと喜んでいる人は、自分はもしかしてこの1年で、100万円分の貴重な経験を逃がしてしまったのではないかと、振り返ってみるべき。

    私に言わせれば、彼に足りないのは学歴でも年収でもありません。足りないのは、マーケット感覚です。若さやルックスや性格など、自分の強みが活きる市場を選んで婚活を行なっていれば、こんな男性が200連敗するなんてありえません。

    自分をどこで売るべきか、自分が高く売れる市場はどれなのか。「一生懸命頑張る!」前に、どの市場で頑張るべきなのかという市場の選択にこそ、マーケット感覚を働かせる必要があるのです。

    ★そういった視聴方法では、コマーシャルはスキップされ、消費者に届きません。このため、リアルタイムで見てもらえるスポーツコンテンツの価格だけが、高止まりしているのです。

    日本の消費者は要求水準が非常に高いため、その市場が、テストマーケティングやブランドの信用補強にとても役立つのです。 海外のメーカーの中には「日本で売れれば、自信をもって世界で売れる」と考えている企業もあり、「日本で売れた」は、一昔前の「全米が泣いた!」といった映画のコピーと同様、「あの厳しい水準の市場で通用した」というクレジット(信用力)として通用します。日本の消費市場は、その目利き力によって、高く評価されているのです。

    プロスポーツの市場で取引されているのは(=観客が求めているのは)、「思わず感嘆してしまうほど高いレベルの技や、手に汗握るパフォーマンス」という価値ですが、高校野球では「全力で戦ったにもかかわらず、時の運で勝ったり負けたりする理不尽さや、技術レベルが低くても、気合いと根性でカバーしようとする若者たちの物語」が取引されています。つまりプロ野球と高校野球では、観客に提供されている価値が異なるのです。

    ★シリコンバレー は 失敗 に 寛容 なのでは なく、「 失敗 経験 の ない 人 など、 まったく 評価 し ない」 の です。 なぜなら「 失敗 経験 が ない」 という こと は、「 これ までの 人生 において、 チャレンジ を し て き て い ない」 と 見なさ れる から です。「 できる 範囲 の こと しか やってこ なかっ た のでは?」「 高い 目標 を 掲げ た 経験 が ない のでは?」 と 疑わ れる の です。

    たとえば 小説家 志望 で、 プロット は 考え た し 第 1 章 は 書け た けれど、 その後 が どうしても 進ま ない、 という 状態 に なっ たら、 その 時点 で 第 1 章 だけを ネット 上 に 開示 し て しまっ ても いい の です。 そう すれ ば、 第 1 章 の 内容 について も、 そして 今後 の 展開 について も、 市場 からの フィードバック が 得 られ ます。

  • 「これから何が売れるのか?」が分かるようになりたい方にオススメの1冊です。
    物事の流行はいつの時代も読みにくいものですよね。
    特にマーケティング関係や市場関係の仕事をしている方にとって、「これから何が売れるのか?」は永遠の課題です。
    でも、その手助けになるのが本書。
    「価値を認識する能力」である「マーケット感覚」を身につけることで、これから何が売れるのかが分かる人になろう、というのが『マーケット感覚を身につけよう』のテーマです。
    具体的に踏む手順は5つ。
    どれも「マーケット感覚とは何か」が理解できていれば、それほど難しいとは感じない手順になっています。
    「その物事が変わらなければ、別の物事に替えられる」ことを避けるためにもオススメの本です。

  • 最高にためになった。

    【主題と構成】
    ・マーケット感覚とは、売れるものに気が付く能力のこと
    ・マーケット感覚の説明→重要性の説明→具体的な身につけ方

    【要約】
    本書は、「マーケット感覚」の重要性と具体的な身につけ方を説明する本。

    マーケット感覚とは、売れるものに気が付く能力であり、誰が(who)、どんな価値を(what)、なぜ(why)買っているのかを理解する能力である。モノや情報が自由に行き交うようになった昨今、あらゆる場面で市場化が進んでいる。そして今後も進む。そんな状況下において、市場でどんな価値がやりとりされているのかを理解する能力、つまりはマーケット感覚が非常に重要になる。

    マーケット感覚を身につけるポイントは5つある。
    ・自分の価値基準を持ち、自分で値付けする
    ・人間の行動の同期に敏感になる
    ・市場に評価される経験を増やす
    ・リーンに、アジャイルに
    ・市場性の高いところに身を置く

  • 「マーケット感覚」と言われると一見マーケティング関連の本に出てくるワードなのかなと思いがちだが、マーケティング関連に勤める私のような人だけでなく、あらゆる業種の人に求められるスキルだと認識させられた。

    特に印象的な一文は最終章の「変わらないと替わられる」という一文。ただでさえ変化が速い社会において、自分を常にアップデートさせていかないと今までの自分の居場所は他の誰かにとってかわられてしまうと学んだので、自分も1つの専門性で40年生きていこうなんて思わず、複数の専門分野を生涯を通して学んで、市場での失敗を繰り返しながらPDCAを回していきたいと思った。

  • ちきりんさんの著者セミナーを受けたことを機に、改めてこのシリーズ4冊を一気読み
    2015年発売なので、7年ほど経過しているが、7年前と比べると市場・マーケットも広がっており、より個人間での競争が激しくなっているように思う
    特に当時はブルーオーシャンであったYoutubeやtwitterなども、今や激戦区。そういった今だからこそ、本書にある「供給者が多すぎると儲からない」という言葉が響いた
    自分自身、1企業の中でぬくぬくと温室育ちしていた側のため、これからマーケットに立ち向かい自分を磨いていこうと思った

  • マーケット感覚は、価値のあるもの(売れるもの)に気づく能力であり、気づくためには既存のお金の発生する枠組み(フィルター)を良い意味で外して需要ニーズを見極めることが大事だと学んだ。
    また、需要があれば必ずしもOKというわけではなく、供給過多になっている可能性もあり、テクノロジーやグローバル化の進んだ昨今、日本全国や、世界といった大きなくくりの中で、その時の需給をきちんと見極めていく力が求められていると分かった。

  • ちきりん3部作の2番目。どんな分野にもマーケット(市場)はあるという考察。
    非営利(ボランティア)の分野でも市場はあるというのは、なるほどと思った。
    このブログもストックがめちゃくちゃあるので何とかならないかとは思ってるが。

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著者プロフィール

ちきりん

関西出身。バブル最盛期に証券会社で働いた後、米国の大学院留学を経て外資系
企業に転職。2005年に書き始めた社会派ブログ「Chikirinの日記」は日本有数の人
気ブログとなり、ツイッターのフォロワーは30万人を数える。2011年からは独立
し、文筆活動に専念。デビュー作となった本書のほか、『自分のアタマで考えよ
う』(ダイヤモンド社)、『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう』(大和書房)、
『未来の働き方を考えよう』(文藝春秋)などの著作がある。

ブログ    https://chikirin.hatenablog.com/
ツイッター  https://twitter.com/InsideCHIKIRIN

「2013年 『ゆるく考えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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