夜のピクニック(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだ恩田陸作品。高校生のとき、交友関係で悩んでいた私の心のモヤモヤを晴らしてくれた作品。その後、大学生になってから友人に母校がモデルとなっていると聞き、より親近感を感じました。主人公たちと一緒に夜通し歩いている気分になります。ビバ青春!

  • テーマ的にもあんまり期待してなかったんだけど、
    読んでみたらすごく面白くて良かった。
    まあ、当然こんな高校生活を送っては来なかったし、
    そんな悩みがある生活でもなかったんだけどね。
    実際に高校生の時に出会っていたら何か変わったろうかとか思ったり。
    まあ、変わる事はないと思うけど。

  • 一日中歩くとかいう意味不明な行事もなんだかいいなという風に思える不思議。なんというか臭いドラマみたいな展開で正直だろうなって感が強かった。

  • 2005年本屋大賞受賞作。24時間かけて80kmを歩く高校行事「歩行祭」=夜のピクニック。淡々と歩いているだけなのに、そこでのやりとりから「青春の揺らぎ、煌めき、若さの影」を的確に描いている本。ノスタルジックな描写に、高校時代自の甘酸っぱさが加わり、何とも言えない気持ちになる。昔の自分にタイムスリップできる作品。
    貴子・美和子・融・忍をはじめとする人物描写や伏線の回収の仕方がさすが。青春小説の名作と呼ばれるだけあり、読後の清涼感も高い。
    高校時代に読みたかったなと思った。

  • 特殊な関係にある男女高校生の物語。異母きょうだいということで、お互いに接触を避けて高校生活を送っていたが、一部の感の鋭い同級生たちには2人が似た性格であることを指摘されつつも、お互いの関係は公になっていません。そんな中、高校最後のイベントである歩行祭を迎えることになります。
    融が彼女を避けてきたのは、周りに特殊な環境を知られたくないわけではなく、彼女と比較したときに自分の劣等感が露わになってしまったことが要因のようです。彼女のほうは生まれた時からマイナスに位置していたと自覚することで、周りを気にすることなく寛容な性格が育まれていったようです。
    お互いが知らないままに過ごしてきたにも関わらず、なんとなくお互いのことが分かってしまうのは、意識しすぎているせいで逆にわかってしまうのか、それとも特殊な環境で育ったという共通点が2人にも共通認識を生み出してきたのか。
    小説らしく2人がお互いの存在を認めるところで綺麗に物語は終わっていますが、それは終わりではなく、一生断ち切ることのできない関係が今後続いていくという過酷な道のりの始まりでもあるというのが、他人を認めることの大変さを物語っているようにも感じました。

  • 自分の高校時代は、彼らとは違って親友と呼べる友達もいなかったし、クラスの端にいるような人間だったから、文化祭や体育祭などの行事も心から楽しめなかった。だが、彼らの、高校生活という「今」を惜しむ気持ちは手に取るようにわかった。

    当時はくだらない、つまらないと思っていた授業や行事も、そしてもちろん唯一楽しかった部活も、今にして思えば貴重な人生の一部だと感じる。

    この本は、そんなふうに自分の青春を思い起こさせてくれた。同級生と過ごす非日常の、あのなんともいえない感覚。まさに祭りのように、長いようで一瞬で、終わってみると寂しくなるあの感覚を、そのまま表現している。すごい。

  • 話が大きく動くことのない小説は苦手だと思っていたが、この本は主人公二人の心の動きを興味深く読むことができた。

  • 今後読んだことを忘れることは無いであろう、高校3年生が主人公の歩行祭のお話。願わくば10代のうちに出会っていたかった。青春って良いね。

    一言でこの本を評するなら、「愛」でしょうか。その時は長いと思っていたことが、振り返ってみると一瞬だったり、断片的にしか思い出せないということが、誰にでもあると思う。もう少しだけ今という時間を大切にしようと思った、温かい青春小説でした。

  • 高校3年生は大人が思うほど子供ではなく、でもまだ未確定なことだらけ、がんじがらめなことだらけ。
    人生を歩んでいくということと、歩行祭での歩くということがうまく重なってたくさんの事を考えさせてくれる佳品。

  • 10代の時に読みたかった作品。なんか記憶がよみがえる感じ。

  • 仲良くしてくれる人と夜のピクニックに出かけたくなった。爽やかな青春ストーリー。

  • 高校生活最後のイベント、朝の八時から翌朝の八時まで歩く「歩行祭」。たった24時間の中に、高校生の沢山の思いが語られる物語です。高校時代の懐かしい感情や悩みが描かれる、とても好感が持てる作品です。

  • 登場人津は高校生たち。

    舞台となるのは、「歩行祭」という、ほぼ丸一日をかけてひたすら歩くという行事で、そこで出てくる主人公たちの物語。

    「歩行祭」というものに、現実感が感じられず、また、登場人津の心理には、それなりに共感できるところがあるものの、少し深みが感じられない。

    また、視点人物が変わるのだが(ほぼ交互か)、セリフできづくというもので、やや読みづらい。読んでいて、「ああ、この人の視点から描いているのか」とわかる。
    その点が、感情移入しきれないことにもつながるように感じる。

    自分が高校生の時に読んでいたら、多少評価が上がっていたかも知れないが、それでもやはり、退屈だったかもしれない。

  • 読了した昨日、恩田さんが直木三十五賞を受賞!めでたい。この本はとある一日を描いたもので、シーンがずっと同じだから単調といえば単調で、でもその中にきらりと光る描写が満載なのでなぜか飽きないのね。なんだけど、自分がそういう行事を経験したことないからか、なんか登場人物の行動がピンと来ないところが多くて、イマイチ乗り切れない感はあったかも。みんなやけにしっかりしてるのもね。。。文章うまいからしょうがないか。

  • 本の中で丸一日しか進まないのに中身は濃い。登場人物の肉体的精神的疲労に自分もシンクロ。この後が気になる。

  • オチが読める作品。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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