賢く「言い返す」技術―――人に強くなるコミュニケーション [Kindle]

著者 :
  • 三笠書房
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感想・レビュー・書評

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  • こういうときどうしていいか、全く分からないという人には、具体的にどうしたらいいか参考になるかも。ただ、書かれていることを実践するときは少し勇気が必要な場合も多少あるのであくまでも自己責任。

  • この本に書かれていることが実際にできる人だったら、悩まないと思う…。

  • ポイントを抜粋すると「悪口や愚痴を言う人の思惑(目的)を理解し、相手が臨んでいるのとは違う言動をせよ」ということ。そして、そもそも相手から口撃されない人になるためには、「自分の中のものさしを確立する」ことが大切だと述べられている。個々の対応方法については「これは実際に言うと角が立ちそうだなー」と思われるものが多々あるので本書の通りに実行するのはあまりお勧めできないが、基本的な考え方を学び、本書で提唱するスタンスを実践することは効果的なのではないだろうか。

  • 思っていたよりもあまり役に立たない気がする。シチュエーション別なんだけど、そこに自分があてはまらないから。ま、大体のハウツーものはこんな感じだよねってことで。

  • 人間には、
    他人から何かを受ければ、お返しをする
    という”返報性”があります。

    例えば、
    他人に親切にされれば、親切を返す

    暴力的な仕打ちを受ければ、暴力的に返したくなる

    しかし、暴力を暴力で返していては
    問題はいつまでも解決しません。



    本日ご紹介する本は、

    言葉の暴力にうまく対応するための
    考え方が書かれた1冊。

    ポイントは
    「1段上」

    感情的に訴えられると、
    感情的に返したくなるものです。

    そこを、一段上から、冷静に見下ろすような
    心構えを持って対応することが重要です。



    「期待しない」

    人の考えは、そう簡単に変わるものではありません。

    今、相手に言いたいことを伝えたからと行って
    相手が変わるなどと、期待しないほうがいい。

    それよりも、自分の考えや行動を変えて
    自分を相手にどうみせるか、
    を工夫するほうが効果的です。




    「自分のモノサシ」

    自分のモノサシを持っていないと、
    人から言われたことにふらふらしてしまいます。

    自分のモノサシをしっかり持って、
    それに合わない場合は、
    他人の要求をがんばって断ることが重要です。




    「わかりあえなさ」

    人は、全く同じ人間で無い限り、
    お互いにすべてのことを
    わかり合うことはできないものです。

    そして、その”わかりあえなさ”
    をわかり合うことが重要。

    この人の考えは受け入れられない
    ということはあっても
    その人自身のことは受け入れられるはずです。


    ぜひ、読んでみてください。



    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    攻撃的な人と向き合うには、相手の感情と自分の感情に境界線を引くことが大事
    ガンガン攻撃されていても、これは場数を踏んでいる状態なんだと言い聞かせること
    相手が変わるなどと、期待しないほうがいい
    攻撃に対して攻撃で返すと、ブーメランのようにかえってくる
    攻撃されやすい人は、自分のモノサシを持っていない場合が多い
    自分のモノサシを持つ=他人の要求をがんばって断る
    周囲にちょっと言ってみることを繰り返していると、だんだん言えるようになる
    自分を攻撃する人に攻撃したいのであれば、自分自身が幸福になること
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆
    1章 “言葉の暴力”も、“見えない圧力”も止められる―「彼ら」はなぜ、攻撃せずにはいられないのか
    2章 たったひとつで“立場”は逆転する!―どうすれば、相手の出方は変わるか
    3章 どんな相手も怖くなくなる「7つの武器」―この“切り返し”をされたらかなわない
    4章 職場で―この一言で、「気持ち」も「仕事の進み」スッキリ!
    5章 友人・グループづきあいで―“やっかいなあの人”を、巧みに遠ざける法
    6章 家族・パートナーへ―“近くて遠い相手”と、もっとわかりあうために
    7章 もう「あんな人」に絶対左右されない―「強い自分」をつくるために大切なこと
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆マインドマップ◆
    http://image01.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/b1dd53fd50bbb2ff.png
     

  • 片田珠実『賢く「言い返す」技術』(三笠書房、2015)

    精神科医の片田先生が「攻撃機な人」「迷惑な人」のサンドバックにされないための防衛術を語ったもの。
    「他人を攻撃せずにはいられない人」「プライドが高くて迷惑な人」の実践編といった趣です。

    役所内部での対立、あるいは役所に文句をいうクレーマー。

    身近な同僚、部下を攻撃してストレスを発散する人
    発散できずに抱え込んで倒れる人

    攻撃の現場に居合わせながら、我関せずでその場を立ち去る上司

    自衛策はここに示されました。

    【本文より】

    ◯幸福で満ち足りている人は、他人を攻撃しない。心が満ち足りていないとか、歪みを抱えているいう人だけが、他人を攻撃する。

    ◯攻撃を受けたときには、「自分のせいだ」とか「自分が悪い」と思わないほうがいい。他人を攻撃する人に限って、「あなたが悪いんだ。あなたにこういう悪いところがあるから、私はあなたを叱ったり、机をバーンと叩いたりしてるんだ」と、こちらに罪悪感を与えるような言い方をする。しかし、それは向こうの戦略なので、乗ってはいけない。

    ◯向こうは、欲求不満やストレスをあなたにぶつけているだけかもしれないのだから。

  • 言い返すための心構えや対応方法は参考になった。冷静でいられるか、が難しいが。

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著者プロフィール

1961年生まれ。大阪大学医学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。専門は精神医学、精神分析。フランス政府給費留学生としてパリ第八大学でラカン派の精神分析を学びDEA(専門研究課程修了証書)取得。精神科医として臨床に携わりつつ、精神分析的視点から欲望の構造について研究。日生病院神経科医長、人間環境大学助教授を経て、現在、神戸親和女子大学教授。著書に『オレステス・コ
ンプレックス—青年の心の闇へ』『17歳のこころ—その闇と病理』(共にNHK出版)『分裂病の精神病理と治療7—経過と予後』(共著、星和書店)など、訳書に『フロイト&ラカン事典』(共訳、弘文堂)などがある。

「2005年 『攻撃と殺人の精神分析』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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