2100年の科学ライフ [Kindle]

  • NHK出版
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感想・レビュー・書評

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  • 2100年の科学ライフ

  • なかなか読み進まず時間がかかってしまった。面白くないわけではないけど、ノンフィクションは久しぶりで、電車に揺られて読むと数ページで睡魔が・・・。お正月休みに腰据えて読了です。読み終わってみればなかなか面白い本でした。22世紀と言えばかなり先な感じですが、タイトルの2100年はあと85年。ウチらは生きていないけど、今の子供ならなんとか爺さん婆さんで生きているだろうし、それこそもしかすると超長寿命化や老化の停止とかできてたりすると、科学の恩恵を華々しく享受しているかもしれない、そんな決して遠くはない未来のお話しでした。
    構成がうまいと思いました。章の最後が次の章の導入というか関連になっていて、流れるように次の話題になっていく。そして各章の短期・中期・長期と2100年までの過程を追って技術の進歩が語られている。じぶんがのほほんと過ごしている間に先端技術を突っ走っている科学者たちはすごいこと考えて研究しているんだなあ、と畏敬の念。最後の方に書かれていたけど、やはり科学に関する教育が大事なんだろうなあ。子供のころにこういう科学技術の一端を見て、興味を持つとか自分で考える癖ができれば、未来は明るいと思うのだけど、現実はね。ゆとりというか即物的というか刹那的というか、なかなか科学的興味が収入に直結しないからね。楽な生き方を選んでしまいがちだけど、それも先人たちの科学探究があればこそ、というのを知っておかないと。
    教育に絶対とか王道とか無いのかもしれないけど、どうやって若手を教育していけばいいのか、教育的環境に置くことができるのか、ロートルが何とか知恵を出さないといけないのかも(そんなのいらないって言われちゃうかな)
    コンタクトレンズ型端末とか心でモノを動かせるとか、変形自在なブロックなど、途中、攻殻機動隊を思わせるようなところもあり楽しめました。
    さて、じぶんが生きている間にどこまで到達するのかな。

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著者プロフィール

ニューヨーク市立大学理論物理学教授。ハーヴァード大学卒業後、カリフォルニア大学バークリー校で博士号取得。「ひもの場の理論」の創始者の一人。『アインシュタインを超える』(講談社)、『パラレルワールド』『サイエンス・インポッシブル』『2100 年の科学ライフ』『フューチャー・オブ・マインド』『人類、宇宙に住む』(以上、NHK 出版)などの著書がベストセラーとなり、『パラレルワールド(Parallel Worlds)』はサミュエル・ジョンソン賞候補作。『フューチャー・オブ・マインド(The Future of the Mind)』 は『ニューヨーク・タイムズ』ベストセラー1 位に輝く。BBC やディスカバリー・チャンネルなど数々のテレビ科学番組に出演するほか、全米ラジオ科学番組の司会者も務める。最新の科学を一般読者や視聴者にわかりやすく情熱的に伝える著者の力量は高く評価されている。

「2022年 『神の方程式 「万物の理論」を求めて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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