ミザリー (文春文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 読んだのは学生時代。当時からホラーは苦手だったが、怖い、でも面白い、怖い、でも止められない、とむさぼるように読んだ記憶はいまだに脳の奥底にこびりついている。
    怖い物見たさとはこういう本のためにある言葉なんだなと、しみじみ実感した。

    初版から30年以上経っているが、今読んでも楽しめる本だと思う。むしろSNSが普及し作家と読者の距離が縮まった昨今の方が身近に感じられるかもしれない。実際SNSで読者から抗議を受けて鬱に追い込まれ、休業中の作家もいる。恐ろしい時代になったものだ。

  • タイトルをみるだけて足首を押さえずにいられない。

  • 読了。

    500ページを超える長編ですが、一気に読ませるハラハラ・ドキドキの展開。
    以前読んだことがある&ほとんど映画と同じ展開だと分かっているはずなのに、
    キングのディティールに凝った文章を読んでいると、
    その世界に引きずり込まれてしまう不思議。

    読んでいて3回ほど、「へっ!」とか「はっ!」とか、思わず変な声が出てしまいました。

    キャシーベイツの怪演で映画も素晴らしい出来だとは思いますが、
    やはり、映像化できなかった部分も含めて、キングの小説は怖い&面白い!

    主人公の作家の心の声なんかは、小説版だと()書きで記載があるので、
    ポールもアニーもお互いにガチギレ喧嘩しているのが面白い。

    あとは、映画だとトンカチで足を再び折られる程度で済んでいるポールですが
    小説はそうはいかない。恐ろしすぎて映像化できない。

    最後の最後まで気が抜けない、何年かに1度、寒くなると読みたくなる1冊。

  • とにかく怖い、痛いならこの本。
    ああもうやめてーもうダメだよー!と神経に来る痛さと怖さ。アニーみたいな人いたらほんとに怖い...
    キングの本は怖さの中にも家族愛や、友情が描かれているものが多いけど、これはそんなものもなく、とにかく怖い痛いです。怖さを求めるならぜひ。

  • 昔見た映画の記憶がぼんやりある程度で読書開始。
    雪に閉ざされた家の中、メインの登場人物も二人だけなのに、全然飽きない。
    会話をしてるだけのシーンでもハラハラドキドキ。
    アニーが何かしでかしそうなシーンの緊張感。さすがスティーヴン・キングと言える作品。
    読後、また映画が見たくなった。

  • ホラー小説なのに笑っちゃいますww
    アニーが絶妙にいかれてて面白いです。友達になって心の内を聞いてみたい感じはあります。
    映画を観てから読むのをおすすめします。登場人物や舞台のイメージが小説そのままなので、想像しながら読みやすいです。

  • 停電中だったので、普段は読まないジャンルをてにした。

    読了。キリスト者は読まないこと。気持ち悪いし、腹が立つ。精神的によくない。

    要するに復讐して勝つ話。ある作家が事故に遭い、自分のファンである狂人に拉致される。終了したはずのシリーズ物をつづけて書くように強要される、という内容。(そのファンは本当に狂った人物で、ある意味よくある周りの人の悪い面を象徴しているので、読んでいていろいろ考えさせられる。しかしながら本当に狂人なので、残酷な血なまぐさいシーンもあって、読んでいて腹が立った。)

    キリスト教信仰を冒涜する場面もあり、このように世は狂人とキリスト者をつなげて福音から人々を遠ざけるのだと思わされた。

    プロットとしては研究に値する。その意味だけで星を二つもつけた。精神衛生上まったくよくない。

    さすがはスティーブキングと思わせられたが、「ザスタンド」とか、「セル」とかのほうがまだよかった。

  • ひとは案外死なない

  • これ以上の恐怖があるのか…

    大人気作家のポールは車で事故にあってしまいます。気がつくと大柄の女性アニーに介抱されていました。ポールの代表作「ミザリー」の大ファンと話す彼女。身動きの取れないまま彼女の家で療養(監禁?)することに。そしてミザリーの最新刊が発売されます。喜びながら読むアニー。読後、鬼のような形相でやってきた彼女はミザリーが死を持って完結したことに激怒します。アニーはポールにミザリーの復活を命令します。大人気作家ならではの視点で、ファン心理の狂気を描いています。まさに恐怖。家という限定空間で完成に近づいていく「ミザリー」。薬物中毒にされ自我が崩壊していくポール。もう、ジェイソンなんて目じゃないくらいのホラーぶりを発揮していくアニー。一体、どうなってしまうのか…。最後まで目が離せません。スティーブン・キングなめてました。面白かったです。

  • キングはこれが初。
    まあ、予想していたのだけど、かなりエグイ話でありました。
    このミスに入っていたのでオチが気になってたのですけど、
    そう言う話ではなかったので、ちょっと読み方誤った気はします。
    しかし、エグイが面白いと言う良い作品でありました。
    映画もちゃんと見たいなあと思うけど、もう少しインパクトが消えてからで。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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