督促OL 修行日記 (文春文庫) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  •  ずっと前から気になっていた本。思った以上に督促オペレータの仕事は大変で著者はよく続けられたなと思う一方で、そんな仕事をできそうにもないパーソナリティの人が続け、工夫して、本まで書いてしまったことに驚く。文章もおもしろいからもともとそういう才能がある人なのだと思う。
     職場の模様をそのまま脚本にしたら面白いということは昔から思っていたところではあるが、ここまでネタの宝庫となるような職場もそうそうないと思う。
     とてもしんどい職場で工夫を続けてがんばる姿はすばらしいと思う一方で、なんで日本がクレームをいうことが普通の社会になってしまったのかを考えずにはいられない。よく日本は礼儀正しいといわれることがあるが、あれは人前の社会における話であって、誰もみていないところや1対1であったり、立場の弱い人に対しては礼儀も何もないというケースがあるということだ。韓国のコンタクトセンターで電話がお待たせになったときに、オペレータの家族の声を流したらクレームが減ったというWeb記事をみた。たぶんそういうことなのだ。相手が自分と同じような人だときづいたら変わるのだ。みんな働いている人のことを機械か何かと勘違いしているだけなのだ。誰だって今日は働く気分じゃないなという日でも残業してがんばっている。そういうところへ想像力をはせてもっと優しい社会になってほしい。ということを思いながら読んだ。

  •  カード会社に就職し、支払いが遅れた人に督促電話をかける部署に配属されたOLの奮闘記、もしくは回顧録。著者が就職して現在何年経ったのかわからないが、20代という自己紹介がにわかには信じがたいほど多くの濃い体験を積んできたようだ。

     督促とは要するに電話による借金の取り立てであり、電話をかける相手は借りた金を期日までに返していないわけだから、(中にはうっかり忘れただけの人もいるだろうが)大半はまともな連中ではない。真面目に暮らしていると滅多に遭遇することのないエピソードの数々が語られる。軽い文体だがとても読みやすくて面白く、一気に読みきってしまった。

     とんでもない連中とそれを相手に百戦錬磨の先輩たちを見ながら翻弄されるばかりの新米OL‥‥のような語り口だが、実のところ著者はかなり勉強家のようで、仕事のために図書館で様々なビジネス書を読んだりセミナーに参加したりしている。結果的に回収額トップに昇り詰めたのもうなずける話だ。

     説得や依頼のためのテクニックやノウハウも随所に盛り込まれ、それもまた参考になるが、読み終えて一番感じたのは著者がとにかくすごい人だということだった。

  • ・12/26 読了.J-Castでの連載も一部読んでたけど、なかなかディープな世界を垣間見れてためになる.大変な仕事だけどよく前向きにやってるよなぁって感心.自分には無理だな.

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プロフィール

榎本まみ(督促OL・N本)
新卒で信販会社に入社し支払延滞顧客への督促を行うコールセンターに配属される。
多重債務者や支払困難顧客から怒鳴られながらお金を回収する日々の中、心を病んで次々に辞めていく同僚を見て一念発起、クレームや罵詈雑言をプラスに変えてオペレータの心を守る独自メソッドを開発する。
クレジットカードの回収部門では300人のオペレーターを指示し、年間2000億円の債権を回収するという実績を上げる。
督促やお金に関する4コマを描いたブログ「督促OLの回収4コマブログ」はアメーバブログの4コマランキング1位を獲得。公式トップブロガーとなる。また、気弱なOLが海千山千の債権者から言い負けず回収できるようになるまでを鮮明に描いた「督促OL修行日記」(文藝春秋)は、発売直後から業界内外で大きな話題を呼び、10万部を突破。コールセンターの存在を一般読者に伝えるベストセラーとなった。
現在もコールセンターで働きながら「オペレータの地位向上」を目指し、講演・執筆活動など幅広く活躍している。
著者ブログ:「督促(トクソク)OLの回収4コマブログ」

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