木の実は旅する (月刊たくさんのふしぎ2015年5月号)

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  • Amazon.co.jp ・雑誌 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 4910159230554

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  • 樹木は、数十年数百年、といった長い期間にわたり、たくさんのタネを生産し続けます。しかし、せっかくつくったタネも、芽生えた場所が、親の木の下だと、うまく育つことができません。そこで、木は、すこしでも遠くでタネを芽生えさせようと、さまざまな運び手たちの協力を得て、子ども(木の実)に「旅」をさせるのです。

    読んであげるなら ―
    自分で読むなら 小学中学年から

  • テーマは「木は、動物とちがってうごけない。でも、一生にいちどだけうごけるときがある。それは「木の実」のときなんだ」。風と旅する木の実(カエデやモミジバフウ、松ぼっくりなど)、鳥と旅する木の実(ブドウやクワ、赤い実など)、リスやネズミと旅する木の実(ドングリのなかま)、に大きく分けて、おなじみの木の実からはじめて知るようなものまで、たくさんの個性的な木の実が原寸大で描かれているちょっとした図鑑。最後は人間も登場。種として生き残るために、それぞれ工夫をこらして遠くへ遠くへ旅する木の実に思わず感情移入してしまうような楽しい絵本。

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著者プロフィール

フランス文学者。1901年、東京生まれ。1925年、東京帝国大学文学部仏文科卒業。東京高等学校(旧制)教授を経て、48年、東京大学教授、62年、同大学名誉教授。文学博士。1975年、逝去。主な著作に『フランソワ・ラブレー研究序説』『フランス・ユマニスムの成立』『フランス・ルネサンスの人々』『戦国明暗二人妃』『世間噺・戦国の公妃』『世間噺・後宮異聞』など、おもな翻訳書にエラスムス『痴愚神礼讃』、ラブレー『ガルガンチュワとパンタグリュエル物語』など。



「2019年 『ヒューマニズム考 人間であること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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