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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (234ページ)
感想・レビュー・書評
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初めて宇宙や量子論の本を読む人ではなく、一度なんらかの本を読んで、わかったような……わからないようなとなっている人向け。
そう、それが疑問だったんだよ!ということにわかりやすく解説してくれる。
物理学者が言う宇宙が始まる前の「無」とは何か。それは感覚的に理解し共感できるものではなく、数式上そうなる、という状態とのこと。
宇宙を表す数学について、本書には式が登場しないが、見てみたいな、でも見ても理解できないから式が理解できるように勉強したいな、と思わせてくれる。
宇宙の始まりは観測するまで未確定で、観測するから1つに決まる、という理論は心底驚いた。なるほど、それもありえるのか……興味深い。
観測し量子を決定づける人問題(それは人である必然性がなく、ではどこまで観測者になり得るのか、哺乳類か、蟻か、花か、原生生物か、そもそもそれらを構成する個は不確定の量子の集合体だが、どのサイズから?)についてを踏まえるとまた、色々と考えてしまう。
時間と空間がない世界から見て、生と死とはなんだろう、そもそも生きている状態……意識と電気信号と感情について、どういうことなのだろう、と本書を読みながら空想は広がり、怖いような、いつかくる死と無の恐怖感が不思議と少し和らぐような。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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