「タレント」の時代 世界で勝ち続ける企業の人材戦略論 (講談社現代新書) [Kindle]

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  • 現在、企業活動の成果のほとんどは、彼らのアウトプット次第で決まってしまう。つまり、設計情報の質で稼ぐ先進国の企業では、こうした設計情報を生み出す能力を持った個人の能力と、彼らを生かすシステムが決定的に重要になっている。言い換えれば、そうした個人、すなわち「タレント」と、タレントを見出し、組織内に彼らを生かす仕組みをどうつくるのかが、現在の企業における最重要課題だ

    「企業が付加価値を生み出す」=「設計情報の創造と転写」

    創造性や非定型性とは、目的的に「組み合わせる」力である。つまり知識を組み合わせることで、これまでにない価値を生み出すことである

    社会科学・人文科学の応用分野は事情が変わってくる。特に社会科学では、応用分野の教科書で教えられていることは、単なる経験則や根拠のない個人的な見解が多い。中でも経営学や経済学、心理学にはどう考えてもおかしな話も多い。これらの分野では、教科書は一つの「見解」として話半分に聞いておく姿勢が正解である。社会科学の場合は、正しいのは大学の先生や○○の権威ではなく、社会の現実のほうである。学校で学んで、応用してみて役に立たなければ、先生や○○の権威ではなく、実際に役に立つ知識のほうが正しい知識である。

  • 単なるスペシャリストは知識を活用する目的よりも知識そのものにアイデンティティを持っている人が多い。プロフェッショナルも同様である。一方、優れたタレントは知識にせよ、職業にせよ目的を達成するための手段だと関g萎えているところに、際立った特徴gあある。そのためタレントは目的的に知識を獲得し、獲得した知識を手段として使う。結果的に優れたタレントは1つの分野の専門家にとどま邸ることは稀である。現在重要なのは目的的に知識を獲得していくこと。

  • 最近読んだ中では一番の面白さ。自分の給料や報酬の源泉は何か。なぜ自分の給料は上がらないのか。現場を知らないMBAホルダーが役に立たないのはなぜか。安定を求めて資格を取ったものの思いの外厳しいのはなぜか。スペシャリストやプロフェッショナルの価値が急速に毀損してるのはなぜか。疑問を持った人は本書を読むとヒントが得られるかも。

  • 「この著者の経歴にはどんな闇が?」と勘繰りたくなる暗黒面剥き出しの新書。もうとにかくNTTとソニーとMBAが嫌いで嫌いでしょうがないのはよーく分かった。
      
    一方で語り口は「~だという」「~という話も聞こえてくる」「~したようである」「~はずだ」と曖昧に終始。貴方さては根拠ありませんね!?あと「学際」って言葉、絶対勘違いして馬鹿にしてますよね。
      
    「「金融のプロ」で稼いでいる人たちは、(中略)何かおかしなことをやって儲けているはずである。あるいは、富の創造ではなく、人のつくった富を奪う活動である」「IT業界や電機業界は、リスクが高く競争が激しい自動車産業と比べると、業界的には単純で未成熟」に至っては、逆に著者のことが心配になる。
      
    しかしこの本の白眉の一文は「「馬鹿ほど威張る」という格言はこのことを経験則で言っているものと思われる」。何ですかその格言。
      
    いやあ、読書って本当にいいもんですね。

  • タレントマネジメントの概略を知りたくて読んだのですが、具体的な手法よりも大きな話が語られていました。
    情報に着目し、タレント、プロフェッショナル、スペシャリスト、改善型ワーカーなどを分類しています。斬新。
    また、「設計情報」と「ノウハウ」といったものを生み出すことが重要であり、「情報の転写」は大した価値がないよね、と。耳が痛い…。
    日本の人材マネジメントに対しての警笛を鳴らしている箇所もあり、この分野の素人である私には、勉強になりました。
    ちなみに、トヨタの例がふんだんに書かれています。トヨタの人材マネジメントに興味がある方も読んでみてもよいかもしれません。

  • 人事・組織関連のコンサルタントである著者が、主に製造業において「価値」を生み出しているのはどんな人材であるかを語った一冊。

    現在の製造業で重要となるのは、効率的な生産方式やサプライチェーンではなく、いかに「売れる」ものを創造するか。

    そういった意味で、製造業は「知識産業化」「情報産業化」しているという。

    その中で「価値」をもつのは、どんなものを、どのようなコンセプトで、どのような技術を使って製造するかという「設計情報」だという。

    そのような「設計情報」を生み出せる人材を、本書では「タレント」と呼んでいる。

    アップルやトヨタではそのような「タレント」を生み出す仕組みが社内でできあがっている。

    その代表例がトヨタの主査制度。

    トヨタの主査とはひとつの車種に対して全権を担う、一種の社長のような存在。そのような存在には幅広い見識と人望が必要となるが、トヨタでは組織的にその存在を生み育てる文化があるとのこと。

    現在の製造業で重要となる人材戦略が垣間見える一冊。

  • 【読書】既知のことや無理も少し見受けられるけどおもしろいテーマ /

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