最暗黒の東京 (講談社学術文庫) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
4.33
  • (2)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (185ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大戦前の日本の貧困街についての、当時の人によるルポ。
    現代の大阪や東京の貧困街についてのルポと、そんなに内容が変わることなく、ただ時代的なものもあって、当時の方が衣食住が悲惨ではあると感じた。

    当時の文体なので、非常に読みにくいけれど、半分ほど読み進めて馴れた。

    当時と程度は違えども、傾向が同じということは、文明だけ発達したけれど、社会システムとしての救済措置としてはあまり変わり映えしないということで。それってどうなんだろう。制度は今の方が絶対いいはずなのに。

  • 日本人の衛生観念はいつ頃発達したのだろうか。

  • 「日本の下層社会」の原案となっている、明治時代のジャーナリストが当時の貧民窟に潜入して書いたルポルタージュとして話題になった作品だ。
    貧民窟といっても、現在のホームレスのような生活ではなく、日雇い労働者、つまりドヤでの生活というレベルであると思う。勿論ドヤ街での生活をリアルに知っている訳ではないが。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1866-1935。明治時代のジャーナリスト。別名に二十三階堂、乾坤一布衣。伯耆国(現・鳥取県)に生まれ、最初は小説家を目指したが、1892年、国民新聞社に入社。二葉亭四迷や幸田露伴の影響を受け、東京の下層社会のルポルタージュを国民新聞に連載。のち、日清戦争に記者として従軍した。

「2015年 『最暗黒の東京』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松原岩五郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×