- 光文社 (2006年9月20日発売)
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みんなの感想まとめ
ユーモアとアイロニーが巧みに織り交ぜられた知的ファンタジー短編集で、現代社会への鋭い風刺を楽しむことができます。猫が元・人間であるという設定や、魚になってヴェネツィアを救う一家、宇宙人によるピサの斜塔...
感想・レビュー・書評
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日常からすっと逸脱していく心地好い語り。
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著者のジャンニ ・ロダ ーリ (1920 ~80年 )は 、イタリアを代表する児童文学作家。本書はユーモア短篇集。我々日本人はイタリア人が描くアイロニーは難解。それでも本書は楽しめる。とにかく、設定がユニークなわりに、何の説明もなく話が進んでゆく。
例えば、「ヴェネツィアを救えあるいは魚になるのがいちばんだ」では、水没するかもしれないヴェネツィアを救うため、保険の仲介屋一家が何の根拠もなく魚になってしまう。他の作品もこんな調子だが、作品全てが絵画的であり、読んでいて気分が良い。
16篇からなる短篇集だが、一番好きなのは、本の題名にもなった「猫とともに去りぬ」。クマ座やイヌ座があるのに、なぜネコ座がないのか?イタリア全土の猫たちが、デモを行うというお話。
因みにロダーリの父親は、ロダーリが9才の時に、雨の中、子猫を助けようとしてかかった肺炎で亡くなったとのこと。そのせいか、猫の描写がとてもいい。
10分ほどで1篇が読める。就寝前の読書に最適。お勧めの星4つ。 -
「不条理」という言葉で頭が一杯になった本文の読後の解説にびっくり。これで作品全体の印象が一変してしまった。解説を読む前にここにメモを付けておけば良かった。
