言ってはいけない中国の真実--橘玲の中国私論 改訂版-- [Kindle]

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  • 筆者が「中国旅ノート」と呼んでいる通り、旅の下調べとして中国の歴史や近代政治を掘り下げた本。

    人口が多く国土が広い、という特徴を持つ中国を統治するためには、官僚による中央集権的な組織と、ローカルな「地元の大物」の二重の統治構造が不可欠。しかし「地元大物」組織が私腹を肥やしていく中で、一般大衆は疲弊し統治が破たんする。悲劇的な規模の人口減少を伴う政治混乱により新しい政権が誕生する。

    共産党統治においても、元来、北京の意向を地方レベルではあまり尊重していない。経済運営のみならず、軍隊や外交についても地方政府は北京のいうことを聞いていないケースもある。共産党が独裁体制をつづけるためには、地方政府の暴走や汚職腐敗を撲滅しないと民衆が叛旗をひるがえることになってしまう。そこで共産党がとりうるのは、中央政府にたてつく民主化運動は抑圧しつつ、地方政治レベルでは民主化をすすめることであるとしている。

    中国人コミュニティは、人間関係の基礎が「自己人」と「外人」に二分割されており、いわば身内である自己人コミュニティの相手に対しては誠意をつくす一方で、関係(グワンシ)の外側の人間とは、裏切られることが当たりまえ、という前提でつきあっていくという。

    そのほかにも面白いメモが沢山あるが、後半は冗長だった。

  • 何かの拍子に買って積読してあったんだけど、読み始めは、ん? 鬼城? という感じだったが、中国を知るという点では、非常に面白かった。

    これは、必読だ。

  • 前半非常によかったのだけど、後半テーマがブレブレだ。この人には珍しい。

  • 現在の共産党体制が非常に良くわかる一冊。
    読んでおいて損はない。
    グアンシについては、中国人の友達から聞いていたのでなんとなく知っていたが、この本により理解できた。
    なぜ汚職腐敗が無くならないかの解説も目からウロコだ。

  • 「たとえばバスに乗る時、早い者勝ちが「平等」、妊婦やお年寄りに席を譲るのが「公平」だ。」


    中国について書いてある。中国人は相手を騙すのではなく、信用が枯渇している、というのが面白かった。

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プロフィール

橘 玲(たちばな あきら)。1959年生まれ。早稲田大学卒業。2002年『マネーロンダリング』でデビュー。同。元・宝島社の編集者。日本経済新聞で連載を持っていた。海外投資を楽しむ会創設メンバーの一人。2006年「永遠の旅行者」が第19回山本周五郎賞候補となる。デビュー作は経済小説の「マネーロンダリング」。投資や経済に関するフィクション・ノンフィクションの両方を手がける。2010年以降は社会批評や人生論の著作も執筆している。

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