- Amazon.co.jp ・電子書籍 (221ページ)
感想・レビュー・書評
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出会った瞬間、燃えるような恋に落ち結婚したノートンとダイアナ。しかし、間もなく2人の間に溝ができ、ダイアナの死で約一年の結婚生活が終わった。前半で緻密に語られた愛憎劇により、『誰がなぜダイアナを殺したのか?』が際立った後半の謎解きだった。やはり、この時代のミステリーは良い。
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医師のノートン・ペラムと友人のニコル・ハートは海岸遊歩道で腰を下ろしていた。ノートンは眉目秀麗で多くの人の目を引く容姿だったが、それを鼻にかけることは無かった。その時、老人が二人の若い女性を連れてやってきた。二人は姉妹らしい。ノートンは、そのうちの一人に引き付けられていた。それが彼の未来を暗くしていたのにまだ気が付かなかった。本来の明るい未来を捨ててまで彼女のもとに走るまで。
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新訳だからだろうな、読みやすくて、印象もいい。
真相は、時折みかけるものだけれども、そこまでに周囲が気づかない描写も、そうかなー?と思ってもわからせないようにする伏線も、見事でした。
探偵が最初に出てきてすぐ出てこなくなるけど、終盤で探偵業はみっちりやってもらえて良かった。
途中までのメロドラマのような展開も、題名から思い起こされる動機や機会がどこにあるのかと楽しめた。こういうのって往々にしてありそうでなさそうで…みたいな。
もともと田園小説作家ということもあり、田舎の描写がとても美しい。
そして最後の告白文ね、こんなに長いとは…笑、みたいな。
でも、すごく悲しいや。 -
時代が時代だから成り立つほのぼの感。「コマドリさん」のキャラの立ちっぷりが素晴らしい。