罪の余白 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 36
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感想・レビュー・書評

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  • 一気読みしてしまったけども、結末はウーン、という感じかな。咲はきっと痛い目を見たし、真帆は「忘れなければ」罪の意識を抱えたまま生きる。でも、やっぱり亡くなった人は戻らないんだよなぁ。いじめは狡猾な人がやればやるほど証拠は残らないし。辛い話だ……。

  • う〜ん。
    今まで読んだ芦沢さんの本の中では、イマイチの方だったかなあ。

    いじめって、よその国ではいじめられてる方じゃなくていじめてる側の人間がカウンセリングを受ける、って話を聞いたことあるけど、ホントこの話も咲はカウンセリング受けた方がいい。
    こんなに心がねじ曲がってて、しかも暇だからこういうことになるんだよなあ。
    この本についてた帯がちょっと、言い過ぎでは?と思いました。

  • 題材としてはすごく惹かれたけどすごく響いたかと言われると疑問が残る。
    夢中で読んでたけど、最後こんな感じかと。
    なかなか結末難しそうな題材ではある。

  • 女子校でのカースト制によるいじめ。
    直接手を下したのではないが死に追いやったクラスメイト。
    1人娘を亡くした父親が真相を探る時の気持ちに感情移入しました。
    どのような復讐が娘の死を忘れさせずにいられるのか、復讐することが正しいのか…

  • 大切な一人娘がスクールカーストによるいじめが原因で亡くなる。父親は復讐について悩む。苦しさが伝わってきました。
    当事者は直接手を下したわけではないだけに悪質。とことん悪質。
    登場人物それぞれの視点で描かれています。

  • いじめを題材にした内容は辛いです。加えて娘がいる身、考えさせられます。加害者に復讐を誓う、でも加害者に対しても少し希望を持っていた被害者の父親の気持ちが分かります。

  • このような目にあった子の親の気持ちとして、鬱屈とした気持ちが晴れることのない物語。現実には、この物語よりも、遥かに凄惨で残酷な虐めが横行していることと思うが、その全てが白日の元に晒され、正しく裁かれることを切に願う。

  • 早苗さん大好き。ってなりました。
    早苗さんでもう一作書いてほしい位。
    後半につれて、スリリングな展開が素敵でした。それぞれの感情を見れる書き方はいいですね。特にこのような作品ではすごく良かった。

  • 内野聖陽のやさぐれ感が良い。

    頭の働く邪悪な女子高生のお話。
    内野聖陽は、子供をいじめで失い、真相を追求しようとする役。

  • kindle unlimitedにて。
    なかなかにリアルな、いじめだった。
    娘がいじめられて殺されるなんて、
    こんなつらい事ない。

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著者プロフィール

1984年東京都生まれ。千葉大学文学部卒業。出版社勤務を経て、2012年『罪の余白』で、第3回「野性時代フロンティア文学賞」を受賞し、デビュー。16年刊行の『許されようとは思いません』が、「吉川英治文学新人賞」候補作に選出。18年『火のないところに煙は』で、「静岡書店大賞」を受賞、第16回「本屋大賞」にノミネートされる。20年刊行の『汚れた手をそこで拭かない』が、第164回「直木賞」、第42回「吉川英治文学新人賞」候補に選出された。その他著書に、『悪いものが、来ませんように』『今だけのあの子』『いつかの人質』『貘の耳たぶ』『僕の神さま』等がある。

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