新版 論文の教室 レポートから卒論まで (NHKブックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 卒論を書く時期なので、念のためにと読んでみたがかなり分かりやすかった。
    今までの大学生活では何となく文章を書いて成績をもらっていたが、この本を読んでいれば、自分の脳内をもう少し整理し綺麗なレポートや論文が書けたと思う。

  • こんなに「笑えた」論文作法の本は初めてだ。ヘタ夫くんのダメ論文の出来も出色。ちゃんと学生が書いてきそうな文章になっている。

    説明も論理的でしっかりしており、一読では吸収しきれなかった。これは俺が、論文書きを苦手としていることを意味する。

    俺は大卒だが、いままで俺が書いてきたものはレポートでも論文でもないことがよくわかった(卒論も含め)。

    実際、卒論の指導教官はそこまで手取り足取り教えてくれるわけではなかったからねえ。

    せっかくの機会なので、今後のことも考え、再読することにした。読まねばならない本は、他にもまだたくさんあるんだけどねえ(日々増加中)。

  • 論理的な文章を書くルールを分かりやすく解説してくれる本。学生時代に読みたかったぜ。

  • くだけた文章で面白おかしく論文の書き方をレクチャーしてくれる。

    構想の練り方から、膨らませ方、ありがちな日本語の誤りまで網羅されているので、これ一冊で飛躍的に論文書くのが上手くなれそう(まだ試してはないけど)。

    作文ヘタ夫くんという驚異的に文章が下手な大学生に説明する形で進んでいく。易しくかみくだいた表現がわかりやすくて、飽きない。例や練習問題なども豊富に載っている。とても良い本だった。

    「論文は書き下ろすものではない。育てていくものだ。」は何気に名言だと思っている。

  • p.2021/8/21

  • 文体というか本の書き方の好みは分かれると思いますが、ワタシは好きです。面白おかしく楽しく論文の書き方をおさらいできると思います。20年前の初版を10年前に改訂したものの2020年24刷というわけで、今も昔も論文の書き方というよりは学生に教えるポイントは大きく変わっていないということですね。

  • 論文とは、問いに対して明確な答えを主張し、その主張を論証するための文章。結論の正しさよりも論証の説得力。要は相手を納得させられるか。

  • 大学生になったら必読の一冊です。手元に置いておいて論文を書く時に参考にすれば、大学生活の強い味方になってくれると思います。

  • ・論文を書かされる理由
    →バカがバカでなくなるために必要だから

    【やるべきこと】
    1.辞書を活用
    ・「集まる」を「凝集する」のように難しい言葉を沢山使う→自然と使えるようになる、語彙力アップ
    ・言葉の誤用防止

    2.型にあわせた形式で
    報告型(読んで報告タイプ or 調べて報告タイプ)
    論証型(問題が与えられた上で論じるタイプ or 自分で問題を立てて論じるタイプ)

    3.型にはまる
    タイトル:分かりやすい疑問形
    アブストラクト:要約≠文を短くする

    4.アウトラインをしっかり立てる

    5.パラグラフ
    1つで200~400程度

    6.従った書式

    7. 問いをみつける
    新書を読んで以下のことに付箋
    → 1つのトピックに絞込み、小さな問いを作る
    a.目からウロコ /b.激しく同意 /c.納得いかん /d.激しく反発

    8.問いの答え、文献探し
    大学図書館のサイトの資料探しのためのデータベースはのリンク集を利用(例: CiNii Books)

    ⚠︎卒論のように自分で調査するときは、
    『「社会調査」のウソ』(文春新書)を読むと◎

    9.論証
    3パターンの中から選ぶ

    【やってはいけないこと】
    1.剽窃
    ・必ずバレる

    2.感情論
    ・感情論は根拠、理由にならない

    3.曖昧とはぐらかし

    4.「問い+答え+論拠」以外の論述
    ・例)課題を選んだ理由、その意見をもつに至った事情、自分語り、言い訳、感想、ためになりましたなどのお世辞

    5.結論の正しさにこだわる
    ・結論<論証

    6.話の脱線
    ・下記3つをチェックの目安にする「どれがトピックセンテンスか」
    「サブセンテンスについての個々の役割を言えるか」
    「そのパラグラフに見出しが付けれるか」

    7.分かりにくい文章
    ・主語がない文
    ・体言止め
    ・ねじれ文
    ・分党に対応した分尾がない

    8.「が」で文をつなぐ
    ・話題が転換しやすい

    9.「の」を2つ以上続けて使う

    10.機能語を漢字で書く
    例:〜という事/〜出来る/〜の為に など

  • 論証とパラグラフライティングはとても良かった。退屈しような事柄をそうはさせない書き方に脱帽である。

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著者プロフィール

1958年生まれ
1989年 東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学
現 在 名古屋大学大学院情報学研究科教授
著 書 『論理学をつくる』(名古屋大学出版会、2000年)
    『誇り高い技術者になろう』(共編、名古屋大学出版会、2004、第2版2012)
    『科学哲学の冒険』(日本放送出版協会、2005)
    『「科学的思考」のレッスン』(NHK出版、2011)
    『科学技術をよく考える』(共編、名古屋大学出版会、2013)
    『哲学入門』(筑摩書房、2014)
    『科学的実在論を擁護する』(名古屋大学出版会、2015)
    『〈概念工学〉宣言!』(共編、名古屋大学出版会、2019)
    『教養の書』(筑摩書房、2020)他

「2020年 『自由の余地』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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