K2 初登頂の真実 [DVD]

監督 : ロバート・ドーンヘルム 
出演 : マルコ・ボッチ  マッシモ・ポッジョ  ミケーレ・アルハイク 
  • オデッサ・エンタテインメント
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4571431211625

感想・レビュー・書評

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  • エベレストよりも登頂が難しいと言われている世界第2位の標高を誇るK2「非情の山」に1954年の7月31日に初登頂したイタリアのデジオ隊のお話。

    どうもこの登頂に関しては、実際に誰が山頂を踏むかでかなりドロドロとした人間模様があったらしい。
    これだけの規模の登山は結局はチームワークなのだけど、現実として初登頂をした個人は山岳史に名前を残すわけで、それによってその後の登山家人生が全然違うものになるのだろう。

    実際にイタリアでは半世紀に及ぶ訴訟沙汰にもなっていたようで、このお話でも最後に登山隊員内で相手の命までも危険に陥れるようなだまし討ちがあった様子が描かれていました。
    自分は山岳の歴史に詳しくなかったので、かなり意外な展開だった。

    いろいろとキレイごとではすまないよね、という人間の性が描かれた作品でした。
    K2の映像もとてもキレイだったし、淡々としているようで、案外人間ドラマな作品だったよ。

    【追記】
    最後にキャンプの設営地点を意図的にズラされて大変な思いをし、勝手に酸素ボンベを吸ったという嘘まで上に報告されて大変な目に遭った隊員は世界的な登山家ヴァルテル・ボナッティさんでした。
    K2の初登頂はできなかったけれど、その後にたくさんの登山史に残る成果をあげ、素敵な女優さんと事実婚されていた方ですね。

  • CSの放送で。

    山でエライ目に遭う映画が好き以下略。
    K2という山を初登頂したイタリアの遠征隊の、登頂までに起きた事を事実を元に再現した物。

    序盤は何だかユルユルで、これは見てて大丈夫なのか…て思ってたけど、最終的に登頂に向けて人数が絞られて来た辺りから雲行きが怪しくなってきて、ウワー。
    登頂に向けた少人数の隊の中で、一番若くて体力のある人がアタックする可能性が出てきたところで他の人が妨害をするんだけど「お前、それ下手したら若者とサポートにきてくれてる現地の人と二人が死んでしまうかも知れないんだぞ!?」て事態を引き起こしてて、胃がキリキリしてくる。

    最初はその行為に気付いたやつが「俺は友達を裏切らない」って言ってるけど、妨害工作を仕掛けた方に「あいつなら生きて帰るから大丈夫」だの「俺たちが最初の登頂者になろうぜ」的な事を言われて考えを翻すのもキリキリするし、その後に登頂成功して「記録撮影しなきゃ!」とかテンション上がってる姿にはイライラするし、キャンプに戻ってきてみんなに英雄だと拍手で迎えられてる姿にもイライラするし、どのツラ下げて「ここにいるみんなが英雄だ」とか言ってやがるんだってイライラするしで、最後の最後で爆発しそうだった…。

    冒頭の方でこの隊を結成したリーダーが「登山家ってのはアナーキーで山登りのことしか考えてねえ」というような事言ってて、でもまあそうは言ってもみんな助け合いの精神でやってんでしょ?とか考えてただけに、名誉栄誉に目が眩むと人命すら軽んじるようなこんな陰険な真似するんだ…?っていう衝撃。

    妨害工作に嵌められた若者は、あいつもあいつでちょっとアレだったし…みたいなことを言われてしまっていたらしいけど、50年掛けてその名誉を回復したってところだけが救い。

    でも50年も掛かったのかあ…。

  • [鑑賞方法:WOWOWシネマにて]

    ■感想
    『セブン・イヤーズ・イン・チベット』のハインリッヒ・ハラーの著書「白い蜘蛛」の初版本を持っているほどの父の影響で、山岳映画は大好きである。勿論、実話ならではに限るが。

    今回はハラーではなく、イタリアのクライマー、ワルテル・ボナッティに対する非合理。

    初登頂当時はどんな風に世界が騒いだか想像もつかないが、後にこの真実が証明され、ある意味、アキッレの記録は登山家としても恥ずかしいものとなったと思う。

    どの山でもあの当時の初登頂を狙う者にとっては、誰もが欲しい名誉と記録なのかもしれないが、誰が登ろうと山は山であり、一人では登れなかったのだから、欲に駆られるべきではなかった。アタック隊員のアキッレ・コンパニョーニが毅然とした態度であったなら、今になって不名誉な記録にはならなかったと思うし、映画で観る限り、ボナッティも体力が有り余っているとはいえ、無謀な行動を取る男にはみえないと思う。

    とは言っても、どう考えもアキッレのとった行動は窮地に追い詰めらた状況で判断が鈍ったとしても、人間的に酷いもの。

    この事実がラチェデッリの著書によって証明されるまで登頂から50年かかったと思うと、ボナッティの心境は計り知れない。

  • 導入部分は良い感じのように思ったが、いかんせん山のシーンがリアリティに欠けすぎて、入り込めなかったなぁ。
    本当はもっとドロドロとしているのが真実のような気がするが、リアリティの無い山のシーンのせいで、物語も嘘くさくなってしまったのは残念。

  • あんまり集中して観れなかった

    ストーリー
    「非情の山」として畏怖の念を持たれエベレストにも増して登頂が困難な、世界第二の高峰―。1954年、イタリアでは野心家のデジオ教授が密かに最強のアルピニスト・チームを集めていた。厳しいトレーニングで中には肉体的、精神的な限界にぶつかる者もいた。だが、皆前へ進みたい。登頂したいのだ。強靭な精神力と足腰を持つ青年ボナッティはその代表格だ。最終的には12人が選ばれる。男たちが地球を半周し命知らずの登攀を始めると、それぞれの個性がぶつかり合い、結束したチームに嫉妬と不信が見え隠れし始める・・・。果たしてK2初登頂は成功するのだろうか。

  • そんな、あっと言わせるような真実じゃなかった。

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