切り捨てSONY リストラ部屋は何を奪ったか [Kindle]

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  • 講談社
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  • 読んでいて色々と考えさせられる本だった。誰もが知っているSONYという会社の中に「リストラ部屋」があるとは。そこにいる社員には仕事が与えられず、次の仕事を見つけるために好きなことをするだけ。しかし、何回リストラを行っても業績は改善しない。会社で一番大事な人材を切りまくってきたSONYに未来はないのかもしれない。心の何処かでSONYの復活を期待していたが、この本に書かれているようなことが事実なら、SONYに期待するのを諦めるしかないだろう。

    救いなのは、SONYを辞めた人たちが前向きで元気なことだ。収入は大幅に減ったが、家族との時間を持つことができ、明るく生きている姿が垣間見られる。大企業というブランドに惹かれて会社に入ることが幸せなのか、明日の収入も不確かな状態で生きていくのが幸せなのか。真剣に考えるきっかけになる本だ。

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著者プロフィール

きよたけ・ひでとし/元読売新聞編集委員。2004年より巨人軍球団代表を務め、2011年に解任。現在はノンフィクション作家として活動する。2014年『しんがり 山一證券 最後の12人』(講談社文庫)で第36回講談社ノンフィクション賞を受賞。他の著書に『トッカイ 不良債権特別回収部』(講談社文庫)、『サラリーマン球団社長』『後列のひと 無名人の戦後史』(ともに文藝春秋)など。


「2023年 『どんがら トヨタエンジニアの反骨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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