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感想・レビュー・書評
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著者は「アメリカにおける成人教育、人間関係研究の先覚者」。1936年に初版が発行されて以来、世界中で読み継がれている古典的名著。
著者が挙げる"人を動かす秘訣"は、「批判も非難もしない。苦情も言わない」、(相手の重要感を満たす)「率直で、誠実な評価を与える」、(相手の立場になって考え)「強い欲求を起こさせる」、「誠実な関心を寄せる」、「笑顔で接する」、「名前は、当人にとって、最も快い、最も大切な響きを持つ言葉であることを忘れない」、「聞き手にまわる」、「相手の心を見抜いて話題にする」、「議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける」、「自分の誤りを直ちに快く認める」等々。
どれもいちいちごもっとも。それを説得力のある語り口で具体的かつ平易に解説していくから、一つ一つが心に響く(というか、こういう風に振る舞えていればなあ、とグサグサ心に刺さると言った感じかな)。とにかく、折に触れて読み返し、頭にしっかり叩き込みたい内容ばかりだった。
特にテイクノートしておきたいことを2点ほど摘記しておく。
「人間は誰でも正直で、義務を果たしたいと思っているのだ。これに対する例外は、比較的少ない。人をごまかすような人間でも、相手に心から信頼され、正直で公正な人物として扱われると、なかなか不正なことはできないものなのだ」
「相手に美点を発揮させたければ、彼がその美点を備えていることにして、公然とそのように扱ってやるがよい。良い評判を立ててやると、その人間はあなたの期待を裏切らないように努めるだろう」
いずれも、深い言葉だな。
それにしても、個人主義の国アメリカでは、きちんと自己主張できないヤツは認められないし、(例え自分に非があっても)簡単に謝ってはダメ(まずは否認して争え、さもないとつけ込まれる)、という厳しい訴訟社会だと思っていたが、本書がもてはやされているということは…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
名著「道は開ける」の姉妹編。
久しぶりに読み返したが、やはり面白い。古さを感じる部分があるがゆえに色褪せない原則の数々が際立つ。
要は、黄金律「自分がして欲しいことを、まずは人にしてあげる」ということなのだが、これを常に実践するのは非常に難しい。
黄金律を念頭に「打率」が上がるようにしたいものだ。 -
事例が古いはずなのに、全く古さを感じさせない。もう納得の塊だ。7つの習慣と同様、バイブルとして手元に置いておくべき1冊。
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僕にとって読み返すことが最も多い本。
世界で最も多く読まれているビジネス書と言って過言ではないと思うんだけど、それなら世界はもうちょっと平和でも良いのに、と思う。 -
ナポレオンヒルと並ぶ、自己啓発書の祖にして最強のバイブルです。
とにかく事例数が多いので理論が応用できないということもなく、
すんなりと理解できます。
ただし、若干翻訳が読みづらい部分があり、
実際にこう言ってみるがいいみたいな言葉を復唱してみたら
スゴイ不気味になってしまったw
生き方や考え方を学ぶには本当に良い本だと思います。
ちなみに、斎藤一人さんは変な本をたくさん読むよりも、この本を三回読むほうがよっぽどタメになるとおっしゃってましたので、斎藤一人さんが好きな人はこの本も読むべきですよ♪ -
姉妹書”道は開ける”同様、書かれていることはごく一般的な、当たり前のことだろう。
人間は自分の考えが正しいと思って動く。他人も同じである。そこを良く考えて行動しなさい、ということである。実例も豊富なため、実際に参考にできることも多そうだ。
本書の内容をすぐにでも実践できる人もいるだろう。でも私はじめやっぱりこれをやるのが難しい人もいるだろう。自分に心の余裕がある状態でないと、なかなかできることではない。
そんな人は姉妹書”道は開ける”を読み込んで、自分自身の道を開いてから、他人を動かすを考えた方がよいかもしれない。 -
読書会で2回目の読了
人を「動かす」と言う自分視点の話ではなく、自ら動いてもらうためにはどうしたらよいのかがわかる本です。
相手に対して興味を持ち、良いところを見る努力をする。
相手の意見を認める
まずは自分次第なのだと感じます。
この本では人の話を聞く姿勢や意見を伝えるときの態度などテクニックも多数載っていますので、自分に置き換えてすぐに実践できることをやってみるのが良いと思います。
私は人の話を遮らない、否定的な言葉を使わないなとを気をつけていきたいと思います -
自己啓発本の代表的なもので、主に人間関係について書かれたもの。
コンピュータサイエンス関連で好きな著者、G.M.ワインバーグさんの書籍で引用されており、彼は、若い頃に読んだら胡散臭いと感じたが、年を重ねてから改めて読んだら、誠実な内容だったと述べられていた(だいぶ前に読んだので言い回しは違ったと思う)。
20年ぶりに読み直したら、G.M.ワインバーグさんと同じように感じており、人間関係で大事なこと、普段忘れがちなことが書かれていた。
日本語版は、書名で悪い印象をうけてしまうが、人をコントロールしようとするものではなかった。 -
当たり前のことなんだけど、改めて言われるとそうだよなぁと思ったり。
でも、一方で「嫌われる勇気」では、人から認められること、承認されることを目的にしてはいけない。といった示唆もあり、この著書とは違う立場で書かれていた書籍も同時読みしてたので、色んな解釈があるよなぁという、なんとも曖昧な着地になってしまった。焦
でも、やっぱり一般的には、人を動かすの方が分かりやすくて、嫌われる勇気はさらに深い階層の話なんだと思う。
どちらも具体例があって分かりやすい良書だということは間違いない。 -
まさに目次のとおりである。内容は、目次の補足と言って良い。原則であるから、特に難しいことはない。
習慣にできるかどうかが大切である。
①人に好かれる六原則
1 誠実な関心を寄せる
2 笑顔を忘れない
3 名前を覚える
4 聞き手にまわる
5 関心のありかを見抜く
6 心からほめる
②人を説得する十二原則
1 議論を避ける
2 誤りを指摘しない
3 誤りを認める
4 穏やかに話す
5 “イエス”と答えられる問題を選ぶ
6 しゃべらせる
7 思いつかせる
8 人の身になる
9 同情を寄せる
10 美しい心情に呼びかける
11 演出を考える
12 対抗意識を刺激する
③人を変える九原則
1 まずほめる
2 遠まわしに注意を与える
3 自分の過ちを話す
4 命令をしない
5 顔をつぶさない
6 わずかなことでもほめる
7 期待をかける
8 激励する
9 喜んで協力させる
④幸福な家庭をつくる七原則
1 口やかましく言わない
2 長所を認める
3 あら探しをしない
4 ほめる
5 ささやかな心尽くしを怠らない
6 礼儀を守る
7 正しい性の知識を持つ