深夜特急(1~6) 合本版 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • お茶の話面白かった

  • 人は好奇心と勇気を燃料として事物を探求しているように思える。しかし往々にして時の経過に従い好奇心は摩耗し、いつかは潰えてしまうこともある。そして、衰弱した好奇心をもつ自分をその先に引っ張ろうとするものは勇気しかない。本書の沢木耕太郎も同じだ。職を辞し、僅かばかりのお金を身に着け海外へ。香港やマカオのカジノに熱狂しインドでは圧倒的な「カオス」を感じ、サラリーマン時代にはない非日常を味わう日々。しかし日常と非日常は表裏のように思えるが、非日常が日常に包含されているのだ。そして非日常が日常に蝕まれた時、好奇心も逓減する。残るのは勇気のみ。本著者も旅を続けていく中で自分が今いる場所では飽き足りず、先に進む事で、かつて感じた熱狂、混沌を再び思い出すことができると信じが、その先で彼が出した答えは私には少し残酷なものだった。しかし、なぜかその答えに妙に納得させられてしまった。
    本書はただの旅のHow to本ではないことを伝えておきたい。旅をするとこ、旅をする人自体に質問を投げかけている本なのではないだろうか。

  • よかった。めちゃくちゃ長いけど、ウキウキする。これ読んでバックパッカーになる人が多いのはすごいわかる。香港のカジノの詳細長すぎなのと、後半のヨーロッパ適当でワロタ

  • ドラマも含め、沢木さんの中で最もわくわくした小説。

  • 沢木耕太郎 深夜特急。世界的貧乏旅行

  • 前に呼んだのは確か大学生のときだったが、その時はパスポートも持ってなく遠い世界のように感じた。今読んでみると自分が訪れたことのある都市がいくらか出てくる。自分の場合は一つの都市にとどまりランニングを通して街の雰囲気に触れることが好みだが、主人公も旅の途中で気に入った街にしばらく滞在してブラブラする。こんな本を読んでいると今いる日常からちょっと離れたい気持ちが強くなる。とりわけアジアとヨーロッパが融合するイスタンブールに行きたくなった。

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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