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みんなの感想まとめ
歴史をテーマにしたエッセイ集でありながら、様々な視点から近代日本を考察する本書は、著者の深い思索と独特の文体が魅力です。多様な題材が取り上げられ、特に昭和や幕末に関する作品が評価されています。著者は、...
感想・レビュー・書評
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半藤さんは残念ながら最近亡くなられた。元々は文藝春秋の編集をやられていたが、文春退社後は、主に近代史に関する本をたくさん書かれている。「昭和史」や「幕末史」は読んだが、名作だと思う。
本書は、題名から考えると、歴史もののように思えるが、色々な題材を扱ったエッセイ集である。色んな本に書かれていたものを集めて、文庫としてまとめ直したものらしい。
流石に文章は達者だし、内容も洒脱。
ただ、私はこの人の歴史ものが好きだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者が新聞や雑誌に書いた短い文章を集めて文庫化したもの。執筆年はバラバラ、出典も不明という。
八月になると死者を思い出し、毎朝、終戦の詔書の文言「戦陣ニ死シ職域ニ殉シ非命ニ斃レタル者及其ノ遺族ニ想ヒヲ致セハ五内為ニ裂ク」を唱えるという著者。「あの暑い夏の日の天皇放送は、明治日本いらいの臥薪嘗胆・富国強兵の歴史への終結宣言、ともいえる。」、「明治から昭和までの近代日本の栄光も悲惨も、つまるところは攻勢防禦思想の産物であった。資源のない貧乏国日本のやむを得ざる思想である「攻撃は最大の防禦なり」で、帝国陸海軍は発展成長し、攻勢防禦思想の破綻とともにその生涯を閉じたのである。」などの言葉が印象的だった。
著者は、「 ドイツの哲学者ヘーゲルの言葉に、「歴史から学ぶことができるただ一つのことは、人間は歴史から何も学ばないということだ」という言葉がある。その通りなんです。」と書いているが…。収録された雑文の多くから、現代に対する著者の強い憂いが感じられた。
興味深かったのは、俳句・短歌について著者の造詣の深さが伺い知れる雑文「「日本敗戦」の歌」と「文人たちの短歌」。「十四文字の差でわが想いの深さをこめることができる。短歌の有難さである。それだけに、俳句ほど外に突っ放したきびしさはなく、内に叙情的に流れがちのようである。同じ心をうたいながら、短歌と俳句の違うことはほんとうに驚くばかりである」とか、「大雑把にいえば、散文は男性的、短歌は女性的ということになろう。それが道理というわけで、散文家で短歌が上手につくれるという人はほとんどおらぬ」とか。俳句と短歌、ここまで違うものだとは。 -
あちこちに書いた短文のエッセイをかき集めたもの。Kindle Unlimitedに入っていた。
Kindle Unlimitedはろくな本がなくて「月980円で生ゴミ食べ放題」なのだけど、出版社で絞り込み検索をするとまともな本が出てくる。出版社・編集者のありがたさを痛感する。
そこで、半藤一利の本があるじゃないかと早速ダウンロードしてみる。
うーん。彼の本は好きなのだけど、エッセイはあんまり上手じゃないね。こりゃ「ブログ」だなあ・・・ ある程度の長文はまだ良いのだけど、短文になってくると諧謔も韜晦もない老人のボヤキをひたすら聞かされているみたいだ。
Is this the world we created...?
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