なかなか読み進まず時間がかかってしまった。面白くないわけではないけど、ノンフィクションは久しぶりで、電車に揺られて読むと数ページで睡魔が・・・。お正月休みに腰据えて読了です。読み終わってみればなかなか面白い本でした。22世紀と言えばかなり先な感じですが、タイトルの2100年はあと85年。ウチらは生きていないけど、今の子供ならなんとか爺さん婆さんで生きているだろうし、それこそもしかすると超長寿命化や老化の停止とかできてたりすると、科学の恩恵を華々しく享受しているかもしれない、そんな決して遠くはない未来のお話しでした。
構成がうまいと思いました。章の最後が次の章の導入というか関連になっていて、流れるように次の話題になっていく。そして各章の短期・中期・長期と2100年までの過程を追って技術の進歩が語られている。じぶんがのほほんと過ごしている間に先端技術を突っ走っている科学者たちはすごいこと考えて研究しているんだなあ、と畏敬の念。最後の方に書かれていたけど、やはり科学に関する教育が大事なんだろうなあ。子供のころにこういう科学技術の一端を見て、興味を持つとか自分で考える癖ができれば、未来は明るいと思うのだけど、現実はね。ゆとりというか即物的というか刹那的というか、なかなか科学的興味が収入に直結しないからね。楽な生き方を選んでしまいがちだけど、それも先人たちの科学探究があればこそ、というのを知っておかないと。
教育に絶対とか王道とか無いのかもしれないけど、どうやって若手を教育していけばいいのか、教育的環境に置くことができるのか、ロートルが何とか知恵を出さないといけないのかも(そんなのいらないって言われちゃうかな)
コンタクトレンズ型端末とか心でモノを動かせるとか、変形自在なブロックなど、途中、攻殻機動隊を思わせるようなところもあり楽しめました。
さて、じぶんが生きている間にどこまで到達するのかな。