ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2015年3月3日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (247ページ)
感想・レビュー・書評
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Kindle Unlimitedで読了
続きが気になって読んでしまったが、いや、重い。ここまでの謎が、どんどんほどかれていくのだけれど、ここにサラッとサワリを書けるようなものではない。私も古書は好きだが、稀覯本の類いに食指を伸ばす方ではない。研究書は、新本でも高く、借りて読めてもすぐに買えない。料理やエッセイも値段はともかく、なかなか手に入らない物もある。だけど、犯罪に手を染めたり、ひとを傷つけてまで、読もうとは思わない。
自分の手に抱きしめられるまで、何年でも丹念に探す。待つ。不思議なもので、何年も待って探して、想っていると、縁のあるものは巡ってくる。
大学の除籍本が、信じられないほど安く手に入った事もある。なんでこんな所に、こんな値段で?って時もあるし、うんと思い切ったお金用意する時もある。でも、この小説に出るほどのものは。
いっぱしのコレクション持ってると思うが、それは私個人にとってで。愛してやまぬが、本の為にひとを傷めるなんて、とんでもない。
重い重い。
ただ、大輔くんと、1巻からの敵役くんの不思議な友情は、意外と好きだ。栞子さんへの讃意も、彼はちゃんと持っている気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ラノベ系で唯一読み続けてる本。あと数巻で終わるということなので、だれずにラストまで 行ける作品になるのはなかなか分別がある感じ。自分的にはラノベは仕事の反動の逃避手段として価値が高い。その意味では本作は至高のシリーズだと思う。でも太宰に集約していくのはちょっとどうかとも思うけど、あまり深く考えてもいけないような気もする。
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一度飽きて続きを読むのをやめていたけど思ったより面白かった。淡々とした文章の割に登場人物がかなり狂気を持っていて違和感があるとは思う。今更のように恋愛し始めるのも面白かった。
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病院のベッドで片手で読む必要があって、展開自体は面白かったのに、読み終わるまで前巻の倍は時間がかかってしまいました。まず前巻がどう終わったんだったのかとかもう覚えてないし。
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太宰治の「晩年」初版をめぐる人々と
過去の罪
栞子さんの祖父も関わっていた。
古書にのめりこむ人々の狂気が恐ろしい
さまざまなつながりが紐解かれてゆく。 -
ビブリア古書堂シリーズとしては、終盤へ向けて必要な物語。
ただ、今までが、「本」を中心とした読み切りが集まった秀逸なオムニバスドラマだっただけに、物語の中心が「人」になったことで、期待してたものとは違って少しトーンダウン。
きっと、この後は前半以上に面白くなるに違いない。 -
扱われている本の存在が薄くなってきている。それは読み手が本編のストーリーに引き込まれているからなのか。
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ビブリアは読んでしまうと一気に読める。
今回は、太宰治の本に関する事件で、『走れメロス』や『人間失格』しか知らない私には興味深い内容だった。
五浦さんと栞子さんが、すごく羨ましいなって思ってしまった!笑 -
因縁の「晩年」を巡るストーリー。前巻のエンディングから、また栞子さんに何かあったらと心配になるが、プロローグを読んでそれはなさそうだと予想できる。後半の意表を突く展開とドキドキ感が良い。「ビブリア」の意味もさらっと明らかになる。