だれがコマドリを殺したのか? (創元推理文庫) [Kindle]

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  • 出会った瞬間、燃えるような恋に落ち結婚したノートンとダイアナ。しかし、間もなく2人の間に溝ができ、ダイアナの死で約一年の結婚生活が終わった。前半で緻密に語られた愛憎劇により、『誰がなぜダイアナを殺したのか?』が際立った後半の謎解きだった。やはり、この時代のミステリーは良い。

  • 医師のノートン・ペラムと友人のニコル・ハートは海岸遊歩道で腰を下ろしていた。ノートンは眉目秀麗で多くの人の目を引く容姿だったが、それを鼻にかけることは無かった。その時、老人が二人の若い女性を連れてやってきた。二人は姉妹らしい。ノートンは、そのうちの一人に引き付けられていた。それが彼の未来を暗くしていたのにまだ気が付かなかった。本来の明るい未来を捨ててまで彼女のもとに走るまで。

  • 新訳だからだろうな、読みやすくて、印象もいい。
    真相は、時折みかけるものだけれども、そこまでに周囲が気づかない描写も、そうかなー?と思ってもわからせないようにする伏線も、見事でした。
    探偵が最初に出てきてすぐ出てこなくなるけど、終盤で探偵業はみっちりやってもらえて良かった。
    途中までのメロドラマのような展開も、題名から思い起こされる動機や機会がどこにあるのかと楽しめた。こういうのって往々にしてありそうでなさそうで…みたいな。

    もともと田園小説作家ということもあり、田舎の描写がとても美しい。

    そして最後の告白文ね、こんなに長いとは…笑、みたいな。
    でも、すごく悲しいや。

  • 時代が時代だから成り立つほのぼの感。「コマドリさん」のキャラの立ちっぷりが素晴らしい。

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