健康で文化的な最低限度の生活(2) (ビッグコミックス) [Kindle]

著者 :
  • 小学館
4.23
  • (9)
  • (14)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 133
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 福祉事務所でケースワーカーとして
    働きはじめた新人公務員の義経えみる。
    生活に困窮している人々を支援することの難しさに悩みながらも、日々、[生活]の最前線で奮闘している。
    そんな折、就労支援に取り組む最中で、えみるが担当する阿久沢さんに多重債務が発覚!
    一方、同期の七条が担当する岩佐さんも、高い就労意欲とは裏腹に精神的に追い込まれ…
    対応に葛藤する新人ケースワーカー達。
    彼らにできることは何なのか?
    2集では、容易にはいかない“就労支援”の実態と、
    騒がれている“不正受給”の、とある一面が描かれる。
    医者でもない。警察官でもない。
    けれど、[生活]を救える仕事がある!
    新人ケースワーカー達の奮闘劇、渾身の最新作!!

    多重債務が発覚した阿久沢さんも就労意欲はあるけど夫のDVのフラッシュバックや就労しなければというプレッシャーから抑うつ状態にあることを隠していた岩佐さんも文盲であることがケースワーカーに言えなかった中林は、自らの尊厳を守るためにケースワーカーに多重債務や文盲や自分のメンタルのことを打ち明けられなかった。
    そういう生活保護受給者の心をほぐし信頼関係を築いて悩み苦しんでいることを打ち明けてもらうには、こちらの都合を押しつけるのではなく待つこと見守る忍耐強さもケースワーカーに必要なことが、阿久沢さんや岩佐さんや中林さんのケースから分かる。
    また生活保護受給者をバッシングするやり玉に上がっていた「不正受給」の大半は、世帯員の申告漏れが原因である。
    この巻で取り上げた日下部さんのケースは、まさにそれ。
    生活保護受給者世帯の自分は、アルバイトしたら収入申告を知らなかったことが原因。
    音楽でプロになりたいというささやかな夢も、ギリギリの生活の中で音楽を楽しむことも、許されない息子の欣也の怒り、ギリギリ生活している日下部さんに徴収金の説明をしなければならないえみる、それぞれが辛い展開の2巻。

  • 生活保護を受けつつバイトをしてた欣也くん。
    しかし申請しなければそれは不正受給。
    申請していたら全額没収にはならなかった。

    こういう事例もあるんですね。
    欣也くんエピソード、気になるところで次巻に続く。

  • 人ごとではない気がした

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

柏木 ハルコ(かしわぎ はるこ)
1969年、千葉県生まれの漫画家。千葉県立東葛飾高等学校卒業、千葉大学園芸学部卒業。1995年『いぬ』でデビュー。
代表作に、2008年映画化された『ブラブラバンバン』、そして2018年7月からドラマ化された『健康で文化的な最低限度の生活』。

柏木ハルコの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×